マーケティング
公開日: 2019.06.21 / 最終更新日: 2022.12.02

飲食店にコンサルタントは必要?役割や料金相場、メリットなど解説

これから飲食店を開業するにあたりコンサルタントに依頼すべきか迷っている、あるいは飲食店を経営していて売上を改善したいがコンサルタントを使うべきか悩んでいるというような店主や経営者は多いでしょう。今回は飲食店コンサルタントの役割や利用するメリット、料金相場などをご紹介します。

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飲食店のコンサルタントの役割とは


飲食店のコンサルタント(以下「飲食コンサル」と表記します)は、おもにどのような仕事をするのでしょうか。

開業や業績の向上のサポート

飲食コンサルは、個人で営業している専門コンサルだけでなく、業態別のコンサルタントを複数抱える総合的なコンサルタント会社が、依頼主のオーダーに応じて専門のコンサルタントを派遣するケースもあります。

業務内容によってその種類は大きく2つに分かれます。お店全体の売上やイメージ、顧客満足度など、総合的な業績を向上させるための提案やアドバイスを行う「総合型コンサル」と、売上向上のみ・スタッフ教育のみなど、特定の分野に特化した問題点や課題解決の手伝いをする「特化型コンサル」とがあります。

その役割や提供するサービスは、以下のように多岐にわたります。

1.開業支援:お店のコンセプト設計やメニュー作り、飲食店開業のすべての準備に対する提案とアドバイス、または代行作業
2.経営支援:売上や集客力アップのための各種調査・分析やコンサルティング、経営者の悩みに対する解決策の提案とアドバイス
3.販促支援:効果的な告知方法提案、ツール制作、プロモーション代行など
4.教育・育成支援:店長・スタッフ教育、コーチング、採用、各種研修・セミナーの実施、マニュアル作成など
5.その他:問題点発掘、店舗QSCチェックなどによるお店の弱点の把握と解決

依頼者のオーダーに応じて上記の個別対応、あるいは複数の組み合せによって問題解決に取り組みます。

飲食店のコンサルタントの料金相場


飲食コンサルを依頼する場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。

150万円前後が目安

飲食コンサルの費用は、依頼する内容やボリューム、解決するためにかかる時間や人数、個人あるいはコンサルティングファームによっても異なりますが、150万円前後が目安といわれています。

企業規模によって実績や情報量は変わりますが、必ずしも「大きな会社=自店が希望する優れた会社」ではありません。例えば、スタッフ教育のみを依頼したい場合、その分野に特化した専門会社のほうが良い成果を期待できます。

また、個人のコンサルタントでも、廃店間近の店舗をV字回復させた、などの実績をもつ有名コンサルなども数多くいます。自店が改善を望む分野に長けたコンサルタントを選ぶことが重要です。

相場より安く飲食コンサルを依頼する方法として、個人のコンサルタントが多く在籍するクラウドソーシングサービス「クラウドワークス」の活用もおすすめです。
以下、飲食店の運営に関する発注事例や相場金額の一部を紹介します。

【クラウドワークスの発注事例】
・飲食店の経営戦略コンサルティング(経営計画書の作成など):時給1,000円~
・従業員のキャリアコンサルティング(キャリア相談・チェーン店舗の採用相談など):時給1,000円~
・飲食店のメディア運営代行(記事執筆、マーケティングなど):時給2,000円~
・飲食店ECサイトのコンサルティング(サイト運営の提案、分析など):月額5万円程度
・飲食店マーケティングの補佐業務(テレアポ、事務作業全般):月額20万円程度

さらに詳しく知りたい方向けに、無料でダウンロードできるサービス説明資料も用意されています。
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料金体系に関する注意

飲食コンサルの料金体系は、ほとんどの場合「成果報酬」ではありません。成果や結果があらわれなくても、相談料や提案費、調査などにかかった実費、関わった人の人件費などを支払わなければならないケースが多いため注意しましょう(近年は成果報酬で飲食コンサルを請け負う例も少数ながら見られます)。事前に契約内容と見積りをしっかりと確認し、十分に納得したうえで契約することが推奨されます。

コンサルタントにレベル差がある理由


コンサルタントには残念ながらその実務能力に差があります。それは以下の理由によります。

資格が必要ない

コンサルタントには必要な資格などはなく、乱暴にいえば誰でもコンサルタントを名乗ることができます。飲食コンサルには、中小企業診断士の有資格者のほか、元店長やSV、料理長、飲食メーカー企画担当、販促担当者などの現場経験者が多いです。

しかし、飲食店でバイトを1ヶ月だけやったことがある人でもコンサルタントになることができるのです。レベルの差という以前に、このような「不良コンサル」も業界には存在します。

成果が判断しにくい

ゴールとしている売上目標やKPIがしっかりと数値化されている場合は別ですが、依頼する側も成果や結果を判断しづらいのがコンサルタント業務の課題であり、レベル差を生む原因にもなっています。コンサルタントに依頼する際は、例えば「半年で売上20%アップ」や「3ヶ月で客数を1.5倍にする」など、何をもって成功とするかの指標を明確にし、両者合意のもとで契約をするようにしましょう。

コンサルタントに依頼するメリット


飲食コンサルを利用するメリットは、以下のようなものがあげられます。

コンセプトのアドバイスがもらえる

これからお店をオープンする時に重要な作業といえば「お店のコンセプトづくり」です。しかし「明るいお店がいい」「アットホームな感じにしたい」など、断片的なイメージは整理できても、コンセプトにまとめる作業は素人には難しいプロセスです。

コンセプトは店舗の立地やメニュー、内装など、お店づくり全般に影響するため、できれば店舗コンサルに頼んでアドバイスをもらいましょう。

飲食店のコンセプトに深くかかわる要素として、レシピの種類や内装が挙げられます。以下の記事でそれぞれ詳しくまとめているため、ぜひご参照ください。

関連記事:レシピ開発で企業を活性化!費用の相場や注意点、主な外注先も紹介

関連記事:内装デザインの相場金額を紹介

店舗立地のアドバイスがもらえる

お店の場所を選ぶ際に、繁華街で安く出店できる場合は迷うことは少ないですが、例えば少し奥まった場所で複数の候補地が出た場合などは、素人では判断が難しいことも多々あります。このような場合には、飲食コンサルの判断を仰ぐことで、納得のいく場所選びが可能となります。

原価に配慮したメニューが作れる

飲食店のメニューは、おおむね原価率7割程度で設定されることが多いです。しかし、プロがメニューを考えると赤字覚悟の目玉商品もあれば、原価率が1割程度のメニューもあるなど、トータルで原価率3割前後を実現させるようです。

飲食コンサルは、集客アップにつながる目玉商品や誰にでも好まれる定番メニューなどをバランスよく設定することで、全体でしっかりと採算がとれて売上向上につながるようなメニュー構成を設計します。

また、特に売りたいメニューの注文率が上がるようなデザインや、メニューブックの構成の作成など、顧客の注文をコントロールする手法の提案やアドバイスも期待できます。

飲食店の原価率の計算方法や、原価率を下げるポイントなどについては、以下のページで詳しく紹介しています。

関連記事:飲食店の原価率はどのくらいが適正?計算方法をわかりやすく解説!

経営に関するアドバイスをもらえる

飲食店の店主や経営者は調理のプロが多いですが、店舗運営には経営の知識やノウハウが必要であり、そういうときの強い味方が飲食コンサルです。経営の知識やデータ分析手法、問題発見の方法などを習得できるほか、客観的な意見を聞くことで、自分では気付けなかった課題や自店の強みを発見できます。また、悩みが相談できることで精神的な安堵感を得る人も多いです。

多店舗展開のノウハウが得られる

店主の目が行き届く範囲の1店舗のみであれば、自分だけで経営していくことも可能です。しかし、多店舗展開をしていく場合には、飲食コンサルの力を借りたほうがよいでしょう。市場や消費者ニーズの変化は速く、流行り廃りがめまぐるしく変わる現代社会において、全てのお店を順調に成長させていくためには、信頼できるコンサルタントを身近に置いておくことが必要不可欠といえます。

場合によっては、いろいろな分野に精通したコンサルタントを複数配置しなければならないこともあるでしょう。こうした判断ができることも優秀な経営者の能力といえます。

飲食コンサルの依頼なら「クラウドワークス」

飲食コンサルの依頼先はいくつかありますが、飲食コンサルに関するさまざまな業務を依頼できるクラウドソーシングサービスを利用する方法がおすすめです。
なかでも業界最大手の「クラウドワークス」は登録ワーカー数が480万人を超えており、飲食店の経営や人材採用、マーケティングなどに詳しいコンサルタントが多数登録しています。

登録ワーカーのプロフィールを見れば、飲食コンサルタントとしての実績や得意分野、目安料金などを確認できるため、希望する条件に合った人材を探すことができます。
Web会議ツール(Zoomなど)を利用して、オンラインで面談・打ち合わせをしたり、飲食コンサルのアドバイス(採用代行で店舗ビジネスに詳しい人に、他業界を含めた中途採用の知見を教えてほしいなど)を依頼したりすることも可能です。また、飲食コンサルの能力のある人や、実店舗での実務経験がある人に店長代行を任せることで、店舗の問題点を洗い出してもらったり、改善に向けたアドバイスを受けたりすることもできます。

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・店舗の内装や、店舗イメージのアドバイス
・飲食店のメニュー開発
・スタッフの研修(調理指導など)
・飲食業の店長代行
・ECサイトの運営代行
・ネーミング募集(飲食店の社名、店舗名など)

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まとめ

飲食コンサルに依頼するかどうかを迷う店主や経営者は多いかもしれませんが、プロの視点による指摘やアドバイスはメリットも多いです。依頼する場合は、自店が改善したい分野に精通したノウハウと実績を有するコンサルタントを慎重に選ぶ必要があります。何度か面談をして、相性も見積も納得のいくコンサルタントを選ぶようにしましょう。

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広告代理店でマーケティングやストラティジックプランナー、ライター等を長年担当。専門は統合マーケティングコミュニケーションで、リサーチ実施・分析及びWEBも含めたトータルコミュニケーションプランやの構築やブランディングを得意とする。WEBマーケティング経験も多数。

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