企業インタビュー
公開日: 2019.04.03 / 最終更新日: 2020.02.14

様々なプロとすぐにつながれるのが最大の魅力。中小企業こそクラウドソーシングを活用すべき理由とは:株式会社アドバンスフロー

自社メディアの運営をメインに、培ったSEOのノウハウを活かしてコンサルティング事業も手掛ける株式会社アドバンスフロー。

サイト制作を中心に、プロフェッショナルを必要とする領域からルーティンワークまで幅広く、クラウドソーシングを活用いただいています。「中小企業はクラウドソーシングを活用するべき」という代表取締役の中塚さんに、クラウドソーシングの活用内容やメリット、活用のコツなどを伺いました。

 

自社メディアの運営でSEOのノウハウを培う

─アドバンスフローが手掛けている事業内容について教えてください。

弊社の主な事業はWebメディアの運営で、具体的には転職に困っている人の悩みを解決する「#就職しよう」というサイトを運営しています。SEOで検索順位を一番上げられる力を持つ会社を目指していて、自社メディアの運営で得たノウハウなどを他の企業様にシェアするコンサルティング事業も行っています。

 

─「#就職しよう」は求職者向けのどういったメディアなのでしょうか。

「#就職しよう」は、求人情報が掲載されている転職情報サイトとは違うポジションを意識しているメディアです。第三者というか、どちらかというとユーザー寄りに立って、転職媒体の運営元を比較するというポジションで運営しています。中立な立場から、ユーザーのためになるという軸に立っているのが特徴です。正社員系からアルバイト系、派遣系、転職エージェント系と、幅広く取り上げています。

 

クラウドソーシングなら、プロフェッショナルにもスポットで依頼可能

─クラウドソーシングはどのような領域で活用されていますか。

サイト制作に関わるすべてで活用しています。具体的に言うと、まず文章のライティング業務、校閲業務や校正業務、デザイン、フロントエンドからサーバサイドのバックエンドに関わる開発業務まで、幅広くクラウドワークスを活用しています。他にも、アンケートですね。ユーザーアンケートもよく利用していて、集めたアンケートの取りまとめもクラウドワークスのワーカー様に依頼しています。ありとあらゆる形でWebメディアに関わること全部をクラウドワークスのワーカー様にお願いしています。

弊社は2年前から組織化を始めまして、現在は8名ほどの規模になっているのですが、成長を加速できた理由は、クラウドワークスの活用と言って過言ではないです。弊社のような中小企業は、人が集めづらいという課題が常にあります。クラウドワークスを使えば、ありとあらゆるプロフェッショナルの方に声をかけて、双方がタイミング良いときだけお願いできるのですごくありがたいサービスです。

たとえば、エンジニアの方を年収800万円もかけて雇えるかと言われたら、なかなか厳しいです。しかし、クラウドワークス上にはフリーランスとして定期的に仕事をしていただける方がたくさんいらっしゃいます。年収ベースで800万円レベルの技術を持つ方に、スポットでお願いすることもできるので大変助かっています。

 

─クラウドソーシングを活用するかどうかは、どのような基準で決められていますか。

プロフェッショナル領域に関しては、弊社の社員ではできず、一般的な企業に依頼するとコストが高く予算上で難しいことは、クラウドワークスを一度は活用してみています。

ルーティンワークになるような単純作業の場合だと、長期で必要となる作業は社員やパートスタッフが対応し、1週間や1ヶ月といったスポットで必要になる業務に関しては、クラウドワークス上でお願いすることが多いです。

長期的な業務とスポットの業務で依頼する基準が分かれる理由は、業務内容に違いがあるためです。長期的な業務はアクセス解析の分析など技術的に難易度が高い業務が多く、切り分けることが難しいので社内で対応します。スポットの業務はアンケートの集計や計算といった基本的にどなたでもやれる業務が多く、簡単なマニュアルやオンライン上のやり取りでやり方を伝えられるので、クラウドワークスを活用しています。

社員が難易度の高いコア業務に集中するために、ルーティン系はクラウドワークスのワーカー様に依頼するという形です。

 

─単純作業にクラウドソーシングを活用しようと考えられたのは、どういった理由からでしょうか。

(依頼するまでの)スピード感と人集めの容易さです。派遣会社に短期のスタッフを頼むと時間がかかりますし、直接雇用で(アルバイトを雇うには)手間や時間がさらにかかってしまいます。クラウドワークスで仕事を依頼するなら、当日中あるいは翌日には契約を結ぶことができます。

 

─クラウドソーシングの活用は、どのような面でメリットやでメリットがあると感じていらっしゃいますか。

人が集まりにくいという課題が解決できることがメリットですね。特に中小企業は使わない手はないと思います。クラウドワークス専任の発注担当を在宅の方にして発注することもできると思います。常駐スタッフにこだわる必要がない企業なら、どんどん活用するべきだと考えています。

それから、最初に利用したのはライティングですが、大手出版社で活躍していたようなレベルのプロのライターの方には弊社のような中小企業では、本来はなかなかお付き合いをしていただけません。しかし、クラウドワークスを通して、きちんとこちらが情報を発信することで、お付き合いいただけるチャンスもあるのも良いところですね。そういうメリットを1回知ってしまうと、ありとあらゆる場面で活用するようになりますよ。

さらに、Webメディアだけではなく、私は経営層として、経営判断に関わるマーケティングにもクラウドワークスを活用しています。中小企業が翻訳会社に依頼したり、本格的なマーケティング調査を頼んだりするのは難しいのですが、クラウドソーシングを活用するとハードルが下がることもメリットです。例えば海外事例の調査や他の会社の事業モデル調査を依頼することもあります。

デメリットに感じていることはないです。こんな人は見つけられないと思っても、あきらめなければ出会えるので。人と人としてお付き合いしていれば、利用上の不安もないと思います。

 

ビジョンを伝え、人と人として付き合うのがポイント

─クラウドソーシングの活用にあたって、ワーカー様とのやり取りで気をつけられていることがあれば教えてください。

良いワーカー様とお互いに納得して仕事をするためには、包み隠さずにすべてを開示するのが、私はポイントだと思っています。ワーカー様によっては、これまでの仕事が上手くいかなかったり、嫌な想いをされていたりする方もいます。弊社がどのような会社なのか、そしてメディアのビジョン、それからお金まわりのことや納品までの流れ、契約のルールなど5W1Hを意識して話すようにしています。お金や納期に関して話すのは当然マストですが、一番伝わりにくいものは熱量なので、弊社や私の熱量というか、想いといったものをワーカー様に伝えられると、成果が全然違ってきます。

条件として、「1,000円で仕上げてください」というのではなく、私達の理念やどういう状況になったらゴールなのかを伝え、それを手伝ってくれる方にお願いするという過程が一つ入るだけで、ワーカー様の反応がすごく変わります。

それから、チャットやメールのやり取りで終わらせないで、必ず1回は音声でやり取りすることを意識しています。人間ですので文面だけではなく声でつながると、かなり成果のレベルが変わってきますね。文面での指示を真逆に受け取っていると感じられるときも、そのままにしておくと関係性が希薄になってしまうため、音声でやり取りをするようにしています。

 

─他に何か、ワーカー様と良好な関係を築くために意識されていることはありますか。

「ワーカー様と弊社の関係は50:50です」と宣言しています。「何でも遠慮なくおっしゃってください、僕らも遠慮なく言います」という前提で、腹を割って話せる関係でいることはすごく大事だと考えています。

この前、ワーカー様から「ちょっと時給が」という話があったのですが、お金の話はなかなかしにくいかと思います。しかし普段から「50:50です」という土壌を作っていたので、時給の要望がありました。その方はすごく優秀で、弊社もその方と今後も付き合っていきたいと思っていましたので、「OKです」とひと言で時給を上げました。

人と人としてのコミュニケーションを取るのは、社内の直接雇用のスタッフと同様だと考えています。Web上だからと安易に扱ってはダメだと思います。外部でも内部でも、同じ人として付き合わないと上手くいかないというのが私の持論ですね。

 

─ワーカー様はどのような基準で選定されていますか。

ライティングに関しては、プロフィールに書かれている内容の語彙力や構成力を見ています。メッセージの内容は、コピペした応募文面ではなく、これまでの経験など、弊社が発注時に記載いただきたい内容を書いていますので、それに沿っていない方は落としています。

こちらの要求に対してきちんと答えるのは最低条件で、さらに要望を汲み取ってもう一歩突っ込んでくれる方とお付き合いすることが多いです。メッセージのやり取りはものすごく大事にしています。

 

今後はクラウドソーシングの発注専門の専任スタッフを置く予定

─様々な領域でクラウドソーシングを活用されていますが、どのような発注体制を取られていますか。

クラウドソーシングの発注体制に関しては、課題だと感じています。今は担当者がそれぞれ発注をかけているのですが、(やり方に)バラツキがあり、発注レベルが下がることがありますので。まだ実行できていないのですが、発注専門の専任スタッフをパートスタッフで入れようとしています。

 

─クラウドソーシングで発注するかどうかの判断は、各担当者ベースでされているのでしょうか。それとも(代表に)相談する形でしょうか。

自分でできることには限りがあるので、クラウドワークスという素晴らしいサービスあって、プロフェッショナルな方と上手くつながれるのだから、困ったときはどんどん発注しようと伝えています。

クラウドソーシングを活用したことがない人からすると、(ネットで顔の見えない相手に発注して、)大丈夫なのか不安に感じるかとも思います。まずは短期で安めの費用で依頼してみれば、費用負担が重くないので試してみることが大切だと考えています。

たとえば、サイトに対していろいろな意見を聞きたいと考えたら、「まずはデザイナーさんに参考で聞いてみようよ」といったノリで依頼して、それでプロフェッショナルな方々と関われるなら良いのではないでしょうか。これまで発注したことのない領域の場合、テスト的な感覚で発注して、上手くいったら長期で依頼する形をとっています。

大企業だと(担当業務が)縦割りで、プロフェッショナルな方もいますし、大手であればどんな相手にも発注できる資金もあります。しかし、弊社はそういうわけにはいかないので、(プロフェッショナルな方に依頼したいときは、)まずはクラウドワークスを通してお願いできるので便利です。いろいろな領域の方々とつながれるので、とても良いですね。

 

─ありがとうございます。最後に、今後、新たにクラウドソーシングを活用されたい領域があればお聞かせください。

経営者層の方々とつながって経営コンサルを受けたり、労務や法務の相談をしたりするといったようなそんな活用の仕方ができれば良いなと思っています。

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