企業インタビュー
公開日: 2013.11.28 / 最終更新日: 2020.01.06

個人のアイディアをクラウドワークスで形にした「Sai(サイ)」:narakichi様

暗記補助アプリ「Sai」をクラウドワークスで開発

2013年の5月に、「Sai(サイ)」というAndroidアプリケーションをリリースしました。Saiは、英単語から数式まで暗記を何でも補助してくれるアプリです。基礎的なものを覚えることってすごく面倒で、多くの人がそこでつまづいてしまう。

学校の勉強から仕事まで、何かを覚えたいというニーズがある人たちに使ってもらえるアプリです。今回のアプリ開発は完全な個人プロジェクトだったため、自分が思い描くアプリをリーズナブルに形にしてくれる開発者さんを探していました。

いろいろ探しているうちに、個人の技術者がたくさん集まるクラウドソーシングのクラウドワークスを知り、利用を決めました。

2年半あたためていたアイディアがやっと形に

もともと趣味で楽器をやっていた時期があって、楽譜を覚える方法を考えているうちにSaiの基になるアイディアを思いつきました。

長い間、人は何かを覚えるときにどうしているのだろうと考え続けていて。その結果、2年半ほど前に、このアプリに使われているような「ランダムに思い出す」という要素を思いつきました。

それを無駄のない、使いやすい形でコンパクトに仕上げたくて、アプリという形にたどり着いたんです。

仕上がりと費用どちらにも満足

普段、技術とは無関係の仕事をしており、また個人で何かを始めること、ましてや開発を要するアプリケーションを作ることは初めてでした。

そんな一個人のアイディアに対して、クラウドワークスで応募があるのかどうか正直最初は不安でした。でも案件を出してみると、手を挙げてくださった開発者さんが10人ほど集まって。

もしクラウドワークスに出会っていなければ、高額で受託会社に発注したか、もしくは時間をかけて自分で作るしかなかったと思います。

出来上がったアプリにはとても満足しています。最初のリリース後も、ちょくちょくバージョンアップしていて、同じ開発者さんに断続的に依頼しています。

個人のちょっとしたアイディアを実現できる時代

Saiの制作期間は2ヶ月ほどでした。具体的な仕様などが固まりきっておらず、走りながら詰めていったため、開発者さんを待たせることも多かった。リリース日は特に定めていませんでしたが、細かいやり取りを含めてもっと期日の概念を徹底すべきだったと反省しています。

そんな反省点はあるものの、こうして個人のちょっとしたアイディアを形にすることができて、本当に素晴らしいなと思いました。また、開発者の募集から金銭のやり取りまで、受発注の流れをクラウドワークスで一括してできるのも非常に便利です。

今後も、SaiのiPhone版などをまたクラウドワークスで発注すると思います。

迷ったら頼れる迅速なサポート体制

クラウドソーシングのクラウドワークスのようなサービスを使うのは今回が初めてでしたが、使ってみることに対する不安は特に感じませんでした。成果を確認した上で契約金が払われる旨など、ちゃんと説明があったので。

ただ、契約金に関してはページの使い勝手が少しわかりにくかったですね。でも、何か迷ったときは、お仕事相談所に相談することですぐ解決できました。問い合わせの当日もしくは翌日には返事がくるレスポンスの早さには何度も助けられました。

思い込みは禁物、まず伝えてみること

開発者さんに文章で連絡するときに大事なのは、自分の予想や思い込みやで勝手に判断してしまわないことだと感じました。私は開発に関しては素人なので、例えばどこまで依頼していいものか、また実装の難易度なども検討がつきません。

難しそうだなと思ってお願いしなかった内容が実は簡単にできることだったり、逆にこれならできるだろうと思ったものが物理的に不可能だなんてことも十分ありえます。

だから、一度全部思い描いているもの、頭の中にあることを書いて伝えてみた方がいいですね。自分の想像だけで判断してしまわないことです。

実際に開発された画面

あるものに置き換えることで伝わりやすく

最初、クラウドワークスで案件を登録する際に、Saiというアプリをどう説明すべきか悩みました。直接比較するアプリやサービスがない、これまでにないものだったので。そこで工夫したのがタイトルです。

既にある、誰もが馴染みのあるアイテムを掛け合わせることでイメージが湧きやすくしたんです。実際には、「ストップウォッチとビンゴゲームを組み合わせたようなアプリ」という伝え方をしました。

これで、開発者さんも作ろうとしているアプリがより想像できたんじゃないかと思います。ダラダラ文章で説明しようとするより効果的かもしれません。

不便に思ったり諦めていることに見つかるヒント

今回、Saiという記憶を補助するアプリを作ってみて気がついたことがあります。新しいアイディアが入り込む隙は、生活している上で悩んでいるけれどいいやって諦めてしまっていることにあるんじゃないかと。

覚えるという行為だって、どうせ覚えられないだろうとか無理だろうと思ってしまう人も多い。でも、そういう諦めこそが新しい何かが入り込む余地のある証拠。不便や悩みごとを一歩踏み込んで考えると、仮にそれが成果につながらなくても、考えるだけでも楽しいプロセスが待っていると思います。

自分のアイディアが実際に役に立つものかどうかはわからないですが、個人のアイディアを具体的な形に落とし込むツールが揃ってきているので、チャレンジする人がもっと増えたらいいなと思います。

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