マーケティング
Pocket

公開日: 2019.04.15 / 最終更新日: 2020.01.06

アンケートを正確に集計するには?エクセル活用と効率的な方法を解説

実施したお客様アンケートなどを、データ入力から集計、グラフ化して分析するまで、自社内で行うことも多いでしょう。入力や集計方法、利用するツールやソフトの選択、社内体制づくりなど、事前に綿密に計画を立てる必要があります。エクセルを利用した正確に集計する方法や、効率的に作業を進めるコツなどを紹介します。

アンケート集計をエクセルで行うには


せっかくアンケートをとっても、それを集計しなければ意味がありません。集計した結果をもとに傾向をつかんだり、分析をしたりしてアンケート結果を有効活用していきましょう。

集計には単純集計とクロス集計がある

基本的なことから紹介しますが、集計には大きく2種類があります。ひとつは単純集計で、GT(Grand Total)とも言われます。単純集計は集計の基本ですが、回答者全員の回答を集計するため、全体感を理解する上ではもっとも大切な集計方法です。

もうひとつはクロス集計で、これは単純集計から一歩踏み込んだ集計をしたい時に便利です。たとえば、単純集計の結果を見ると、「男女差はないのか」「年代別ではどうなのか」「地域による差はあるのか」などが気になってくるはずです。単純集計の数値と性別や年齢、地域やほかの質問などを掛け合わせるのがクロス集計です。

エクセルの集計で使える便利な関数

集計する上ではエクセルが便利ですが、エクセル集計で使える関数を4つ紹介します。以下4つを活用することで、集計作業が楽になるはずです。

COUNTIF(カウントイフ)関数

カウントイフ関数は、指定した範囲から、ある条件に一致するデータの数を出してくれます。集計用の表を作成した上で、数値を抽出したいセルに、『=COUNTIF(範囲,検索条件)』を入力してEnterを押しましょう。ひとつが集計できたら、あとはオートフィル機能でほかの数値も求められます。

たとえば、男女100人に対し、行きたい国を上位3カ国挙げてもらうとします。100人全員の上位3カ国のデータを集計し、第1希望として多く選ばれた国の数を出したり、第1~第3希望すべてを集計してもっとも多く選ばれた国の数を出したりできます。

COUNTIFS(カウントイフエス)関数

カウントイフエス関数も、カウントイフ同様、指定の範囲から条件に一致するデータ数を抽出できます。上のアンケートを例にすると、男女100人に対してのアンケートであるため、カウントイフ関数のままでは男性の中でもっとも第1希望として多かった国、女性の中でもっとも第1希望として多かった国がわかりません。

そのため、このように性別や地域別、そのほかの条件をつけて集計をしたい時にはカウントイフエス関数を使います。男性と女性でそれぞれ数値が抽出できる表を作成し、数値を集計したいところでセルを合わせたら、『=COUNTIFS(範囲1,検索条件1,範囲2, 検索条件2,‥‥‥)』を入力。これで、指定した範囲から条件に一致する数を求められます。

SUMIF(サムイフ)関数

サムイフ関数は、条件を指定してから数値を抽出するときに使えます。数値を集計したいセルに『=SUMIF(範囲,検索条件,合計範囲)』を入力します。たとえば、ある宿泊施設のデータで、月曜日~日曜日のそれぞれの宿泊者がまとめられた表があるとします。平日(月曜日~金曜日)の宿泊者の合計を出したり、週末の宿泊者の合計を出したりするときに活用できます。

SUMIFS(サムイフエス)関数

サムイフエス関数は、複数条件に一致するセルを探し、検索できたセルと同じ列/行にある【合計対象範囲】の数値の合計が求められます。数値を集計したいセルに『=SUMIFS(合計対象範囲,条件範囲1,条件1,条件範囲2,条件2,‥‥‥)』と入力します。

たとえば、上の宿泊施設のデータは、曜日と宿泊者のほかにも、家族連れ/カップルで分かれているとします。週末に家族連れで宿泊した人数を求める、平日にカップルで宿泊した人数を求めるなど、条件が2つ以上ある場合に使える関数です。

アンケート集計:単一回答の集計方法


単純集計でもクロス集計でも、選択式のアンケートの回答には、単一回答と複数回答の2種類があります。まず、単一回答とは「SA(Single Answer)」と呼ばれ、複数の選択肢の中からひとつだけを選ぶ方式です。以下、行きたい国を聞いたアンケート調査200件分のデータを例に紹介します。

選択肢ごとにデータをまとめる

このケースの場合、韓国やアメリカなどの選択肢が12種類ありますが、それをエクセルの「並べ替え」機能で同じ選択肢ごとにデータをまとめます。

COUNTIF関数を用いて全体を求める

ここでは、上で紹介したCOUNTIF関数を使いましょう。各選択肢の合計数を割り出します。

回答した件数を算出する

各選択肢の合計数をSUM関数で出し、グラフ化しやすいように割合も算出します。

これで単一回答の集計は終了です。
  

アンケート集計:複数回答の集計方法

複数回答とは「MA(Multiplee Answer)」と呼ばれ、複数の選択肢の中から複数の回答を選ぶ方式です。先ほどと同じように説明していきます。

選択肢ごとにデータをまとめる

回答データの入力は、選択肢ごとに、その選択肢を選んだ場合は1、選ばなかった場合は0を入力します。

SUMIF関数を用いて全体を求める

ここでは、上で紹介したSUMIF関数を使って、各選択肢の合計数を割り出しましょう。

回答した件数を算出する

各選択肢の合計数をSUM関数で出し、グラフ化しやすいように母数の200で計算した割合も算出します。

これで複数回答の集計は終了です。

アンケート集計:自由回答の集計方法


アンケート調査には、選択肢の中から回答を選ぶだけではなく、被験者が自由に回答を記入する自由回答「FA(Free Answer)」という答え方もあります。ここでは、自由回答の集計方法を紹介しましょう。

自由回答を利用するケース

質問に対し回答を自由に記入する自由回答方式は、想定される回答が多岐に渡ると予測され、選択肢の範囲を限定しづらい場合に利用します。回答方式には、年齢など「数値」で答えるものと、意見や感想など「文章」で答える方式の2種類があります。

数値の自由回答の集計方法

数値を回答させる例として、「1カ月の食費はおよそどのくらいですか」などがあります。数値の自由回答の集計では、平均値、中央値、標準偏差、最小値・最大値を確認する必要があります。

【平均値】回答結果全体の算術平均のこと。
【中央値】回答結果を順に並べた時のちょうど真ん中の数値のこと。
【標準偏差】データのばらつきの大きさを示す指標のことで、ばらつきが多いにつれ大きくなる。エクセルの関数で算出する。
【最小値/最大値】回答結果の中で一番小さい数値と一番大きい数値。

たとえば、1カ月の食費の平均値が6万円だったとしても、最大値である20万円と回答した人が多数いた場合、平均値は高いほうに引き上げられます。そのため、中央値で偏りを確認したり、標準偏差でばらつきを見たりして、全体の傾向を判断することが重要です。

文章の自由回答の集計方法

文章の回答を集計するには、まずは一覧表を作成してからエクセルの「並べ替え」機能を使うだけでも、ある程度同じような回答をまとめるグループ化ができます。

それ以降の作業では、自由記述の中から類似の回答をコード化してまとめ上げ、少数に絞っていく「アフターコーディング」という手法を利用します。最近では、「テキストマイニング」という専用ツールで文字列を解析し、情報を得る手法も普及しています。どちらも利点があるものの、まとめあげる「定量化」作業なので、FA本来の良さである定性情報が見落とされる可能性があります。

アンケートを楽に集計する方法は?


手作業で集計する以外にも、以下のように簡単、かつ楽に集計できる方法もあります。

ITツールを活用

最近では、アンケート作成や簡単な集計、分析などを行うITツールが無料・有料含めて数多くあります。Googleフォームやミルトーク、SurveyMonkeyなどそれぞれ特徴があるため、ターゲットや求めたい結果に応じて選択するようにしましょう。

アンケートリサーチ会社を利用

データが膨大になると集計業務も煩雑で複雑になるため、プロのリサーチ会社に依頼したほうが効率的です。データ入力だけ、集計だけというピンポイント作業であっても受注してくれるところは多いです。専門の会社では電算集計などを行うため、スピーディに仕上がるのも特徴です。

クラウドソーシングで外注

専門スキルや豊富な経験をもつフリーランスが多く登録する、クラウドワークスなどのクラウドソーシングサービスを活用する手もあります。登録者数が多く、一人ひとりが持つ経験は千差万別にもかかわらず、専門会社よりも納期の融通がきいたり、コストを抑えたりして依頼できることもあります。登録者の中にはこうした集計業務の専門家も多いので、このような人材を有効活用しましょう。

以下で紹介しているクラウドソーシング実態調査の資料では、クラウドソーシングとは何かの解説はもちろん、依頼できる仕事一覧や、実際にクラウドソーシングを活用している企業様の事例も豊富に紹介しています。一見複雑で難しく感じる利用の流れも、イラストと共に丁寧に解説していますので、今回のアンケート集計以外のみならず、さまざまな業務で活用してみてください。

まとめ

アンケートの集計を手作業で行う場合は、記事内で紹介した関数などもうまく活用しながら、ぜひエクセルで集計を進めてみてください。ただし、データ量が膨大だったり作業時間があまり取れなかったりする場合、エクセルだけでは捌ききれないかもしれません。最近では便利なITツールやクラウドソーシングの利用による効率化、スピードアップも可能なので、これらを検討することもおすすめです。

クラウドソーシングの利用企業
500社から聞いたアンケート結果を大公開します。

クラウドソーシングを活用する企業が増えています。約500社の発注内容、メリットやデメリットを紹介します。

【こんな方におすすめ】
・クラウドソーシングの実態を知りたい
・利用企業のリアルな声を聞きたい
・使い方や発注の流れを知りたい

Pocket


coolpolaris
広告代理店でマーケティングやストラティジックプランナー、ライター等を長年担当。専門は統合マーケティングコミュニケーションで、リサーチ実施・分析及びWEBも含めたトータルコミュニケーションプランやの構築やブランディングを得意とする。WEBマーケティング経験も多数。

コメントは受け付けていません。