イベントの規模や企画内容に関わらず、なるべくコストをかけずに集客することに頭を悩ませている人は多いのではないでしょうか?イベントの成功基準の一つとして、集客数は重要なキーファクターです。今回は成功するイベントの集客方法をテーマに、興味関心を高める仕掛けや、実際の成功例もふまえて紹介します。
目次
イベントの集客って難しいの?
イベントの集客は「コンテンツやターゲットを誰にするか」、「新規のイベントなのか」、「すでに固定客がいるのか」など状況により難易度は変わります。「どうすればもっと人が来てくれるのだろう…」というのは、イベント主催者にとって大きな悩みの種です。
SNSの普及により告知方法も簡単になった一方で、開催のハードルが下がったという点からセミナー自体の数が増えている傾向があるでしょう。
イベントの集客方法のポイントは?
ではどのように集客をしていけばよいのでしょうか。ターゲット設定やタイトル、独自性やユーザーのコンタクトポイントなど様々な要素が考えられます。ここではいくつか絞って集客方法のポイントを紹介します。
企画する時にターゲットを設定する
イベントの企画段階で明確なターゲット設定をすることが成功への第一歩と言えます。「ビジネスを学びたいサラリーマンなのか」、「子供連れのファミリー層なのか」、「おしゃれに敏感な中高生なのか」というように、来てほしい人を具体的にイメージするために、ペルソナを想定するのがよいでしょう。
ターゲットが明確になれば、コンテンツ詳細だけでなく、場所や時間帯、装飾、配布物、告知方法まで一貫してターゲットに刺さる方法を選択できます。
ターゲットの興味を引くタイトルにする
イベントのタイトルは、参加を促すための重要な要素です。「どのようなイベントなのか」、「誰向けのイベントなのか」、シンプルかつダイレクトに伝わるイベント名を検討しましょう。ターゲットが明確であれば「○○の方向け」、「○○必見」などと入れることも効果的です。
また、「何を得られるイベントなのか」ということを明確にしておくことで、参加前後でのGAPも最小限に抑えることができ、トータルの満足度も上がるでしょう。タイトルは短い方が分かりやすくて良いですが、内容が不十分になってしまうようであれば、タイトルに添えるキャッチコピーも活用しましょう。
他のイベントにはない要素を作る
イベントの「独自性」は明確でしょうか。ここでしか聞くことのできない話、ここでしか見ることのできないもの、ここでしか会えない人など、「ならでは」の独自性が集客力アップにつながります。
また、「コト消費」という言葉が生み出されるほど、単に物理的なモノより、「コト=体験」に重点を置く人が多くなってきています。SNSの拡散力等もうまく利用しながら、独自性を際立たせ集客につなげましょう。
ユーザーがどのようにしてイベントに来るのか考える
題消費者の購買行動と同じように、ユーザーが実際にイベントに来てくれるまでのステップを考えましょう。「どのようにイベントを知るのか」、「なぜイベントに興味を持つのか」、「特に惹かれた部分はどこか」、「どのように申し込むのか」といったようなことです。
イベントの認知から参加の意思決定までのプロセスを考えることによって、最初の接触から申し込みまでの流れを導線化できます。プロセスを整理することによって、どの部分のアプローチが足りていないかを知ることも可能です。
性質を考えてチャネルを選択する
実際の告知の段階では、ターゲットの特性、チャネルごとの特性を加味してアプローチしていきましょう。例えば、同じSNSを活用した告知方法でも、Instagram・Facebook・Twitterではそれぞれ性質が異なります。
ビジュアル(動画や静止画)で拡散しやすいInstagram。共通の興味関心・友人間での拡散が起こりやすいFacebook。スピーディ、リアルタイムで拡散しやすいTwitter。また中心とするユーザーの年齢層も異なるため、イベントに合わせてチャネルを組み合わせましょう。
反響を逐一調べる
集客のアプローチに対する反響は都度チェックを欠かさないようにしましょう。「どのくらい拡散されたのか」、「どのようなコメントが寄せられているのか」、「どのような人が興味を持ってくれているのか」、「メールマガジンの開封率はどのくらいか」などです。
集客の成果反省につながることに加え、寄せられた疑問からはイベントのコンテンツの見直しにも役立つことがあります。
イベント集客の成功事例は?
人気番組とコラボし差別化「テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭り」
テレビ朝日は「夏休み中の親子連れ」をメインターゲットに、六本木ヒルズ夏祭りとして人気テレビ番組とタイアップしたオリジナルコンテンツを制作し、イベントを開催しました。まさにそこでしか見られないコンテンツばかりで、集客のポイントの中に挙げた「独自性」を活かした事例です。
子どもをターゲットにした「ヤフオクドームキッズチャレンジ」
GW限定で福岡のテレビ局が開催したイベント「ヤフオクドームキッズチャレンジ」はターゲットが明確に設定され成功した事例の一つです。地元の小学校低学年以下というターゲット設定に加え、映像だけでなく体験型のアトラクションを多く取り入れたことにより狙い通りの集客に成功しました。
お客さんをうまく周遊させた「商店街スゴロク」
地域活性化を目的とした秋田駅前の地元商店街をめぐる「商店街スゴロク」は、タイトルや企画のユニーク性で多くの人の関心を集めた成功事例です。それぞれの通りをスゴロク盤に見立て、店舗ごとに様々なお題を用意し、サイコロを振りながら商店街の隅々まで足を運んでもらう仕掛けになっています。
まとめ
今回はイベントの集客方法やそのポイント、また成功事例など具体的に紹介しました。ターゲットを決めて、コンテンツを充実させ、ターゲットに合わせた集客方法を選択することが重要です。記事で挙げたポイントや成功事例を参考に、集客方法について見直してみてはいかがでしょうか。