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公開日: 2023.03.17 / 最終更新日: 2023.03.28

【実例・体験談を検証】クラウドワークスのデータ入力は怪しい?

日本最大級のクラウドソーシングサービス「クラウドワークス」。480万人以上のユーザーへ、さまざまな仕事が発注されています。
250種類以上ある仕事のうち、注目されているのが「データ入力」です。高度なスキルを持っていなくてもできる・スキマ時間に手軽にできるといったメリットの反面、一部怪しい案件もあるのでは?という噂を耳にした方もいるかもしれません。

今回は、クラウドワークスや他のクラウドソーシングで発注されていたデータ入力案件の事例や、怪しい案件への対策、安全にクラウドワークスを利用する方法などをまとめて紹介します。

【事例】怪しい可能性が高いデータ入力案件とは

データ入力の仕事は数多くありますが、怪しい可能性がある案件とはどのようなものなのでしょうか?クラウドソーシングで実際に見られた事例をもとに紹介します。

データ入力以外の仕事をさせられる

案件の募集要項などには「データ入力」と記載されているものの、実際に応募してみたらデータ入力以外の仕事をさせられたというケースです。
具体的には、ネットショッピングやオークションの代行、ツイッターのフォロー、アプリのダウンロードなどが挙げられます。いずれもデータ入力とは関係のない仕事や作業の依頼であることから、怪しい案件である可能性は高いといえるでしょう。

直接連絡を求められる

クラウドソーシングで仕事を受発注する場合、基本的にはクラウドソーシングサイトのメッセージフォームを通して連絡を行います。しかし、応募した時点からLINE、メールなどによる直接連絡を求められるデータ入力案件も存在するようです。

サイト外で連絡を行う場合、事前に申請・承認が必要なクラウドソーシングも多く、無断で直接連絡を持ちかけることは違反事項にあたるケースもあるため、注意が必要です。

サイト外連絡に関するルールの一例を紹介すると、クラウドワークスでは「業務上必要な場合、事前に申請を行い、審査に通過すればサイト外連絡も可」としています(直接連絡を目的とした申請は禁止)。

参考:サービス外連絡申請

発注者が事前申請を行っているかどうか確認することで、怪しい案件かどうかの判断基準とすることができます。

金銭の支払いを求められる

データ入力の仕事に応募したはずが、「入会金」「初期費用」「教材購入費用」などの名目で金銭の支払いを求められたという事例もあります。「支払った金額は仕事ですぐに回収できる」という言葉で相手を安心させるケースもあり、怪しいだけでなく悪質な案件といえるでしょう。

好条件ばかり提示している

「1日たった5分でOK」「簡単作業で月収100万円」「初心者へサポートあり」「全員にボーナス支給」「人気案件」など、好条件ばかりが並ぶデータ入力案件も全面的に信用しない方が良いでしょう。誰でもできる作業で高額な報酬を得られると聞けば応募したくなる気持ちも理解できますが、怪しい案件である確率は高そうです。

応募したらどうなる?データ入力を体験した人の声

クラウドソーシングのデータ入力案件へ応募し、仕事をするとどうなるのでしょうか?
実際にデータ入力を体験した人たちの声を紹介します。

ケース1

「パソコンやスマホを使った作業で簡単に稼げます」という案件を見かけ、どのような仕事内容かメッセージで問い合わせたところ、「コピペだけでできる仕事であり、ある程度続ければ月収300万円も可能」と返信があった。返信メッセージには案件で成功した人を紹介する動画も添付されており、かなり魅力的な内容だった。

→この方は、仕事内容について詳細な説明がないことを不審に思い、結局応募には至らなかったそうです。ただ、条件や動画の内容には魅力を感じたといい、実際に応募している人もいたようだということでした。

ケース2

「ホームページを見て必要な情報を調査し、エクセルへ入力する」というデータ入力案件に応募して採用され、実際に仕事をした。文字数単位で報酬が設定されていたため、最初はなかなかお金にならないと感じたが、コツをつかんでからは要領がわかってきた。スキマ時間に取り組めるうえにノルマがないため、できるタイミングで継続している。

→実際にデータ入力案件に応募し、仕事をした方の声です。コツをつかむまではやや苦戦したものの、スキマ時間で収入を得られること・自分のペースで仕事ができることなどをメリットと感じて続けているといいます。こちらは「怪しくない」データ入力案件の例と言えるでしょう。

もし怪しいデータ入力案件を見かけたら?

続いて、怪しいデータ入力案件を見かけた際に有効な対処方法を紹介します。

案件詳細をチェックする

不審なデータ入力案件を見かけた場合、まずは詳細を確認しましょう。仕事内容や報酬が明示されていなかったり、不自然な好条件ばかり並んでいたりする案件は怪しい案件である可能性が高いため、応募を避けておくと安心です。

仕事依頼ガイドラインをチェックする

クラウドワークスでは「仕事依頼ガイドライン」が設定されており、利用規約に基づいた仕事依頼時の順守事項を定めています。依頼を禁じられている仕事として「公序良俗に反する仕事」や「直接取引を想起させる仕事」などが挙げられ、それぞれの具定例も記載されています。そのため、怪しい案件を見つけた場合は禁止事項に該当していないかどうかチェックしてみると良いでしょう。

通報、違反報告を活用する

クラウドワークスで仕事依頼ガイドラインに反する案件を見つけた場合、事務局へ通報や違反報告を行うことができます。

【通報・違反報告の方法】
・規約違反の案件・発注者を見つけた場合→お仕事情報ページに用意された『この仕事を通報する』ボタンを押下
・規約違反の発注者とやり取りを行った場合→メッセージのやり取りページに用意された『違反報告する』ボタンを押下

事務局へ速やかに違反情報を提供すれば、怪しい案件増加の抑止力となるだけでなく、他の受注者の被害を防ぐことにもつながる可能性があります。

安全にクラウドワークスを利用するポイント

では、安全にクラウドワークスを利用するにはどうすれば良いのでしょうか?
以下のようなポイントを抑えておくと効果的です。

・個人の連絡先を教えない
・発注者の情報(本人確認、受注者からの評価など)を事前にチェックする
・案件に不安を感じたら仕事を辞退し、事務局へ相談する
・仮払い前に業務開始を促されても断る(仮払いについてはこちら)
・金銭の支払い、商品の購入・取り寄せなどを求められても断る
・個人情報の提示(免許証、健康保険証など)を求められても応じない

怪しいと感じる案件への応募は避けることにくわえ、自分を守ること、適宜事務局へ相談することなどを念頭に置いておきましょう。

クラウドワークスがとっている安全対策

ここでは、クラウドワークスが受注者のために行っている施策・取り組みを紹介します。

「安心安全宣言」による取り組み

クラウドワークスでは、受注者へ安心・安全な環境を提供する「安心安全宣言」を提げ、以下のような取り組みを行っています。

まず、24時間365日体制で案件のパトロールを行うことで悪質案件を検出し、利用規約やガイドラインに違反する案件については掲載中断・利用制限などの措置をとっています。

また、直接取引の強要をはじめとする不審行為を厳しく取り締まり、適正報酬での取引を促進しています。発注者と連絡がつかなくなった際のサポートや、優良発注者の可視化(クライアント認定制度)なども実施しており、受注者が安心して仕事に打ち込むための施策を重ねています。

さらに、受注者からの要望や問い合わせを受け、改善点の検討・反映も継続的に行っています。

個人情報保護方針の定期的な見直し

クラウドワークスでは、個人情報保護方針の定期的な見直しを実施しています。
個人情報の取扱い・委託・提供・開示などを改訂した際には、その目的や内容、適用日を受注者へ通達し、確認を促しています。

受注者の個人情報を適切に管理することは、悪質な案件・発注者との関わりを防ぐことにもつながります。

まとめ

今回は、クラウドワークスやその他のクラウドソーシングで見られたデータ入力案件について紹介しました。データ入力案件すべてが怪しいというわけではなく、怪しい案件の見抜き方や対処法などを知っておけば、安全な受注につながります。
クラウドワークスには、ユーザーを守る仕組みや制度が複数用意されているため、活用することもできます。

クラウドソーシングTimes編集部
クラウドソーシングTimes編集部です。クラウドソーシングの最新事例やマーケティング・業務効率化など、企業活動に役立つ情報をお届けします!

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