「ホテルのリクルート用パンフレットのヘッドコピー」へのTeamJAZZbLUEさんの提案一覧

◎No.453・456・457でのご提案を、ある意味で総合した考え方です。

◎お客様にとって、ホテルとは（あるいはそのホテルの価値とは）、
客室や宴会場などの施設、あるいは料理やワインではなくて、
（いや、もちろんそれもありますが、より以上に）
ホテル従業員、一人ひとりなのではないか？　一人ひとりから発せられるものなのではないか？

という考え方に基づく創案です。


◎あなたという人間、その力量の全てが、このホテルの姿として
お客様の目に映る。映ってしまう。

だから、気が抜けない。だから、大変な仕事。
もちろん、だから、日々勉強・経験・鍛錬が欠かせない。

けれども、「だからこそ」素晴らしい喜びとやりがいが、
あなた自身に訪れる仕事。

◎その訪れは、もしかすると少し遠いかも知れない。
けれども、それはやってくる。やがて、必ず。


・・・そんなメッセージを込めて、タイトルとしてみたいと存じます。


＜ホテルとは、つまり、あなたという人間です。＞



ご検討願えましたら幸いでございます。

［ご提案趣旨］
◎ホテルに就職することを志す方の多くは、
「おもてなしのプロ」になりたいと思い、それを目指す方々なのではないでしょうか？

◎しかし、プロともなれば、単に、生まれ持ったホスピタリティだけでは
（もちろんそれは重要な資質と心得ますが）十分ではないかもしれません。

◎お客様にのわずかな表情の変化、動き、声・・・そうしたものから
鋭敏に「真に求めているもの」を察知し、
周囲の状況も冷静に判断しつつ、最善の対応を実践していく（それも瞬間瞬間に）。

◎こうしたことこそが、接客・接遇のプロとしてのホテル従業員の「技」であり、
しかし、そのためには、
俊敏な感覚も、冷静な判断も、そして何より「他者の心に、我が思いを至らせる」能力を
日々磨いていく必要があると思われます。

これらの能力・鍛錬を、総合して想像力＝“イマジネーション”と呼ぶことは、
大いに可能なのではないでしょうか。


◎「おもてなしのプロ」は、実は、「イマジネーションのプロ」だった。
・・・というシナリオから発案したご提案になります。


＜イマジネーションのプロになる。＞


ご検討いただければ幸いです。

［ご提案趣旨］
◎ホテルの仕事は“サービス”です。
（業界に分類する言葉として“サービス業”がもっぱら使われる通りに）

サービスとは、端的に言って「仕える」こと。
しかし、
仕える＝serve／サーブ、そしてservice／サービスには、
日本語にした時の微かに自己卑下したかのようなニュアンスは
特に含まれてはいないと思われます。

◎例えば、ヨーロッパの社会伝統の中には
「バトラー（執事）」というような“仕える仕事”の存在があります。
彼らは、（階級制度という外部環境要因は別として）ある種誇り高い職業人であり、
知識・経験・技能の全方位で高度な力量を発揮する専門職でした。
（個人的に、映画「日の名残り」の中のアンソニー・ホプキンスの姿を思い出します）

◎仕えることは、プロフェッショナルな仕事であり、
ホテルという仕事場は、そのプロフェッショナリズムの高度さにおいて
間違いなく、一二を争う職場カテゴリーなのではないかと思います。（※１）

◎ホテルの価値が、お客様にいかに「特別な時間」（※２）
を過ごしてもらうかにあるとすれば、その特別さをもたらすために
携わる全員は「全力で」事に当たらなくてはならないことでしょう。

しかし、特別な時間が流れる場であればこそ、
全力で頑張っている、汗まみれのごとき“態度”が表に現れてしまっては
それこそプロフェッショナルとは言えないのでしょう。
なぜなら（多分）、それは「美しく」はないから。

全力で、しかし（しかも）美しく。
ホテルのこの「仕える仕事」には、困難も喜びもともにつきものであり、
それは“全力の分だけ”大きなものとして返ってくるのかもしれません。

そこにはこの仕事に携わる者のみに許された、
確かな誇りが、きっとあるのだと思います。


以上のような考え方から創案いたしました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
　　　　　全力で。しかし美しく。仕えることの誇り
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ご検討いただければ幸いです。



※１） これも個人的な見解（というより想像）で恐縮ですが、
現在のホテル業のルーツのどこかに、こうした“バトラー”の存在や、
その周囲にある関係性（＝雇用主としての～上流階級に属する～その家の主人／雇われる側の人との関係）などが
主には“プロトコル＆マナー”の面において、何らかのつながりを有していたのではないか？
というイメージを持っております。

※２）No. 453としてご提案した内容と関連しております。

［ご提案趣旨］
▼下記に記したような＜ストーリー＞の序章として、
　すべての出発点であるこの言葉をタイトルにおきます。
　　
　　　　特別な時間を、お預かりしています。


＜ストーリー・骨子＞
◎思えば、ホテルとは不思議な「場」です。

宿泊であれ、バンケットであれ、
あるいはコーヒーショップでのひと休みであってすら、
いったん客としてその場に足を踏み入れるなら、流れていくのは
普段とは（程度の差こそあれ）ちょっと違った「特別な」時間。


◎そんな場であるホテル。その「場の側に立って」仕事をすることは、
お客様の「特別な時間」を揺るぎなく～それぞれの持ち場・機能から～つくりあげること。（※１）

プロ意識・訓練と経験に磨かれた腕と技・それらに裏打ちされた徹底的な献身。
すべてが求められることでしょう。


◎だからこそ、事実としてハードな仕事である反面、
日々の成長を（職務的な専門性はもちろん、より広く“人間力”が磨かれる意味でも）感じることができ、
そして、特別な時間にふさわしい「特別な喜び」を
～多くはお客様の満足という、形はないが確かなものを通して～味わうことができる。　

そんな仕事なのではないでしょうか。



※１　⇒　チェックインでキーを「お預け」した瞬間、むしろ私たちはお客様の時間を「お預かり」し、
　　　　　その時間が「特別なもの」であるよう願い、かつ実現をお約束するのかもしれない。
　　　　　・・・という論理から、 ＜特別な時間を、お預かりしています。＞ を発案しました。



以上、ご検討いただければ幸いです。