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公開日: 2023.02.15 / 最終更新日: 2024.01.09

【初心者向け】Javaの特徴とは?できることや活かせる仕事を徹底解説

Javaとはどのような言語なのでしょうか?今回は、Javaの基礎や特徴、学習方法、Javaで開発できること、Javaの実行方法などを初心者向けに解説しつつ、Javaのスキルが活かせる仕事などを紹介します。

Javaとは

JavaとはJavaはプログラミング言語のひとつです。200種類以上のプログラミング言語がある中、Javaは応用力が高く、さまざまなプログラミング言語の元になっています。主に、システム開発やWeb開発、Androidアプリ開発などで使われるケースが多い傾向にあります。(※Javaでどんなものを開発できるのかについては後ほど詳しく紹介します。)

Javaの特徴

Javaの特徴Javaは1990~2000年代からすでに人気が高く、2024年現在も需要の多い言語です。コードがシンプルで初心者でも扱いやすい「Python」も幅広く利用されている言語ですが、Javaは不動の人気といえるでしょう。以下で、Javaの主な特徴を紹介します。

どのような環境でも使用できる

Javaは、JVM(Java Virtual Machine)を利用することが特徴です。これは、Javaのために作られた仮想マシンで、このマシン上でJavaは動作します。そのため、JVMが動作するコンピュータであれば、どのような環境でも(OSがMac・Windows・Linux・Solarisのいずれの場合でも)Javaを使用することができます。

効率的に開発を進められる

Javaはオブジェクト指向(※)のプログラミング言語であり、効率的に開発を進められることが特徴です。プログラムの塊を1回作成すれば、ほかの開発をする際に同じプログラムを作り直す必要がありません。保存したパーツ(プログラムの塊)をもとに、プラモデルのようにオブジェクト同士を組み合わせてプログラムを作れるため、さまざまな開発で活用できます。

(※)オブジェクト指向とは、モノとモノを組み立てることで1つのモノ(オブジェクト)を作る考え方のこと

Javaで開発できること

Javaで開発できることここでは、実際にJavaで開発できることをいくつか紹介します。

業務システム開発

Javaで開発できるものの代表例として、業務システムが挙げられます。さらに、自社のWebサービスに関連するアプリを開発したり、Twitter(X)のような大規模なWebサービスをJavaで開発したりすることもできます。

Androidアプリ開発

Javaには、Androidアプリ向けのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)やライブラリが豊富に用意されています。Androidアプリを開発する場合、Android StudioなどのIDE(※)を利用して開発し、Google Playにリリースするという流れが一般的です。

Javaは堅牢性が高く、オブジェクト指向の言語なので共同作業がしやすいことから、大規模なandroidアプリ開発にも適しています。

(※)IDEについては、この後に詳しく紹介しています。

ゲーム開発

電子機器を使ったゲームであれば、さまざまなゲーム(スマホゲーム・ソーシャルゲーム・家庭用ゲーム機でプレイするゲームなど)をJavaで開発できます。例えば、世界的に人気のクラフトゲーム「Minecraft」は、Javaで開発されています。ただし、Javaはゲーム開発を行うための専用環境が整っていない(※)ため、操作画面なども一からプログラミングする必要があり、Javaでゲーム開発をする難易度は高いといえます。

(※)ゲーム開発に適した専用環境があるのは、「C#」というプログラミング言語です。

Webサイトのバックエンド開発

Webサイトは、複数のプログラミング言語を組み合わせて構築します。例えば、ユーザーが閲覧する画面(フロントエンド)に表示されるモノを作る場合は、HTMLやCSSなどでプログラミングを行います。一方で、さまざまな処理を行うサーバー側(バックエンド)のプログラムを作る際は、PHPやRuby、Javaが使われます。

家電の組み込みシステム開発

家電の組み込みシステムを開発する場合、以前は「C++」で開発するケースが主流でした。しかし、家電製品の進化に合わせてプログラムを書き替える必要があるため、応用力の高いJavaを利用して開発するケースも多くなっています。例えば、ブルーレイディスクやカーナビ、テレビ、炊飯器、冷蔵庫、洗濯機などの家電製品の開発でJavaが採用されており、インターネットに接続可能な「IoT家電」もJavaで開発されるケースがあります。

Javaの学習方法

Javaの学習方法これからJavaを学習する場合、以下のような手順で進めると効率的に学べるでしょう。

専門用語を覚える

Javaには、はじめに覚えておきたい専門用語(基本的な文法・概念など)があります。

・継承
・配列
・例外
・データ型
・カプセル化
・インターフェース
・オブジェクト指向
・ポリモーフィズム

上記のような専門用語は、実際にJavaで開発する段階でも使用するため、きちんと基本を押さえておきましょう。なお、Javaの資格(Javaプログラミング能力認定、Oracle認定Javaプログラマなど)を取得すると、就職・転職する際のアピールポイントになります。

IDE(統合開発環境)を理解しておく

IDE(統合開発環境)とは、アプリを構築するためのソフトウェアのことです。複数の開発ツールを1つのGUI(グラフィカル・ユーザー・インタフェース)で使えるため、セットアップ処理などを短縮でき、よりスムーズにアプリ開発に着手できます。また、複数の開発ツールをIDEの画面上で操作できるため、各ツールの使い方などを個別に習得する手間を減らすことができます。

プロジェクト管理ツールを使ってみる

プロジェクト管理ツールを使うと、Javaのライブラリを効率的に管理でき、ビルド(最終的な実行ファイルを作成する作業)もスムーズに進みます。例えば、プロジェクト管理ツールの「Gradle」は、Javaの「.jar」や「.war」といった拡張子のファイルを作成できます。Gradleの設定などで使う言語の「Groovy」は、Javaと互換性が高い言語であるため、Javaを習得するときに同時に使えるようにしておきましょう。

コーディングのスキルを上げる

Javaの専門用語を理解し、実際にコードを書ける段階になったら、書き方のクセがつく前に整ったコードについて学びましょう。具体的には、GoogleのJavaコーディング規約(原文を翻訳したサイトなど)を参照し、自分で書いたコードと見比べたり修正したりします。整ったコードであっても不具合が起こるケースはあるため、テストコード(エラーが発生しないようにきちんと動くかテストする作業)を初歩の段階で身につけることも重要です。

Javaのフレームワークを学ぶ

一からプログラムを作ろうとすると、膨大なソースコードを用意する必要があり、開発環境の構築などにかかる工数やコストが増えてしまいます。一方で、Javaのフレームワークを使うと、Web制作やアプリ開発などに必要なリソースを利用できるため、開発などをスムーズに進められます。フレームワークを使った成果物をGithub上に公開すれば、Javaに関するポートフォリオとして活用することも可能です。

Javaの実行方法 

Javaの実行方法Javaのインストール方法、実行方法は、使用OSによって異なります。まずは、Javaの動作に必要なOSのバージョンやブラウザ環境などの条件を満たしているかどうかを確認してからインストールするようにしましょう。

Windows、Mac、Linux、Solarisそれぞれのインストール手順、対応ブラウザなどについては以下のページからご確認ください。

Javaをインストールするには

Javaの基礎構文 

Javaの基礎構文続いて、Javaプログラムでよく使う「基礎構文」をいくつか紹介します。

Javaの条件分岐

条件分岐とは、「もし◯◯◯ならば、~~~する」という条件式を記述し、条件に当てはまる場合・当てはまらない場合で処理を変える構文のことです。Javaの条件分岐では、以下のような基礎構文(if文)を使用します。

if (条件) {
// 条件に当てはまる場合に行う処理
}

if文の条件に当てはまる場合は、{ }のブロック内に記述された処理を上から順に実行します。条件に当てはまらない場合はブロック内の処理は実行されず、if文の次の処理へ進みます。

Javaの繰り返し文

同じ処理を複数回行う場合は、Javaの繰り返し文(for文)を使用します。例えば、以下の条件でfor文を記述した場合、iが0~9までの間に10回同じ処理が繰り返し実行されます。

for(int i = 0; i < 10; i++) {
 // 繰り返して行う処理
}

for文を記述する際のポイントは、「int i = 0」で数値を入れる変数iを作成し、0を代入することです。なお、「i < 10」はiが10より小さい場合は繰り返して行う処理を実行し、「i++」は繰り返して行う処理が完了したら、iを1つずつ増やしていきます。

Javaのスキルが活かせる仕事

Javaのスキルが活かせる仕事ここでは、Javaのスキルが活かせる仕事を紹介します。

企業の基幹系システムの開発

企業や官公庁の基幹系システム(運送会社の配送システム、金融の取引システムなど)の開発に、Javaのスキルを活かすことができます。基幹系システムはとくに安定性が求められるため、多くのシステム開発で使用実績があるJavaが採用されており、Javaを扱えるエンジニアの需要が多い傾向にあります。また、Javaを使った新規開発だけでなく、既存システムの改修や保守・運用などのニーズも期待できるでしょう。

Androidアプリの開発

Googleが提供するAndroidはJavaで動作しており、Androidアプリを開発する際にもJavaを使用します。日本の場合、スマホのシェア率はAndroidが40~60%程度ですが、世界的にはAndroidのシェア率が高い傾向にあるため、Androidアプリを開発するエンジニアの需要は多いといえるでしょう。なお、Javaを習得すれば、個人でもAndroidアプリを開発できるため、エンジニアの中には自分で開発したアプリをリリースしている場合もあります。

Javaのスキルを活かすならクラウドワークス  

Java関連の仕事を受注・発注したい場合、クラウドソーシングサービス(※)を利用する方法がおすすめです。

仕事を受注したい場合は、自身のプロフィール情報(Javaに関する実績や得意分野、使用可能なツールやプログラミング言語、目安料金)を記入し、発注者(企業や個人)からのスカウトを待ったり、公募されている案件に応募することができます。

仕事を発注したい場合は、案件の詳細(必要とするスキル・予算・納期など)を掲載し、受注者として登録している個人・企業からの応募を募ったり、条件に合うエンジニアやプログラマ、Webデザイナーなどをスカウトして仕事を依頼したりすることが可能です。

業界最大手の「クラウドワークス」では、実際に以下のような案件が多数掲載されており、いずれも受注者・発注者がスムーズにマッチングしています。

・オンライン講師募集(Javaに関する質問に回答できる方):時給2,000円
・Webアプリ開発(週5日稼働のフルリモートで対応できる方):月額40~50万円
・androidアプリ開発(Javaを使ったスマホ向けのゲーム開発):月額40~60万円

クラウドワークスで発注されているJava関連の仕事・案件の一覧を見てみる

(※)クラウドソーシングサービスとは、仕事を外注したい人・受注したい人をインターネット上でマッチングするサービスのこと

クラウドワークスの使い方や事例、発注相場がわかる資料をダウンロードする

まとめ

Javaは、Googleが開発で使用するGoogle三大言語(Java、C++、Python)のひとつです。プログラミングを学習する際に参考になるサイトや書籍が多く、簡単なエラーなどであれば、Q&Aサイト(Javaをキーワードにした質問と回答を記載したサイト)などでスムーズに解決できます。また、200種類以上あるプログラミング言語の中でも、Javaを扱えるプログラマの求人数は多いため、Javaを習得すれば就職・転職する際にも役立つでしょう。

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クラウドソーシングTimes編集部
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