「女子高生と母が考案した「痴漢抑止バッジ」のデザインを募集!【Stop 痴漢バッジ プロジェクト】」へのumeda temakiさんの提案一覧

umeda temakiさんの提案

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    提案日時 2015年11月21日 00:05

    メンバーからのコメント

    もう一つだけ、最後のご提案です。

    痴漢行為を受けることで、被害者にとって
    最も深く傷つけられるのはどんなことだろうかと想像した時、
    それは「人として扱ってもらえないこと」なのではないかと
    思いました。

    犯人は、私のことなど別にどうなっても構わないし
    私がどれだけの恐怖を味わおうと
    どれだけ尊厳を傷つけられようと
    知ったことじゃないんだ。
    そう思っているからこそ、こんな酷いことを平気でできるのだ。
    そしてまるで自分の持ち物であるかのように体を触るのだ。

    そんなふうに犯人から「モノ」として扱われた経験が、
    何よりも被害者の心を深く傷つけているのではないか。
    そう考え、そのことを明確に打ち消す言葉を
    デザインに込めました。

    加害者である犯人に、その訴えが届くとは思いません。
    そもそもこの言葉の意味を理解できるような人間であれば、
    初めから痴漢などしていないと思います。
    ただ、なすすべもなく辱められ、
    さらにセカンドレイプという形で社会からも踏みにじられ
    泣き寝入りするしかなかった被害者たちに、
    語るべき言葉を与えたい。
    まだ社会のこともわからず、自らの立場も弱く
    立ち向かうための武器も持たない若者たちに、
    せめて「あなたにはその言葉を纏う権利がある」と言ってあげたい。
    そんな思いで最後のご提案をさせていただきます。


    このバッジがきっかけとなって、メディアを巻き込んで
    痴漢撲滅に向けた大きな動きが生まれつつあるのを感じます。
    痴漢は、「行為」です。
    我々が目指すべきは
    痴漢をした犯罪者が重く罰せられる社会ではなく、
    痴漢という行為が起こらない社会のはずです。
    そのことを一人一人が共通認識として持てれば、
    おのずと何をしたらよいのかも見えてくるのではないかと
    期待しています。

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    提案日時 2015年11月12日 22:32

    メンバーからのコメント

    追加のご提案です。

    前回の2案では、そのデザインが発する「攻撃性」のバランスに
    特に注意を払って制作を行いました。
    というのも、バッジを付ける当事者自身が
    周囲に攻撃性を振りまくことを良しとしないだろうと思ったからです。

    きっと高校生や中学生にとって、「悪目立ち」は避けたいことのはず。
    痴漢の被害さえなければ、ごく普通に学生生活を送っている若者です。
    同じ電車に同級生が乗っていることもあるでしょう。
    そういった人達から奇異の目で見られることは避けたいに違いない。
    何より、犯人から逆上されたり、あまり周りの人達の反発心を煽るような
    攻撃性の高いデザインでは、また別の恐怖を生んでしまって
    かえって身につけられなくなってしまうのではないか。

    本当だったら、周りからも浮くことなく、
    痴漢の被害に悩んでいることにも気づかれることなく、
    ただ犯人のターゲットにならないようになることだけを
    彼らは望んでいるのではないか。
    そんなふうに考えていました。

    ただ、考案者であるたか子さんは
    そういった「悪目立ち」のリスクを犯してでも
    あのカードやバッジを身につけた。
    それだけの覚悟と決心があったということだと思います。
    その思いを軽んじてはいけない。

    あまりこちらが若者達の気持ちを勝手に想像して
    「身につけやすさ」を優先したデザインを作ってしまうことは、
    反対に彼らの怒りや苦痛を小さく扱っていることになりはしないか。
    痴漢の被害とは、果たしてファッション性や手軽さに
    取って替えられる程度のものなのか。

    たか子さんをはじめとした、今まさに痴漢の被害に苦しむ当事者たち、
    そしてかつて痴漢の被害に苦しみ、しかもそれを周囲から
    「男なんてそんなものだからしょうがないよ」
    「何それ自慢してるつもり?」
    「虫に刺されたとでも思って忘れなさい」などと言われ
    感情を封印されてきた、多くの被害者たちの怒りを最大限に尊重し、
    それをストレートに表現できるようなデザインを
    目指してみることにしました。

    怒りをイメージする炎を下地に、あえてできるだけ強い言葉を選んで
    犯人へのメッセージとしています。
    語順を入れ替えたり日本語として若干破綻するような文章は、
    冷静でいられないほどの強い怒りを表しています。
    もちろん私に当事者の気持ちを代弁するようなことはできません。
    ただこれをきっかけに、「これは違う」でも良いから
    何か当事者の皆さんの反応が得られたら。
    その言葉を集めることで、本当の被害者の声として
    犯人に直接ぶつけることができるかもしれません。

    「レイプは魂の殺人」などとよく言われます。
    それ程までに深く被害者の心を傷つけているということだと思います。
    痴漢だって、被害者が受けるつらさに変わりはないはずです。
    それを「いたずら」などという軽い言葉に変換されて、
    被害者の怒りをなかったことにされる風潮は、
    もう終わりにしなきゃいけない。
    そんな気持ちでの追加デザインのご提案でした。

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    提案日時 2015年11月06日 23:13

    メンバーからのコメント

    まず始めに、このプロジェクトを立ち上げてくださったことに感謝します。
    と同時に、個人的にとても恥ずかしい思いでいます。
    被害の当事者である高校生自身に
    こんな思いをしてまで立ち上がろうとさせてしまったことは、
    今まで痴漢を放置し続け、痴漢を許さない社会を作れなかった
    私たち大人の責任であり、落ち度です。

    実は私もかつて、「痴漢を許さない意志を表明できるマーク」
    のようなものを考えてみたことがありました。
    それは、被害者本人になるべく負担をかけないで済むよう、
    むしろ周りの大人達がその意志を表示することで
    被害者の孤立を防ぎ、ひいては犯行の抑止にもなれば…
    と考えたものでした。
    ただ、その時作成したものは「誰でも抵抗なく身につけられる」
    という点に重きを置きすぎたこと、
    そのマークを付けた大人がそもそも信頼できるかどうかの保証が
    できないことなど、いろいろな問題点があり
    結局は私の自己満足で終わってしまいました。

    しかしこの度、被害者である高校生自らの勇気ある行動を受けて、
    誰が当事者で誰が周囲の大人だとか、男性向けにはどうだとか
    いちいちそんなふうに分けてしまうのではなく、
    もう一度ゼロから「誰でも身につけられるもの」を
    模索すべきではないか、と改めて考え直しました。

    我々が目指すのは、痴漢の被害がなくなることです。
    そのためにこの国でもっとも必要なのは、社会全体で
    「痴漢は許さない」という雰囲気を作っていくことだと思います。
    誰一人として他人事などではなく、全員が当事者です。
    そのことを忘れないためにも、みんなが身につけられる、
    そんなマークを念頭にデザインを検討しました。

    とはいえ、もちろん喫緊に対策を取らなければならないのは
    今まさに被害に遭っている学生達であることに変わりはありません。
    それらのことを踏まえ、以下の点を留意して作成したデザインを
    今回提案いたします。

    ■遠目には「印象」を
    痴漢が「おとなしそうな子」「騒がなさそうな子」を狙うというのは、
    近年多くの方の考察から明らかになってきています。
    そこで、あえて派手な色使いで、若干のトゲトゲしさや毒々しさを持たせつつ
    遠目には単なるファッションとしてのバッジに見えることを意識しました。
    痴漢がターゲットを選別するにあたってはエキセントリックな印象を与える、
    しかしながら10代くらいの女性であれば身に付けていてもさほど違和感のない
    デザインにすることで、痴漢以外の特に関心のない人達の視線や悪意を
    不要に誘引しないことを狙っています。

    ■英語が持つパワーに頼る
    今の、男女間格差が大きく女性差別の根強い日本社会において、
    女性が声高に何かを表明することは
    それだけで非難や好奇の目にさらされます。
    一方で、既に女性が確かな地位を確立し
    はっきり自分の意志を主張することのできる、
    英語圏の女性が持つ強いイメージを今回は借りることにしました。
    最初に目に飛び込んでくる大きめの文字に英語を使うことで
    訴えるべきメッセージをより直接的な表現で打ち出すとともに、
    バッジを身に付ける本人が抱いてしまいがちな
    「(日本の)女らしくないことをしている」という抵抗感を、
    少しでも軽減する効果に期待しています。

    ■誰もが表明できるメッセージ
    そしてそれよりも小さく、しかしながらまさに痴漢しようと
    至近距離まで接近してきた犯人にははっきりと見える文字で、
    先ほどの英語のメッセージを日本語にしたものを載せています。
    狙うべき効果はもちろん、元々の「Stop痴漢バッジ」のそれと同じです。
    敢えて一人称を単数にしたのはより強い言葉にするためですが、
    それにより生じる使用者の孤立感は、代わりに下端にクレジットを載せて
    「背後に大人の組織的なサポートがある」と感じさせることで解消しています。

    そして何より、主な被害者である高校生だけでなく
    他の多くの大人達が等しく表明できるメッセージになるよう意識しました。
    「私は痴漢を許さない」。
    その意志をはっきりと持って、ぜひ大人の皆さんも
    このバッジを身にまとってもらえたらと思っています。


    きっとこの国のほとんどの人達が、痴漢なんてなくなってほしいと
    思っているんだろうと思います。
    ただ「そんなの当たり前だから…」と、その意思をはっきりと表明しないことで
    結果的に痴漢行為を肯定しているのと同じことになってしまう、
    そのことに気づいていないのだと思います。
    そんな一人一人の行動が、社会の雰囲気になって、
    被害者に「誰も味方してくれない、泣き寝入りするしかない」などという
    絶望を抱かせてしまうような、そんな状況を作っているんだと思います。

    痴漢は弱いものをつけねらう、卑劣な犯罪です。
    それをのさばらせているのは、何より私たち自身の「無関心」です。
    自分自身の生活が大変なことを、若者たちが一生消えない傷を
    負わされていることの、言い訳にしてはいけない。
    多くの良識ある大人達の、分別ある行動に期待します。

    そしていつかは、こんなバッジなど不要になる、そんな社会になっていることを
    心から願います。

  • クライアントのお気に入り 1
    提案日時 2015年11月06日 23:12

    メンバーからのコメント

    まず始めに、このプロジェクトを立ち上げてくださったことに感謝します。
    と同時に、個人的にとても恥ずかしい思いでいます。
    被害の当事者である高校生自身に
    こんな思いをしてまで立ち上がろうとさせてしまったことは、
    今まで痴漢を放置し続け、痴漢を許さない社会を作れなかった
    私たち大人の責任であり、落ち度です。

    実は私もかつて、「痴漢を許さない意志を表明できるマーク」
    のようなものを考えてみたことがありました。
    それは、被害者本人になるべく負担をかけないで済むよう、
    むしろ周りの大人達がその意志を表示することで
    被害者の孤立を防ぎ、ひいては犯行の抑止にもなれば…
    と考えたものでした。
    ただ、その時作成したものは「誰でも抵抗なく身につけられる」
    という点に重きを置きすぎたこと、
    そのマークを付けた大人がそもそも信頼できるかどうかの保証が
    できないことなど、いろいろな問題点があり
    結局は私の自己満足で終わってしまいました。

    しかしこの度、被害者である高校生自らの勇気ある行動を受けて、
    誰が当事者で誰が周囲の大人だとか、男性向けにはどうだとか
    いちいちそんなふうに分けてしまうのではなく、
    もう一度ゼロから「誰でも身につけられるもの」を
    模索すべきではないか、と改めて考え直しました。

    我々が目指すのは、痴漢の被害がなくなることです。
    そのためにこの国でもっとも必要なのは、社会全体で
    「痴漢は許さない」という雰囲気を作っていくことだと思います。
    誰一人として他人事などではなく、全員が当事者です。
    そのことを忘れないためにも、みんなが身につけられる、
    そんなマークを念頭にデザインを検討しました。

    とはいえ、もちろん喫緊に対策を取らなければならないのは
    今まさに被害に遭っている学生達であることに変わりはありません。
    それらのことを踏まえ、以下の点を留意して作成したデザインを
    今回提案いたします。

    ■遠目には「印象」を
    痴漢が「おとなしそうな子」「騒がなさそうな子」を狙うというのは、
    近年多くの方の考察から明らかになってきています。
    そこで、あえて派手な色使いで、若干のトゲトゲしさや毒々しさを持たせつつ
    遠目には単なるファッションとしてのバッジに見えることを意識しました。
    痴漢がターゲットを選別するにあたってはエキセントリックな印象を与える、
    しかしながら10代くらいの女性であれば身に付けていてもさほど違和感のない
    デザインにすることで、痴漢以外の特に関心のない人達の視線や悪意を
    不要に誘引しないことを狙っています。

    ■英語が持つパワーに頼る
    今の、男女間格差が大きく女性差別の根強い日本社会において、
    女性が声高に何かを表明することは
    それだけで非難や好奇の目にさらされます。
    一方で、既に女性が確かな地位を確立し
    はっきり自分の意志を主張することのできる、
    英語圏の女性が持つ強いイメージを今回は借りることにしました。
    最初に目に飛び込んでくる大きめの文字に英語を使うことで
    訴えるべきメッセージをより直接的な表現で打ち出すとともに、
    バッジを身に付ける本人が抱いてしまいがちな
    「(日本の)女らしくないことをしている」という抵抗感を、
    少しでも軽減する効果に期待しています。

    ■誰もが表明できるメッセージ
    そしてそれよりも小さく、しかしながらまさに痴漢しようと
    至近距離まで接近してきた犯人にははっきりと見える文字で、
    先ほどの英語のメッセージを日本語にしたものを載せています。
    狙うべき効果はもちろん、元々の「Stop痴漢バッジ」のそれと同じです。
    敢えて一人称を単数にしたのはより強い言葉にするためですが、
    それにより生じる使用者の孤立感は、代わりに下端にクレジットを載せて
    「背後に大人の組織的なサポートがある」と感じさせることで解消しています。

    そして何より、主な被害者である高校生だけでなく
    他の多くの大人達が等しく表明できるメッセージになるよう意識しました。
    「私は痴漢を許さない」。
    その意志をはっきりと持って、ぜひ大人の皆さんも
    このバッジを身にまとってもらえたらと思っています。


    きっとこの国のほとんどの人達が、痴漢なんてなくなってほしいと
    思っているんだろうと思います。
    ただ「そんなの当たり前だから…」と、その意思をはっきりと表明しないことで
    結果的に痴漢行為を肯定しているのと同じことになってしまう、
    そのことに気づいていないのだと思います。
    そんな一人一人の行動が、社会の雰囲気になって、
    被害者に「誰も味方してくれない、泣き寝入りするしかない」などという
    絶望を抱かせてしまうような、そんな状況を作っているんだと思います。

    痴漢は弱いものをつけねらう、卑劣な犯罪です。
    それをのさばらせているのは、何より私たち自身の「無関心」です。
    自分自身の生活が大変なことを、若者たちが一生消えない傷を
    負わされていることの、言い訳にしてはいけない。
    多くの良識ある大人達の、分別ある行動に期待します。

    そしていつかは、こんなバッジなど不要になる、そんな社会になっていることを
    心から願います。

女子高生と母が考案した「痴漢抑止バッジ」のデザインを募集!【Stop 痴漢バッジ プロジェクト】」への全ての提案