マーケティング
公開日: 2018.12.26 / 最終更新日: 2023.07.11

動画マーケティングは効果がある?メリットや事例を徹底解説!

皆さんは動画を見て新商品や新サービスを知って、購入を検討した経験はありますか?近年、インターネット環境の整備やモバイルデバイスの普及により、動画を用いてのマーケティング手法が広まってきました。動画マーケティングで新規の顧客を獲得したい、商品を広めたいと考えている方も多いでしょう。今回の記事では動画マーケティングのメリットや事例を用いて、その効果を紹介します。

なぜ動画マーケティングは重要なのか?


多くの企業が取り組もうとしている動画マーケティングですが、なぜここまで注目されているのでしょうか。ここでは動画マーケティングがなぜ重要かについて説明します。

動画広告の市場規模が拡大したため

動画市場は拡大傾向にあります。背景にはスマートフォンやタブレットの普及と、Wi-Fiなどのインターネット環境の整備が主に考えられます。それに伴って消費者の行動も変化してきました。

FacebookやInstagram などSNSでの動画コミュニケーションが活発になり、消費者にとって動画で情報発信・受信をすることが普通になってきているのです。YouTuberが職業として成り立つのも納得できるでしょう。

動画マーケティングのメリットは?


次に、企業がプロモーション手法の一つとして動画マーケティングに取り組むメリットについて解説します。

多くの情報をユーザーに届けることができる

動画を用いることにより、1分間で180万語、 3,600Webページ分もの情報を伝えることができると言われています。これは写真やテキストの5,000倍に相当するのです。

単純に商品やサービスの情報をWebページやテキストで伝えるのと比較して、より多くの情報を一度に消費者に伝えることができます。まさに百聞は一見にしかずで、動画のコンテンツ次第で、伝達効果をより高めることも可能でしょう。

プロダクトの理解度が上がる

動画を利用することで、商品への理解度が74%も高まると言われています。先に述べた通り、一度に多くの情報量を伝達することができるためです。文字や静止画だけでは伝わりにくい商品のコンセプトを、動画によって魅力的に見せることが可能なのです。

静止画よりコンバージョン率が高まる

商品の正しい理解は購入率にも直結します。動画を利用することによって、視聴後購入率が64%も上がるという結果が出ています。商品の特長だけでなく正しい使い方を見せることによって購買意欲を高めるという役割も果たすのです。

動画マーケティングを成功させる方法は?

時代や環境に合わせた手法として動画マーケティングは重要といえます。それでは次に、動画マーケティングで成功をさせるポイントについて解説します。

どのような目的で動画を作成するのかを明らかにする

動画マーケティングに関わらず、全ての施策は明確な目的をあらかじめ決めておくことが重要です。「消費者に知ってもらうための動画なのか」、「商品・サービスの使い方や特長を理解させる動画なのか」、「会社やブランドのイメージ向上のための動画なのか」など、目的を明らかにしましょう。

目的とともに、ターゲット(誰に見てもらうものなのか)もクリアにしておくことで、動画の方向性や内容が決まってきます。

目的に沿って内容と長さを決める

あらかじめ決定した目的とターゲットによって内容や動画の尺の長さを決めていきます。例えば、目的が認知を高めることであれば、商品名やサービス名、また絶対に覚えてもらいたいことを端的に伝える動画になるでしょう。

動画を見た後に、消費者にどのような態度変容(商品名を覚えてもらう、特徴理解、購入意向をあげるなど)を起こしたいのかによって内容を検討していくことが重要です。一般的に動画の尺が長すぎるものは離脱してしまう可能性が高くなります。目的やターゲット、配信する場所によって適切な長さを検討しましょう。

ターゲットにあった拡散方法を選ぶ

動画マーケティングにおいて最適な拡散方法を選ぶことは、コンテンツと同様に重要なポイントです。Youtube、Facebook、Instagram、Twitterなど様々な媒体がありますが、それぞれの特長(どういったコンテンツが支持されやすいか)と集まるターゲット層(年齢・性別・興味関心の対象)などから見極めていきましょう。

効果を事前に定義しモニタリングする

事前にKPIを設定し、プロモーションをスタートした後はPDCAを回し、狙った効果が出ているかを確認することが大切です。全ては目的次第ですが、視聴回数、ユニークユーザー数、一人当たりの平均視聴時間・回数などベーシックな数値から、視聴後の商品理解度、購入率の変化などKPIを立てておきましょう。施策の良し悪しや反省点を次回にいかすことができます。

動画の制作や編集を外注する場合、費用面も重要な要素となります。相場金額について詳しく知りたい方は以下の動画もあわせてご覧ください。

動画マーケティングの成功事例は?


次に、動画マーケティングの成功事例をいくつか紹介します。

普段接点のない若者の興味を引くことができた「Honda」

2017年に公開されたHonda CIVICの動画は、自社内で過去最高再生回数である580万回を記録しました。CIVICを知らない世代に認知してもらうことを第一の目的として、ONE OK ROCKと庵野秀明監督のコラボで制作されました。

動画とともに発売されたNEW CIVICは、狙い通り新たなターゲット層である独身男性を獲得できたことと共に、昔CIVICを認知していた子離れ世代夫婦の購買促進にも成功した事例です。
参考元:ONE OK ROCK×庵野秀明 「Go, Vantage Point.」 60秒 Honda CM

BtoB向けにメッセージを発信した「Sansan」

BtoBの動画マーケティングにおいては、商品・サービスの特長をわかりやすく伝えること、導入による効果を明確に示すことが求められます。また視聴環境も主にPCからとなるため大きなスクリーンに耐えられるクオリティの高さも重要と言えるでしょう。

BtoB向け動画マーケティングで成功した事例として名刺管理サービス「Sansan」をご紹介します。社内で実際に起こりそうなシチュエーションをコミカルに描くことで、導入によるメリットなどを分かりやすく伝えています。
参考元:【WEB限定】名刺管理 Sansan TVCM ⾯識アリ2016「お前にやられた」篇 スペシャルバージョン 松重豊 野間口徹 満島真之介

まとめ

今回は動画マーケティングのメリットや施策を始める上でのポイント、そして実際の成功事例を紹介しました。動画制作は一般的に文字だけの記事や静止画よりコストがかかります。拡散するためにも配信費用が必要です。今回紹介した目的やターゲットをしっかり定めた上で、新たな取り組みとして動画マーケティングにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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消費財メーカーでマーケティングを担当。消費者調査、コンセプト・商品開発、ブランディング、メディア戦略立案、販売戦略立案などブランドマーケティング全般、WEBマーケティングについてはオウンドメディア管理、SNSマーケティング、SEOなどを実務として経験。

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