外注ノウハウ
公開日: 2021.06.15 / 最終更新日: 2021.12.28

企業がインテリアコーディネートを依頼するメリットや費用相場を解説

インテリアコーディネートとは、顧客の要望に応じて空間や環境をデザインすることです。個人の住宅だけではなく、オフィスや店舗、公共施設などに対するインテリアコーディネートの需要もあります。
今回は、企業がインテリアコーディネートを依頼するメリットや事例、依頼先の種類、費用相場などについて解説します。

インテリアコーディネートのメリットや事例

企業がインテリアコーディネートを依頼するメリットは、自社の目的に合った空間づくりができることです。オフィスの調度類・壁紙などの選定、社員や来客の動線確保などをプロに依頼できることは大きなメリットといえます。また、業務に集中しやすい環境が整うことで社員の満足度が向上し、生産効率アップにつながることも期待できます。

インテリアを変えたいが対応する時間がない、社内に専門知識のある人材がいないなどといった場合には、インテリアコーディネーターに自社の要望を伝えることで、希望に沿ったコーディネートの依頼が可能です。

企業がインテリアコーディネートを依頼する事例として、オフィスの移転・改装・増床などにともなう環境の再構築、自社運営の店舗(飲食店・美容室・小売店など)や施設(ホテル・工場・公共施設など)の新築・改装などが挙げられます。建築・設計関連の事業を手がける企業であれば、建設中のビルや施設の内装管理を外注するケースもあります。

インテリアコーディネート依頼時の流れ

続いて、インテリアコーディネートを依頼する際の一般的な流れを説明します。

ヒアリング・カウンセリング

まず、インテリアコーディネーターによるヒアリングやカウンセリングが行われます。木のぬくもりを活かしたナチュラルな雰囲気にしたい、社員間のコミュニケーションが活性化するレイアウトにしたいなど、インテリアテイストや空間の使い方に関する具体的な要望をまとめておくと伝達がスムーズです。

現地調査

ヒアリングの後は、インテリアコーディネートを依頼する場所の確認・採寸(現地調査)が実施されます。場合によっては、店舗・オフィス・施設に設置してある物品の移動などを求められることもあるため、可能な限り同行するようにしましょう。

現地調査を行わずに、テレビ電話やビデオ通話などを用いてコーディネートを行う事業者もあるため、自社の目的や状況に合わせて活用すると良いでしょう。

図面・見積書作成

現地調査の結果を受け、インテリアコーディネーターによって図面と見積書が作成されます。内容を確認し、自社の要望・完成イメージ・想定する予算と齟齬がないかどうか精査しましょう。

仕上がりのイメージがしやすい3D図面を提示してくれるケース、見積金額の内訳を詳細に提示してくれるケース(もしくはその逆)などがあり、図面や見積書の粒度は依頼先によって異なります。不明点があればこの段階で問合せ・認識の擦り合わせなどを行うようにしましょう。

実作業

図面と見積書に双方が合意して正式な発注が行われると、インテリアコーディネートの実作業が開始されます(インテリアコーディネートの相談のみを希望する場合、この工程は行われません)。

実作業の内容はオーダー次第で変わりますが、スケジュールに合わせて施工が進み、家具やインテリアの手配・配置などを経てインテリアコーディネートが完了となります。実作業が長期になる場合、必要に応じて依頼主が進行状況や途中経過のチェックを行うケースもあります。

インテリアコーディネート依頼費用の相場は?

続いて、インテリアコーディネートを依頼する際の費用相場を紹介します。

協会が定める料金ガイドライン

公益社団法人インテリア産業協会」(インテリアコーディネート業界の人材育成やインテリアの普及を促す機関)の支部として各都道府県に設置されている「インテリアコーディネーター協会」では、インテリアコーディネート料金のガイドラインを都道府県別に定めています。

インテリアコーディネート料金は依頼内容やコーディネーターによって異なりますが、おおまかな目安を知りたい場合は上記のガイドラインを参考にすると良いでしょう。

基本料金

インテリアコーディネートの基本料金に含まれる工程・内容は、依頼先によって異なります。相談・現地調査・レイアウト・図面作成にかかる費用を基本料金とする場合もあれば、家具・インテリアの設置費用まで基本料金に含める場合もあります。

前者の相場はおおよそ1~3万円前後、後者は10万円前後(家具やインテリアの購入費を除く)であることが一般的です。

依頼内容・面積・部屋数などによる料金

インテリアコーディネートの料金は、依頼する内容や面積、部屋数などにも左右されます。例えば、依頼面積が100㎡以内のコーディネート料が20万円・150㎡以内だと30万円など面積に応じた料金が設定されている場合、1部屋のコーディネート料が6万円・1部屋増えるごとに3万円を加算するなど部屋数によって料金が設定されている場合などが挙げられます。

このほか、家具・インテリアの購入金額のうち一定の割合をコーディネート料として徴収する場合(購入金額の15%など)や、細かなオプション料金(打ち合わせ1時間あたり2,000円・ショールームへの同行1日あたり1万5,000円など)が設定されている場合もあります。

インテリアコーディネートの依頼先や特徴は?

ここでは、インテリアコーディネートの依頼先や特徴について紹介します。

専門の事業者に依頼する場合

専門の事業者とは、インテリアコーディネート会社、内装リフォーム会社、リノベーション会社などを指します。

インテリアコーディネート会社は、内装や空間のコーディネート全般を手がける事業者です。そのため、理想のイメージや要望を伝えれば、設計・施工・調度類選び・設置など幅広い工程に対応してくれます。また、プロの知識やノウハウを活かしてコーディネートの提案をしてもらうことも可能です。

自社で家具ブランドを保有しているインテリアコーディネート会社では、統一感のあるコーディネート案や、法人向けの料金プランが用意されている場合もあります。一方で、自社ブランド・提携ブランドの家具を多く推奨されるケースや、担当コーディネーターを選べないケースもあり、幅広い工程を依頼することから料金が割高になりやすい一面もあります。

内装リフォーム会社は、内装のデザインや施工のみを手がける会社です。希望するコーディネートや仕上がりのイメージがある程度固まっている場合は、費用を抑えて施工を依頼できます。

リノベーション会社は家屋のリノベーションを専門に行う事業者ですが、あわせてインテリアコーディネートの提案を依頼できる場合もあります。リノベーションとインテリアコーディネートをどちらも手がけている事業者を選べば、家具やインテリアの購入費をリフォームローンに組み込めるというメリットがあります。

個人に依頼する場合

このほか、個人で活動するインテリアコーディネーターや空間デザイナー、インテリアデザインを手がけるフリーランスなども依頼先として挙げられます。

企業に所属していない個人に依頼すると、提案される家具や調度類のブランドが偏りにくく、自社の要望を生かしたコーディネートプランが実現しやすい点がメリットです。

一方で、個人に依頼する場合は、事前に実績や経歴を把握しづらいというデメリットもあります。専門事業者のように料金プランを設けていない場合も多く、費用の内訳が不明確になりやすい面もあります。

クラウドソーシングサービスに依頼する場合

クラウドソーシングサービスを使ってインテリアコーディネーターを探すこともできます。クラウドソーシングサービスとは、仕事を発注したい人と受注したい人をマッチングするサービスです。インテリアコーディネートのスキル・経験を持つワーカーの登録があれば、サービスを通じて仕事を依頼することができます。登録料・料金体系などはサービスによって異なるため、事前の確認が必要です。

インテリアコーディネートの依頼は「クラウドワークス」へ

数あるクラウドソーシングサービスの中でも日本最大級の「クラウドワークス」は、職種・仕事カテゴリなどから登録ワーカーを検索できるため、希望の人材を見つけやすいことが特徴です。

インテリアコーディネーターとしてのスキルや経歴を確認できるだけでなく、所持資格、NDA(秘密保持契約)締結の可否、稼働可能時間、時間単価などの情報を事前にチェックできるメリットもあります。

多数のインテリアコーディネーターにくわえ、マーケティングアドバイザーやWebデザイナーなども探せるため、新店舗を開業する際の内装コーディネート・マーケティング施策の立案・Webサイトの構築を同時に依頼するといった使い方も可能です。

また、登録料や案件掲載料がかからない点、事前に依頼費用の見積もりを出してもらえる点、追加料金なしで図面修正に対応してもらえる点(規約の範囲内で利用する場合)など料金面でのメリットも多く、相場より費用を抑えた発注も可能です。

クラウドワークスの使い方や事例、発注相場がわかる資料をダウンロードする

まとめ

企業にインテリアコーディネートを依頼すると、オフィス環境が良くなる・生産性向上が期待できるなどのメリットがあります。依頼時には一連の流れがあり、発注できる工程やかかる費用などは依頼先によって異なります。各依頼先の特徴や料金体系を事前に把握し、自社の希望に沿ったインテリアコーディネートの実現を目指してみてはいかがでしょうか。

クラウドワークスのサービス資料
サービス特徴、活用事例、発注相場などを紹介しています。

本資料ではクラウドワークスの特徴、事例、使い方、ワーカーの属性、発注相場などサービスの情報をまとめています。

【こんな方におすすめ】
・サービスを詳しく知りたい
・外部人材の活用を検討したい
・発注相場や事例を知りたい

coolpolaris
広告代理店でマーケティングやストラティジックプランナー、ライター等を長年担当。専門は統合マーケティングコミュニケーションで、リサーチ実施・分析及びWEBも含めたトータルコミュニケーションプランの構築やブランディングを得意とする。WEBマーケティング経験も多数。

コメントは受け付けていません。