電子書籍ラノベ風表紙のキャラクターイラスト。萌え系絵師さん歓迎。23歳のゆとり女子社員の職場での成長を題材にした本の表紙イラストをお願いします。 イラスト作成の仕事の依頼

こちら、湯島ことりの初登場シーンです。
キャラクターイメージとして共有いたします。

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「湯島……ことりです……よろしくお願いします……」
もっさりとした前髪に素っ気無い眼鏡。うつむいた彼女からぼそぼそと聞こえてきた自己紹介は、今ので終わってしまったらしい。
「よ、よろしくね。湯島さん」
「あっ、はい……」
固まった静香たちをよそに、部長はにこやかに彼女をデスクに案内した。静香の隣にちょこんと座って、所在なさげに目を泳がせている。
「さあ、みんなも自己紹介して」
部長に促されて、それぞれ名前と担当などを話すが、うつむいたままの彼女は聞いているのかどうか。存在感だけではなくリアクションも薄いらしい。
「水口静香です。担当はアート分野と園芸書。あなたのＯＪＴにつきます。よろしくね」
「あっ、はい……」
それから部長は、取引先にあいさつ回りと言って彼女を連れ出していった。印刷会社にデザイン事務所と一通りあいさつに行くなら、おそらく今日は直帰になるだろう。
残された静香たちは、思わず顔を見合わせた。
「残念だったな、水口。お前の後輩は三日ともたんだろう」
「チーフ、まだ分かんないですって！　緊張してただけかもしれませんし」
「いや……あの対人スキルのなさじゃ、編集者はやってけねえっしょ。コミュ障にもほどがある。自己紹介は名前だけ、返事は『あっ、はい』だけだったぞ」
「先輩まで！」
しかし、静香もそれ以上擁護できずに口をつぐんだ。チーフと先輩はため息をついて批判を続ける。
「平成生まれだのゆとり世代だの、レッテル貼りはしたくないが……正直、年が一回り以上離れていると、接し方が分からん」
「ッスね。つーか名前。ゆしま、ことり。やっぱり『ゆとり社員ちゃん』じゃないッスか」