クリエイティブの力で大きく世界を大きく変えられることを伝えたい:岩片悠真さん

クリエイティブディレクターを目指して独立:小さな仕事の積み重ねが大切

学生時代に関西でファッションショーを手掛けていました。わりと大規模なファッションショーで、その運営を通してショーのプロデュースやマネジメントに興味を持ったことが、今の仕事に携わる原点になっています。ショーやサービスなどをクリエイティブの面から全体設計をする仕事に憧れ、クリエイティブディレクターになりたいと思うようになりました。

学生時代に多少就職活動はしましたが、自分がやりたい仕事出会えなかったこともあり、就職せずに卒業後に関西から上京し、友人ととあるwebサービスを作り始めました。私はそれまでデザインを自分で手を動かして手掛けたことがなかったのですが、この案件ではじめて自分でデザインをしつつ、クリエイティブの全体設計もしました。このサービスは大ヒットとはなりませんでしたが、このサービスのクリエイティブを見て声を掛けて下さった方がいて、その方のサービスのクリエイティブディレクションを手掛けさせていただきました。

そういう風に一つ作品を出した後に、その作品を見た方が声を掛けて下さるという循環が続いて、仕事が生まれています。このような経験から、どんなに小さな作品でも自分が手掛けた作品には愛情を持って丁寧に仕上げることが大事であるというモットーを持っています。小さい仕事でも見てくれている人はいるものだなと。

SAKELIFEやWhytelistなど話題のサービスのクリエイティブを手掛ける

現在は併行して10件くらいのデザイン案件を手掛けています。私の業務は、クライアントのサービスのイメージをクリエイティブに落とすためにワイヤーフレームを描いてイメージを擦り合せたり、サービスのコンセプトのレイヤーから議論してより良いサービス設計を考えたりしています。実際の細部のデザインは、クリエイティブイメージが決まった後に、デザイナーとチームを組んで二人三脚で手掛けています。デザインセンスを養うことが重要であると考えており、Pinterestdribbbleなどを使ってデザインの情報収集に務めています。

最近だと、日本酒の定期購入のSAKELIFEやアパレルCtoCコマースのWhytelist、秋田の若手米農家が手掛けるコマースのトラ男などのクリエイティブディレクションを手掛けてきました。ポートフォリオはこちらにあります。いずれもサービスの方向性などをサービスの運営者と深く議論するところから始め、クリエイティブに落とし込んでいきました。

クリエイティブを通して一人でも多くのヒーローを生み出し続けたい

今後も現在手掛けているクリエイティブディレクション業務を続けていきたいです。クリエイティブ・ディレクションという仕事は、「このサービスで世の中を変えたい」と思っている起業家なりサービス提供者が、その目的を果たすために、デザイン面で力になれる仕事だと思っています。自分が手掛けたクリエイティブ・ディレクションが力になり、そのサービスが多くの人々に利用されて脚光を浴びて一人でも多くのヒーローを生み出すことができれば、この上ない喜びですね。

興味領域はwebサービスに留まらないので、ファッション好きということもあり、今後はアパレルブランドのクリエイティブディレクションなども手掛けていければと思っています。今はクリエイティブディレクターとして、案件ごとに様々なデザイナーとチームを組んで仕事をしていますが、チームを組める仲間をもっと増やしていきたいですね。デザインに国境はないので、国内に限らずアジアの国の案件を、海外の方とチームを組んで手掛けてみたいですね。