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エピソード
01

チーム運営に必要な考え方とフレームワーク

 

チーム運営を目指す上で必要な考え方

 

チーム運営で目指すべき姿は、組織が活性化している状態です。そのためには、経営理念やビジョンがメンバーに共有され、理解が一致していることが求められます。そして、メンバー自身も、モチベーションが高く、能動的に働いている環境である必要があります。メンバー一人ひとりが役割を把握し、個人やチームの目標を達成しようと意識し、行動していることが大切です。積極性のあるメンバーが増えるほど、仕事に対するアイディアに多様性が生まれます。意見交換できるようなミーティングを増やし、コミュニケーションを活発化させましょう。

また、チーム運営においては、業務プロセスを管理するプロセスマネジメントの考え方も欠かせません。仕事の流れや工程を単位ごとに整理することで、仕事の成果を最大化させ、作業方法を改善することができます。成果を最大化するには、目的や方向性をチーム全体で共有し、メンバーが自発的・主体的に行動できる環境を整えていくことも重要です。

 

チームの在り方を決めるフレームワーク

 

チーム運営を円滑に遂行して活性化させるには、組織マネジメントや組織戦略をしっかりと行うことが重要です。組織マネジメントでは資源・資産・リスクを管理していきますが、これらを象徴するフレームワーク「7S」を用いて進めていきましょう。7Sとは、戦略(Strategy)、組織(Structure)、システム(System)、スキル(Skill)、人材(Staff)、社風(Style)、価値観(Shared Value)の7項目を分析・規定し、チームの在り方を決めるものです。チームの課題を整理する時にも活用できます。

例えば、戦略を生み出す際にはトップダウンとボトムアップの2つのアプローチ方法が活用できます。トップダウンは、リーダーが戦略をわかりやすくチーム全体に浸透させる方法です。一方のボトムアップとは、チームのメンバーが上司に対して提案を行う方法。この場合はアイディアを出しやすい環境であるかが大切です。

なお、戦略と似た言葉に「戦術」がありますが、その違いは「何を行なうか」と「どのように行うか」です。戦略ではチームの方向性や目標、シナリオを考え、戦術ではそれを実行する手段やオペレーションを決めていきます。戦略は長期的・大局的な視点で、戦術は短期的・局所的な視点で考えていくことが重要です。

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エピソード
02

マネージャーやリーダーの役割と必要なスキル

 

マネージャーとリーダーに共通する役割

 

チーム運営を担う中間管理職はマネージャーやリーダーです。この2つに共通する役割は、主に担当組織の業務改善、目標達成、人材育成の3点です。部下の能力や性格に合わせて仕事を配分し、進捗を管理しながらチームの目標を達成していきます。さらに、部下を適切にサポートして成長を促していかなくてはいけません。

また、マネージャーやリーダーにはコーチング技術や部下に任せる力も必要です。対話によって部下の自己実現を目指し、目標達成を促します。そのためには、自分がプレーヤーになるのではなく部下に仕事を任せ、部下の力によって業務責任を果たしていきましょう。

 

マネジメントの役割と必要なスキル 

 

同じ中間管理職でも、マネージャーとリーダーそれぞれに求められる役割やスキルには細かな違いがあります。まず、マネジメントの大きな役割は「目標達成のための戦略立案や手段を管理すること」と「組織を適切な形に作り直して安定をもたらすこと」の2つ。個人の力ではなく、ルールを用いて組織を管理・運営していくことが求められます。戦略立案の際も、計画を細かいタスクに落とし込んで、実現するための仕組みを作った上で管理していかなくてはいけません。 

そのため、マネージャーには戦術思考・戦略思考、業務管理能力、コミュニケーション能力、リスク管理能力などが必要です。いかに効率よく目的を達成するか、チームの資源をどこにどれだけ投入するかを考えられる必要があります。起こり得るリスクを想定し、予防案や対策案を立てられる能力を養いましょう。また、想定外の事態に対応するためには、長期的な視点も必要になります。

 

リーダーシップの役割と必要なスキル

 

リーダーシップの大きな役割とは「ビジョンを用いて組織やチームを向かうべき方向性に導くこと」です。リーダーのビジョンによって方向性が決まるため、リーダーの人間性が大きく関わってくる特徴があります。特に創業期においては、リーダーシップを発揮することで組織を大きく変えることが可能です。マネジメントは「いま何をすべきか」の仕組みを作りますが、リーダーは目指すべき「未来」に向かって行動をしていきます。また、組織の安定を図るのがマネジメントの特徴ですが、リーダーは組織の成長のためにスクラップ&ビルドを行い、組織の変革を目指していくことも役割のひとつです。

そのため、リーダーには行動力・決断力、リスクマネジメント力、モチベーション管理能力、そして感情をコントロールする能力などが求められます。組織の先頭に立ち、言葉だけではなく行動でも方向性を示していくことが必要です。マネジメントで防ぎきれなかったアクシデントや起こってしまった予想外の問題には、迅速に対応しなくてはいけません。部下の長所や成果を評価し、モチベーションを維持させていくことも重要です。また、部下のモチベーションはリーダーの負の感情でも左右されてしまうため、感情をコントロールして起伏がないように心がけましょう。さらに、組織の団結力を高めて仕事の効率を上げるためにも、役職に関係なく平等に接して公平性を保つようにします。

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エピソード
03

チームを成功に導くコツと人材採用のポイント

 

生産性の高いチームを作るコツ

 

チームを成功に導くためには、目標や方針を設定し、目標までのプロセスをメンバーに共有することが基本です。メンバー全員が納得できるような仕事の進め方にすれば、作業効率や生産性も上がります。また、チーム作りの初期段階ではメンバーの業務クオリティーが均一化するように努めましょう。そのためには、業務フローやマニュアルなどの整備が必要です。

また、チームの生産性を高めるには一体感や一貫性が必要です。そのためには、自社の経営理念やビジョンを浸透させ、同じ目標に向かって進んでいくようにしましょう。さらに、良好な人間関係も生産性に影響します。各メンバーの性格や特徴を把握し理解することも大切です。メンバー同士がお互いを支え合えるような環境を整えてあげましょう。上司と部下の定期面談を実施することも、人間関係を円滑にする良い方法です。 

業務の属人化を防ぎ、全社的視点を持った人材を育成することも、生産性の向上につながります。複数人でひとつの業務を担当する、ひとりが複数部門を請け負う等、マルチ担当制がおすすめです。また、メンバーが自社の利益に直結するようなコア業務に従事することも重要です。定型的な業務や事務作業などのノンコア業務は外部化するといいでしょう。

 

人材の適切な配置方法と人材採用のポイント

 

人材を適材適所に配置するためには、人的資源を可視化する人材ポートフォリオを作り、プロジェクトの特性に合わせてメンバーを選出しましょう。人材を適した業務に配置できるだけでなく、過不足を的確にマネジメントすることが可能になります。

また、人材採用ではスキルや経験を重要視しがちですが、チーム運営をしっかりと行っていく場合には、自社やチームのビジョンに合致する人材を選ぶことがポイントです。スキルや経験だけで採用すると、ビジョンに適した人材かどうかがわかりにくいことがあります。

人材採用の方法は、自社で行うか他媒体で行うかの2種類です。自社で行う場合は自社サイトやSNSを活用したり、リファラル採用をしたりする方法があり、他媒体で行う場合は人材紹介会社や求人誌を活用する方法があります。自社のビジョンや組織の方向性にあった人材を採用し、7Sを意識しながらチームを組み立てていきましょう。

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