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公開日: 2019.08.15 / 最終更新日: 2024.02.27

組織と戦略の関係性とは?組織戦略を成功させるコツも解説

少子高齢化や労働力人口の減少が進む中、適切な組織戦略を考え実行することは、企業の最重要課題と言えるでしょう。当記事は、組織と戦略の関係性について言及した後、組織戦略を成功させるコツなどを紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

そもそも組織戦略とは?


まずは、組織戦略の基礎知識について確認していきましょう。

「戦略」と「戦術」の考え方

「戦略」と「戦術」の違いを考えたことはあるでしょうか?一言で言うと、戦略とは「何を行うか」を決めること。一方、戦術とは「どのように行うか」を決めることです。つまり、戦略=「方向性・目標・シナリオ」、戦術=「手段・オペレーション」と捉えることができます。

戦術ばかりを考えてしまうケースは多いですが、戦略がなければ戦術は意味を成しません。長期的・大局的な視点で戦略を考え、短期的・局所的な視点で戦術を実行することを心掛けましょう。

組織戦略のフレームワーク

組織戦略とは、組織としてどのような姿を目指すのか、理想を実現するためにどのようなシナリオを持つのかを決めることです。

組織戦略=「理想的な組織像」+「理想を実現するためのシナリオ」

経営の中で組織戦略をどのように位置づけるのかは、企業によってさまざまでしょう。しかし、労働力人口の不足が加速する中では、全ての企業において個人の能力だけでなく、組織全体の力を向上させる必要性が生じていると言えます。

事業戦略との関連性

企業は組織戦略と事業戦略のどちらを優位にしていくべきなのでしょうか?この問いに正解はありませんが、両ケースの特徴を把握しておくことは非常に大切です。

まず、組織戦略を優位に捉える場合、組織の理想像が先に存在し、そのうえでどのような事業を行うかを考えなければなりません。一方、事業戦略を優位に捉える場合、事業やビジネスモデルの理想像が先に存在し、それを実現するためにはどのような組織が望ましいのかを考えます。

組織と戦略の関係性において代表的な2つの考え方


組織と戦略の関係性において、代表的な2つの考え方を紹介します。

チャンドラー氏の「組織は戦略に従う」

経営学の世界的権威であるアルフレッド・チャンドラー氏は、1962年の著書『Strategy and Structure』において、「組織は戦略に従う」という考え方を提唱しました。

この考え方では、戦略目的を達成するための手段として組織が存在します。企業は、刻一刻と変化する環境に対応するための戦略を作り、その戦略を実現するために最適な組織を編成していきます。

アンゾフ氏の「戦略は組織に従う」

戦略的経営の父として知られるイゴール・アンゾフ氏は、1979年の著書『Strategic Management』において、「戦略は組織に従う」という考え方を唱えました。

確かに、特に大企業の場合は戦略ありきで組織作りを行うケースが多いです。しかし、たとえば力の弱い中小企業の場合はどうでしょうか?自らの力量を超えた戦略を策定し、それに合わせた組織を作ろうとしても、失敗する可能性が高いでしょう。組織の力量に応じて戦略を作るほうが合理的な場合もあるのです。

組織戦略を生み出す2つのアプローチ


組織戦略を生み出す2つのアプローチを紹介します。

トップダウン・アプローチ

トップダウン・アプローチとは、経営トップが戦略を作り、部下に実行させていくこと。欧米企業で多く採用されている手法です。部下の戦略に対する理解が十分でないと、戦略実行は成功しません。そのため、トップダウン・アプローチを機能させるためには、経営トップが策定した戦略を分かりやすく示し、企業全体に浸透させる必要があります。

ボトムアップ・アプローチ

ボトムアップ・アプローチとは、現場社員が上司に対して提案を行い、上司が提案を承認しながら意思決定をしていくこと。日本企業に多く見られる手法です。戦略が現場社員から生まれるので、環境の変化に対応しやすい組織が構成されます。しかし、意思決定の責任者が曖昧になるというデメリットがあるので注意が必要です。

組織戦略を成功させるコツ


最後に、組織戦略を成功させるコツを紹介するので、参考にしてみてください。

メンバーの管理体制を整える

組織全体の生産性を高めるためには、メンバーや部下を適切に管理できる体制を整えましょう。組織の戦略はもちろん、企業の方針や理念をメンバー全員に浸透させ、目標達成のためにあらゆる角度からサポートを行います。また、退職率を下げるため、メンバーの多様性を認めながら、一人ひとりの特徴に合わせたマネジメントを心掛けてください。

人事評価制度を明確にする

人事評価において平等性・公平性が保たれていないと、メンバーの不満が募り、なかなか組織はまとまりません。不平不満が蔓延した状態では、組織戦略の実行がうまくいくことはありません。

そのため、人事評価制度を明確に示し、平等性・公平性を保つよう心掛けましょう。適切な評価を受けているとメンバーが実感すれば、組織全体の効率性や生産性は向上します。

組織のビジョンに合う人材を採用する

組織よりも先に事業が急成長していくケースの場合、ついついスキルや経験だけで中途採用を行ってしまうことがあります。その結果として組織が崩壊してしまった、という声も少なくありません。そのため、スキルや経験よりもビジョン・カルチャー適合度を重視して、自社に合った人材を採用するようにしてください。

人材を採用する際に、戦略人事を行うことも視野に入れましょう。人事に攻めの姿勢を取り入れると組織と人を活性化させることができます。以下の記事から戦略人事の基礎をチェックしてみてください。
関連記事:戦略人事とは?必要性や導入方法やポイントを実例付きで解説

また、自社に合った人材の確保が難航する場合は、採用ではなく業務の外注化を検討しても良いでしょう。実際に、クラウドソーシングなどを使いノンコア業務を外注化する企業も増えています。

実際にノンコア業務を外注し、社員がコア業務に集中できる環境作りに成功した企業事例はこちらの記事をご覧ください。
関連記事:3年で売上10倍にするにはコア業務に集中できる環境が重要。ガイアックスの管さんが語るクラウドソーシングの向き合い方と活用法
関連記事:社内に専属ディレクターを配置し、作業の外注で会社力を数倍に。多くの業務を発注するノウハウ大公開:株式会社ケースオクロック

人材の確保が難航している場合は?

人材不足が叫ばれている中では、大企業はともかく、中小企業ではなかなか予定通りに採用活動が進まないかもしれません。そのようなときは社員を採用することに集中するのではなく、社外に目を向けてみるのも手です。人材や時間などのリソースは限られているため、社員1人ひとりがより重要な業務に集中するためにも、業務の外注化を検討してみましょう。

おすすめは「クラウドワークス」

社内業務を外注したい場合、即戦力となる人材を確保できるクラウドソーシングサービス(※)を利用する方法がおすすめです。なかでも業界最大手の「クラウドワークス」は登録者数480万人を超えており、さまざまなスキル・実績を持つ人材が多数登録しています。

クラウドワークスを活用すれば、経理の経験者やバックオフィス業務を得意とする人材などを広く探すことができます。業務委託契約になるため、社員を雇用する際にかかる費用(福利厚生費や賞与、交通費など)がかからず、コストを抑えながら幅広い業務を外注できます。また、キャリアコンサルタントや経営コンサルタントなども登録しているため、経営戦略のアドバイスや業務フローの改善、マネジメント研修などを依頼することも可能です。

【クラウドワークスでの発注事例】
・事務代行(データ入力や資料作成、リサーチ業務など):時給1,000円前後
・経理代行(仕訳や記帳、給与計算、決算代行など):時給1,000~1,500円
・秘書業務の代行(メールや電話での問い合わせ対応、アポ取りなど):月額3~15万円
・経営戦略のアドバイスや業務フローの改善、各種研修の代行など:要相談

(※)クラウドソーシングサービスとは、仕事を外注したい人・受注したい人をインターネット上でマッチングするサービスのこと

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まとめ

組織と戦略の関係性について言及した後、組織戦略を成功させるコツなどを紹介しました。「理想的な組織像」や「理想を実現するためのシナリオ」を決めることは、企業にとって非常に重要です。ぜひ当記事を参考にしながら、組織戦略についての知識を深め、適切な組織戦略を策定・実行してください。

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