マーケティング
公開日: 2019.03.26 / 最終更新日: 2020.11.18

欲しいデータが取れるアンケート項目とは?決め方の手順やコツを紹介!

消費者の声を聞きたい時や、行った施策の成果反省をしたいという時、アンケート調査が適していますが、作り方を間違えると思った通りのデータが得られない場合があります。今回は欲しいデータが取れるアンケート項目や手順、コツを紹介します。

効果的なアンケート項目を設定するには?
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アンケートの項目を考えるのは難しい?


普段、答えることの方が多いアンケート調査ですが、一から聞きたいことを正確に引き出す質問、またその流れを作ることは難しいのです。言い回しや前提条件など少しでも伝わりにくい質問があると、回答者の正確に答えようというモチベーションさえも奪ってしまうこともあります。正しい情報を引き出すための作り方のポイントを紹介します。

アンケートの項目の作り方とは?


アンケート項目の作り方について具体的なステップで紹介します。どのような調査でも目的設定が重要です。それからどのような質問にするか、質問の見直し、選択肢のリストアップ、最後に自分で回答する、かつ他の人に答えてもらうことによってミスや理解しにくい点がないかをチェックします。

アンケートの目的を設定する

アンケート調査を何のために行うかという目的を明確にしましょう。例えば、新商品の満足度について知りたい、改善点について知りたい、行おうとしているプロモーションについて反応を知りたい、コンセプト段階での評価を知りたいなどです。ここで合わせて重要なのが、仮説を持っておくことです。

どのような質問にするか決める

目的や仮説を踏まえて、具体的な質問項目を決めていきましょう。ここではまだ質問文を決める必要はなく、聞きたい内容や明らかにしたいことを、絞ってリストアップしましょう。アンケート調査では、一度にたくさんの質問をすることや、全く関係の無いテーマを複数調査することは適切で無いとされています。

伝わりやすい質問文にする

実際に回答者が読む形の質問文を作っていきます。気をつけるポイントは、誰にでもわかるシンプルで短い文章にすることです。例えば「〜しない事はない」といった二重否定の文章は、「はい」「いいえ」どちらで答えるべきなのか一瞬迷ってしまいます。回答中になるべくストレスにならない自然な文章や流れを心掛けましょう。

適切な選択肢を用意する

「自由回答(フリーアンサー)が多いと途中で疲れて、適当に回答してしまった」という経験はありませんか?これはアンケートの精度自体に関わってきます。そのため回答は極力選択肢から選んでもらうという方式を取りましょう。

ミスがないかチェックする

流れができたら一度自分で回答してみましょう。間違いや不自然な流れがあれば修正し、可能であればアンケート作りに関わっていない他の方に一度解いてもらいましょう。回答しにくい点がなかったか、選択肢は適切であったかなど細部の確認を行うことが大切です。

テンプレート化できるアンケートの必須項目は?


アンケートの項目には、まず導入文とユーザーの基本情報に関する質問が不可欠です。パターンをひとつ決めると、さまざまなアンケートに応用できます。

対象者とコミュニケーションできるアンケートの導入文

アンケートの最初に導入文を入れましょう。長く書く必要はありません。「アンケートに協力頂くことへの感謝」「回答に要する時間の目安」「アンケートの目的」「個人情報の取り扱いについて」の4点は必要最低限の項目として入れます。謝礼などがある場合はそれについて触れてもいいでしょう。

分析に必要なユーザーの基本情報

分析時に非常に重要なことが、ユーザーの属性です。例えば性別・年齢・居住地・趣味嗜好性などが基本的な項目と言えるでしょう。アンケートの内容次第ですが、子供の有無や年齢、年収のレンジ、学歴など入り組んだ情報が必要な場合もあるかもしれません。あらかじめ立てた目的と仮説、分析したい内容に基づいて、必要な項目を入れましょう。

アンケート項目を作るときのコツは?


まだアンケート作成に慣れていない人が陥りやすい点と、それを回避するコツについて、いくつか紹介します。

対象者が面倒だと感じないような聞き方にする

質問文はシンプルさを追求しましょう。質問文が長くなって、よく考えないと理解できない文章が続くと、集中力が切れて、回答へのモチベーション自体を下げてしまうことになります。「あなたは○○のサービスに満足していますか? はい・いいえ」などのように、シンプルであれば、より直感的に、正直に回答してもらえます。

質問の項目はできるだけ減らす

質問項目は最小限にしましょう。アンケートの企画を始めると、せっかくやるなら「あれも聞きたい」「これも聞きたい」ということが必ず出てきます。長くなればなるほど、回答者の集中力やモチベーションが下がり、正しい回答が得られなくなります。

一つの項目に対して質問は一つだけにする

極端な例を挙げると「○○の対応やサービスに満足していますか?」といつ質問は適切ではありません。味やサービスという2つの項目をひとつの文章で聞いてしまっているため、回答者がどちらに合わせて回答したのか分からなくなってしまうためです。

自由項目は使わないようにする

選択肢のリストアップについて先に触れましたが、選択肢が用意できるタイプの質問については、自由回答はなるべく避けましょう。例えば、自社の商品について、どのようなイメージを抱いているか回答者の言葉で知りたいなど、あえて自由に聞きたい場合以外は、極力、選択肢から選んでもらう形式を取る方がいいです。

まとめ

今回はアンケート項目の作り方や進め方について紹介しました。アンケート調査の企画は慣れもあります。回数を重ねるうちに「この聞き方では正しい回答が得られないな」「選択肢が足りてないな」と言った点がわかってきます。アンケート調査をやってみたいけど、初めて企画している方、まだ慣れていない方はこの記事を参考に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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