マーケティング
公開日: 2016.04.20 / 最終更新日: 2020.11.18

キュレーション記事とは?メリットと書き方の注意点を解説!

引用も多く、ラクに作れるという印象のあるキュレーション記事。果たして、キュレーション記事は本当にラクなのでしょうか。また、しっかりと作り込んだとして、効果はきちんと出るものなのでしょうか。画像や動画のルールは…?いろいろと気になる方のために、今回はキュレーション記事の基本と企業事例、制作時の注意点を紹介します。

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キュレーション記事とは

キュレーションの本来の意味

キュレーション記事とは、特定のテーマに基づいて情報を収集・整理してまとめた記事です。語源は「キュレーター(博物館や美術館にて展示物に関わる一切を扱う人)」で、本来キュレーターはテーマに合わせて美術品を収集し、展示をするまでの役割があります。

これに引っ掛けるような形で、Web上では「公開されている情報を新たにまとめ直す」という意味でキュレーションと使われるようになりました。

キュレーション記事という概念が生まれた当初は「ただ情報をまとめるだけ」の記事でしたが、最近では収集した情報に企業独自の見解を追加したり取材をしたりして、キュレーション記事自体の情報をリッチ化させたものが続々と出てきています。

真剣にキュレーション記事の制作に取り組んでいくのであれば、このような独自性が他メディアとの差別化をはかり、競合優位性につながるため、重要となります。

キュレーション記事に載せるべき情報

キュレーション記事に掲載する情報を選ぶ際には、大きく2つの観点があります。

1つ目は「自社の専門分野・関連分野の情報」です。前述のようなキュレーション記事はユーザーにとっては情報を集めやすく、新鮮で専門性の高い情報を得やすいため、読者の支持を得やすくなります。

特に、こういったキュレーション記事はユーザーの求める情報の根拠もしっかりしており、高品質なものが多い傾向にあります。そのため、ユーザーに有益なキュレーション記事を作ることはSEO対策にもつながります。そうなると、結果としてPV数は上がり、高品質なためリピーターも増えるという好循環が期待できるのです。

2つ目の視点は「タイムリーなニュース」です。一時的に多くの反応を得たいのであれば、タイムリーなニュースに関連する情報をもとに、キュレーション記事を作成することも効果があります。ただし、この場合は作る際に最新情報を集める必要があるため、ハードルはかなり高くなります。話題を誘うぶん、タイミングを誤ってしまうと非難される危険性もあります。

上記のいずれを選ぶにしても、キュレーション記事自体の情報元が正確であることは確認しましょう。企業が嘘の情報を流してしまうとその影響範囲はかなり大きく、ユーザーに不信感、不利益を与えてしまいます。

また、作成する際、月並みではありますが、「ユーザーに読みやすい記事」を意識して作成しましょう。読みやすさに関しては、ほかのキュレーション記事をはじめ、あらゆるウェブサイトを見て研究してみてください。色やフォント、配置など、内容以外にも考えるべきことは多々あります。

キュレーション記事のメリットとコツ


どのような形式であるかにもよって異なりますが、おおむねどのキュレーション記事でも共通するメリットを紹介します。

費用や手間がかからない

独自ドメインでサイトを作る場合や、本格的な調査をする場合は時間や工数がかかることもありますが、キュレーション記事はほかのメディアに比べると費用がかからない傾向があります。それは、情報自体を探す必要はあるものの、すでに何かしらの形で完成されているものを集めるからです。

そのため、ゼロからの作成に比べると、費用も手間もかからないと言えます。そして、きちんとした見解をつけるなどして作成すると、効果も大きくなります。結果として費用対効果の高い記事が制作可能となります。

専門性の高い切り口をつけて差別化

作成の目的にもよりますが、PV数を集め、リピーターを作ることは重要です。成約につなげる、ブランディングなど、目的は多数あることでしょう。いずれにせよページのクオリティは高くしておく必要があります。

その際、集めた情報に自社の専門的な切り口からの見解を入れましょう。そうすることで、ほかでは真似できない有益な情報にすることができます。このような根拠がはっきりした有益な情報をユーザーは好むため、ほかには無いようなサイトの独自色を出せるところもキュレーション記事を作成するメリットです。

キュレーション記事作成の注意点


キュレーション記事を作成する上での注意点を挙げます。最低限ここで挙げることには注意して作成していきましょう。

独自の要素を入れる

メリットにも挙げましたが、この要素はキュレーション記事作成の注意点にもなります。独自色が無いものは飽きられてしまう可能性が高いです。また、著作権の侵害にあたる可能性も少なからず生じます。これではサイトのイメージも悪くなり、検索順位が低下することになりかねません。デメリットを減らすためにも、記事には独自の要素を入れましょう。

目的、コンセプトの確認

キュレーション記事の作成で最初に行う必要があるのは、「目的の確認」です。キュレーション記事を作ることで直接販促につなげたいのか、ブランディングにつなげたいのか、リピーターを作りたいのか…。キュレーション記事を作る目的の大枠は同じでも、細かい部分で行なうべき施策は異なってきます。

さらに、同じブランディングでも、「どのようなイメージを持ってもらいたいのか」を具体化することが必須です。ここがブレてしまったり意識できなかったりすると、キュレーション記事の内容や効果測定などがあやふやになります。そうなるとページの改善を適切に行うことができず、結果を出すことは困難。

そして、さらに必要なのは「ページごとやサイトにおけるコンセプト、テーマの確認」です。同じテーマでも切り口によって集める情報は異なります。見切り発車をせず事前にここを固めておくことで、ユーザー側がうまく情報を受け取れずストレスを感じてしまう…という事態は防げるでしょう。

たとえば、「自転車」というテーマを考えます。「通勤に便利な初心者向け自転車10選」「電動自転車5選」「上級者向けツーリングコース5選」「自転車でツーリングする時にあったら便利な5つの道具」など。そのもの自体でも対象によって多数ありますし、派生していくと際限なく候補は出てきます。「自転車」というキーワードで広げていくのか、または「30代大人の趣味」の括りのひとつに自転車なのか、などでも変わります。

著作権、内容の信ぴょう性

2016年末、株式会社DeNAが運営していた「Welq」が閉鎖に追い込まれたのは記憶に新しいところです。この時に問題となったのは、他サイトの記事の無断使用や、画像の無断使用。それに加え、医療系のメディアだったにもかかわらず信ぴょう性に欠ける内容でした。

また、株式会社マイナビが運営する「マイナビウーマン」でも、2016年に公開していた医療系の記事に関して不適切な内容があったと発表、2018年に該当記事を含む複数記事の調査、および削除を発表しました。

他人の画像や動画は権利者のものとなるため、キュレーション記事に使用する際は引用の明記や権利者への確認を忘れてはなりません。「知らなかった」で済まされることはなく、立派な著作権侵害となってしまうので要注意。法律の詳しい部分まで網羅することは困難であるものの、「知らなくても問題ない」ということはありません。

たとえば、引用元の情報を誹謗中傷する、無断で引用して自社サイトのコンテンツの一部のように使う、自社サイトに載せることで引用元の利益が減る使い方をする、などの引用はご法度。あらゆる情報をコピペしただけのようなキュレーションサイトにすることは絶対にやめてください。

キュレーション記事の作成方法


すべてを自社内で作成できれば良いですが、そもそも記事を書ける人がいない場合にとれる方法は2つ。ライティングを専門にしている会社に依頼することと、クラウドソーシングサービスで個人に依頼することです。

代行会社に依頼

ライティング専門の代行会社に依頼する場合、ライティング専門となるのでコンテンツの質は非常に高いクオリティを期待することができます。また、何人かのライターが所属している可能性があるので、もっとも自社が求めるコンテンツに近い内容に仕上げてくれる人を選んでくれる可能性も高いでしょう。なお、費用としてはクラウドソーシングよりも高くなる傾向があり、専門性の高い内容やライターのレベルによってはさらに高くなる可能性があります。

クラウドソーシングで個人に依頼

クラウドソーシングはインターネット上で依頼者と受注者がつながり、仕事を発注したり受注したりできるサービスです。仕事を依頼したい企業側は、たくさんのフリーランスや個人からもっとも希望に近い人を選ぶことができます。

登録しているライターの数は非常に多いため、レベルは個人によってまちまち。そのため、依頼前にどの程度の経験やスキルをもっているのか、評価はどうなのかを確認しておくと良いでしょう。費用は1文字〇円ということが多く、代行会社よりも安くなる傾向があります。こちらの資料もぜひご覧ください。
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記事作成依頼ならクラウドワークス


クラウドソーシングサービスを通してコンテンツ作成を考えているならば、クラウドワークスがおすすめです。数あるクラウドソーシングの中でもクラウドワークスがおすすめな理由を紹介します。

コンテンツ作成に長けた個人が多い

キュレーション記事作成の経験を持つフリーランス、個人が多く登録されています。スムーズな記事作成を目指すならば、このような経験者だけに的を絞って依頼することがおすすめです。こちらのページからは、キュレーション記事のスキルを持つ個人の一覧が見られます。評価や受注実績なども確認できるので、正式な契約の前には、希望に近い個人を人選しておきましょう。

キュレーション記事作成のスキルをもつ個人一覧を見る

たくさんの取引実績があって安心

クラウドワークスでは、日々たくさんの取引が行われています。こちらのページでは、今までにクラウドワークスを通してキュレーション記事作成を発注した案件を一覧で見ることができます。ほかの企業が設定している報酬額、今までに募集があったキュレーション記事のジャンルなどを確認できますので、ぜひご覧ください。

キュレーション記事の仕事の案件一覧を見る

利用料、登録料、個人の選定は無料

クラウドワークスでは利用料や登録料はかかりません。お仕事の募集から応募者の選定まで、すべて無料でできます。発注者側に支払いが発生するのは、依頼するフリーランスや個人と契約してからです。いったん契約後は「仮払い」をする必要がありますが、この仮払いは相手に報酬が支払われるタイミングではありません。

相手がお仕事を納品した後、発注者はその内容を検品します。内容が問題なければそのお仕事が完了となり、その時にはじめて仮払いしておいた報酬額が相手に支払われるしくみです。

クラウドワークスの登録がまだの方は、登録から初めての発注までの流れをまとめたこちらの記事がおすすめです。
関連記事:【クラウドワークス】企業が『発注者(クライアント)』として会員登録~仕事依頼まで行う流れを解説

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まとめ

散らばる情報を収集する手間を省け、ユーザーにとっては大変有益なキュレーション記事。しかし、一歩間違えば著作権侵害にあたってしまう難しい記事でもあります。記事作成でユーザーを考えることは当然ですが、キュレーション記事は、そこに引用元も加えて考えることが必須。しっかりと意識していれば必要以上に著作権侵害を恐れることはありません。きちんとした運用のもと、有益なキュレーション記事を作成してください。

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