企業インタビュー
2019.04.09
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社員1名で数十メディアを運用。その秘訣はディレクターもアウトソーシングすることがポイント:株式会社カラクリ

SEOでの集客のためのメディア運営を手掛ける株式会社カラクリ。記事制作を中心にクラウドソーシングを活用いただき、ディレクターもアウトソーシングしてメディア運用をされています。代表の小川さんに、アウトソーシングによる運用体制や一からディレクターを育てている理由、ディレクターやライターの選定基準などについて伺いました。

 

SEOの集客のためのメディアを運営

─カラクリが展開されている事業内容について教えてください。

弊社はSEOの集客をメインとしている会社で、自社商品を紹介して欲しい、サイトをコンサルしてほしいという依頼を受けるケースが大半を占めています。自社商品を紹介するのに、普通に商品紹介をするわけではなく、その商品を好みそうな属性の人を集めるようなオウンドメディアを作り、潜在顧客に紹介をしていく手法を得意としています。

潜在顧客への紹介は購入に結びつかないことも多い中で、弊社は集客のみならず、心理学を応用した独自のライティングまで行うので実際に購買までつなげています。頂くコンサルフィーも成果報酬型ですので、利益重視の大手様を中心にご贔屓頂いております。

たとえば、最近流行りの動画配信サービス企業から依頼を受けると、その動画の紹介記事を書いて集客するというわけではありません。まず、その動画を見るユーザー層は、どういったものに興味があるかというところを考えます。次に、その動画を見るユーザーがよく見るようなメディアを作ります。例えば、海外ドラマを見る層とアニメを見る層は決定的に違います。前者なら料理メディアや子育てメディアを作るかもしれません。そして、そのメディアの中で商品の紹介をして、クライアントのメディアにアクセスしてもらうといった形をよくとっています。

 

─ジャンルごとにメディアを作っているのか、クライアントごとにメディアを作っているのか、いずれになるのでしょうか。

両方の形態があり、半々くらいの割合です。クライアントの会社だけのメディアを作って運営を代行するということもやっていますし、特定ジャンルの自社メディアを作って運営するということもやっています。両方合わせて、だいたい300メディアくらいを運営しています。

 

社員は1人、メディア運営はクラウドソーシングでアウトソーシング

─どういった体制でメディアを運営されているのでしょうか。

社員は私1人です。ディレクターも社内では抱えず、ライター、プログラマーと合わせて、40~50人ほどにアウトソーシングで依頼しています。クラウドワークスを中心に、クラウドソーシングを活用しています。

 

─ディレクターは何名体制で運営されていますか。

ディレクターさんは3名で、1人3メディアを見ています。できれば、1人5メディアを見ていただきたいのですが、まだ過渡期ですので。300ものメディアを運営していますが、更新の必要がないメディアが200程度あり、90くらいはモニタリングをしていて、何かニュースがあれば更新しています。10程度のメディアが日々更新していて育てているといったイメージです。

 

─オンライン上でディレクターに運営を依頼しているのでしょうか。

そうですね。以前は、私が直接ライターさんを採用して(やり取りもして)いましたが、300もメディアを運営していると、さばききれないという課題がありました。

そこで、ディレクターを入れることにして、私はディレクターさんに指示を出して、ディレクターさんにライターさんとのやり取りを基本的にやっていただいていますライターの募集もディレクターさんがやっています。私は契約から決済までのところだけをやる形です。半年くらい前からこの形で始めて上手く回り始めてきて、外注のライターも増えたので、今後は拡大していこうと考えています。

 

─記事制作は企業様によっては、タイトルや見出しの記事企画部分と執筆部分、最後のチェックを分けていますが、どのような体制をとられていますか。

基本的に私がキーワード選定をして、その後、ディレクターさんが記事設計をして、ライターさんに依頼して、記事納品されたら同じディレクターさんが記事チェックをして入稿しています。

 

─ディレクションに関しては、ディレクターさんに小川さんの方でやり方を教えていらっしゃるのでしょうか。

一からお教えすることがほとんどです。ディレクターさんは、ライターさんの中から素質のある方に声を掛けて、ディレクターに昇格させることが多いので、一から教えることが多いですね。

 

SEOのテストマーケティングにタスクを活用

─クラウドソーシングを活用されているのは、メディア制作の領域が中心とお聞きしましたが、そのほかにも活用されていますか。

クラウドソーシングの活用はライターさんへの依頼が多いですが、テストマーケティングでタスクも活用しています。

弊社は基本的にSEO集客がメインなので、このワードで検索順位が上がるかなと閃くときがあります。しかし、例えば20個ほどワードが浮かんだ時に、ライターさんにその20個分の記事を全部発注するのは大変です。その時はタスクで簡易的なライティング案件を依頼して、公開した記事の順位が上がるのかを確認します。上位の順位がつくようであれば、より質の良いものを書けば、さらに順位が上がりますので、そこから継続で依頼しているライターさんに発注してきちんとした記事を入れます。

 

─先ほど、プログラマーにも依頼されているというお話でしたが、プログラマーさんにはどういったことを頼まれているのでしょうか。

プログラマーさんへの依頼内容は大きく分けると2つありまして、1つはSEOで集客した後、リピーターを獲得するためのツールの作成です。たとえば、確定申告のサイトとか、ふるさと納税のサイトを作ったときに、簡易的に税計算できるツールを作っておくと、リピーターとして訪れてもらえるといったものです。

あともう1つはスクレイピングといわれるものですね。官公庁のサイトが多いのですが、データベース化していないところから、情報をデータベース化できるように取ってきてもらうもので、最近こういった依頼を行うことが増えています。

 

誠実さを選定基準にディレクターは一から育てる

─ディレクターをワーカーさんに依頼する企業様はまだ少数ですが、雇用せずにアウトソーシングする理由を教えていただけますか。

社員を雇用するということは、固定費の肥大化に繋がり経営リスクを増やしてしまいます。また、個人的に社員やアルバイトとして直接雇用して、人間関係にあまり悩みたくないというのがありました。ノンストレスで時間に縛られることなく、家庭や趣味にも時間を使いたい。ディレクターを置いてアウトソーシングすることでそれが実現できたと思います。

 

─ディレクターやライターをアウトソーシングして、上手く回るような体制が構築できるまでには、ご苦労もあったのでしょうか。

難しかったところは、やっぱり良くも悪くもすぐに関係が切れてしまうというところですね。単価を上げても続かない人は続かないですし、急に連絡が途絶えることもあります。顔を見たことがお互いにないから、関係性が希薄ですよね。育てても辞められるというのが続いて難しかったですね。ここらへんは報酬制度や緩い納期、自由裁量などで解決しました。

あとディレクターの募集も悩みました。ライターやプログラマーは何をするのか明確ですが、ディレクターの定義は広いというか曖昧ですよね。依頼側と受注側で認識が違う。また、WEB記事と雑誌記事では全然違いますので、その辺りの行き違いがあって中々「この人!」というか方がいませんでした。

そこで、最初からディレクターを募集するのではなく、まずはライターを募集して、ライターから素養のある方をディレクターに昇格させるのが一番良いと思ったのです。

 

─ネットメディアの運営経験のある方に依頼するという選択はなかったのでしょうか。

同業者で10人集まって勉強会を開くこともあるのですが、SEO集客のやり方は10人とも違います。なので運営経験がいくらあると言っても弊社のやり方と同じかどうかわかりませんし、それならライターさんで目ぼしい方を一から育てた方が早いと感じました。

 

─ライターからディレクターへの昇格の基準を教えていただけますか。

誠実さですね。誠実で真面目なことは絶対ですね。というのは、やはりオンライン上ですので、何をされているのかわからないですよね。ある程度の作業はディレクターさんに全部お任せするので、人の目がないとさぼってしまうような方はディレクターにはできないです。

それから、メッセージのやり取りの中で相手が望んでいるものは何か考えられるかどうかを重視しています。こちらの質問に対してすべて回答しているか、質問の意図を汲み取り回答に厚みがあるか、反対に質問をしてくるときに、すべてまとめて聞いてくるかという点です。例えば、自分の考えがまとまっていない時点で、バーッと質問してくる方もいますが、これが記事だと相手にどう伝えるか、どうやったらわかりやすいかという観点が抜けてしまうので、ライターとしてもディレクターとしても、向いていないと思います。

 

─ディレクターの選定基準はSEOに関するスキルや記事の品質よりも、スタンス的な部分を重視されているのでしょうか。

そうですね。SEOにしてもディレクターの仕事にしても、マニュアルを用意していて一から教えますので、むしろ知識がない方がよいですね。

実際に今ディレクターをやっていただいている方は、ライター時代に文字単価によらないような仕事をした方です。ライターの募集はほとんどが1文字いくらというような募集ですが、1日調べ物をして書いた1000文字も、適当にネットで検索してコピペした1000文字も報酬は同じになります。そういった文字単価という報酬制度の中で、それでもしっかりとリサーチをして、読者に対してわかりやすい記事を書く方がディレクター候補ですね。

 

─ライターの選定でも、誠実さにこだわっていらっしゃるのでしょうか。

もちろんです。具体的にどういうところが誠実なのかというと、応募要項をちゃんと読んでいるかどうかという点です。応募要項に「応募時に必ずこれを書いてください」と書いています。たとえば、フラワー関係の依頼であれば、「生け花やフラワーアレンジメントの経験はありますか?」、「これにかける意気込みを教えてもらえますか?」、「どちらにお住まいですか」といったものです。それなのに自分のプロフィールをコピペで送ってきて、応募要項に書いた項目を記載していない人は内容も見ずに不採用としています。

それから、提示金額も一旦この金額にしてくださいというのも書いています。実際には、執筆していただく本数に合わせてマイルストーン払いで変えていくのですが。それを無視した金額で応募してくる方が結構多くて、やはり不採用としています。

 

─応募要項に対してしっかり内容をチェックして返信するような誠実な方の方が、実際に活躍されますか。

誠実に対応される方は活躍する方が多いことは、間違いないですね。

 

─最後に、今後新たにクラウドソーシングを活用したい領域はありますか。

YouTubeのメディア運営をしたいと考えているので、動画撮影や編集を依頼したいですね。たとえば、ワーカーさんに動画を撮っていただいて、その中からクオリティが高いものを選んで別の方に編集していただくなど、ここでも2段階の体制を考えています。

 

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株式会社カラクリ
WEB集客、SEO対策コンサルティング事業を展開。コンサルティングフィーは成果報酬型を導入しているため、すべて結果で示しております。

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