マーケティング
2019.05.15
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ブランディング戦略とは?4つのメリットや成功事例・立て方を解説

マーケティングに関わる仕事ではよく聞く「ブランディング戦略」という言葉ですが、具体的に何を意味するのでしょうか?また「ブランディング戦略」はどのように進めていけばよいのでしょうか?今回は、ブランディング戦略のメリットや、成功事例・戦略の立て方について紹介します。

そもそもブランディング戦略とは?


ブランディング戦略とは、一言で言うと「ブランドが周りからどのようなイメージを持たれたいかを決め、そのイメージを醸成するための戦略を立てること」を意味します。

例えば、新しいブランドが世の中に出た時というのは、まだ誰もそのブランドに対するイメージを持っていません。ブランド名やロゴ、カラー、商品の質、世界観、採用するタレントやCMなど、様々な要素が組み合わさったうえで「かっこいいブランド」や「環境に良さそうなブランド」などのイメージ形成されていきます。これらの道筋を立てるのが「ブランディング戦略」です。

ブランディング戦略のメリットは?


ブランディングを行うことでメリットがあるかないかで言うと、「ある」と断言できます。技術の発達によって製品での差別化が難しくなってきているため、ブランドの意思決定が大きな要素に変わってきているからです。ここでは4つのメリットを解説していきます。

他社と差別化することができる

上述しましたが、製品での差別化が難しくなってきている現代においては、ブランディングで他社との差別化をはかることができます。同じようなスペック・価格の製品であれば、信頼や安心感など、良いイメージを持っているほうを選ぶ人が多いでしょう。

顧客のロイヤリティを獲得できる

ロイヤリティはブランドへの忠誠や結びつきの強さを意味します。安心や信頼など、そのブランドに対する良いイメージがロイヤリティにつながっていくのです。単純にリピート率の向上だけでなく、周りの人への推奨が起こりやすかったり、価格が多少上がったとしても買い続けてもらえたりするなどの要素も、ブランドロイヤリティの中に含まれます。

高い利益率に設定できる

ブランディングに成功しているブランドは、基本的に高い利益率に設定できます。言い換えると、価格競争が起こりにくい状況を作ることが可能です。ほかの端末に比べてiPhone端末の価格が高くても、次のモデルが出たらiPhoneユーザーが列をなしてまで買い替えようとするのは、ブランドロイヤリティが高いことを示しています。Appleが作っているブランディング戦略が顧客を引きつけ続けている証拠です。

消費者に認知されるようになる

名前を知らない製品より、製品を聞いたことがある・品に良いイメージがある・みんなが使っている製品を使いたいと思うのは普通のことです。これらもブランディングの成果と言えます。ブランド名や特徴が消費者に浸透して良いイメージを醸成し、名指しで購入してもらえる状態を作ることができれば、ブランディングとして成功していると言えるでしょう。

ブランディング戦略の成功事例とは?

ブランディング戦略が実際に成功した事例とはどのようなもので、何がポイントとなったのでしょうか?ここでは「Apple」のロイヤリティ獲得の事例、「益田ドライビングスクール」の付加価値をつけた事例の2つを紹介します。

ロイヤリティを獲得できた「Apple」


出典元:apple.com

Appleのブランディング戦略を語り始めたらキリがありません。技術力をベースにした製品機能、ユーザービリティの高さに加え、シンプルさを追求したデザイン、Appleストアによる体験の場の提供、ポテンシャルユーザーを見越した教育界への先行投資(学生割引など)など、様々な要素がAppleのブランドイメージを作り上げているからです。

さらに、商品を通したブランディングによって結果的に優秀な人材が集まっていることも、Appleを強くさせるポイントになっていると言えるでしょう。

付加価値を付けた「益田ドライビングスクール」


出典元:Mランド益田校

益田ドライビングスクールは島根県の小さな町にあり、遠方から来る人が多いため、基本的には合宿形式で行われます。ほかの教習所と差別化している点は、ドライバーに重要な「おもいやり」も教えてくれる教習所であることです。館内の掃除やボランティアを通して獲得できる「Mポイント」を貯めることで、生徒は売店などの買い物時にMポイントを使った支払いができる仕組みをとっています。

他者との共同生活という凝縮された体験に加え、良いことをして気持ち良く過ごしながら運転技術も得られる、ということが卒業生の口コミを通じて評判になっているのです。

ブランディング戦略の進め方は?


ブランディング戦略はどのように立てていけばよいのでしょうか?ブランディングは、人の頭や心に何かを残してイメージを形成していく、という意味ではロングスパンのプロジェクトになるでしょう。ここでは戦略の立て方をシンプルに3つのステップに絞って解説します。

ブランドの現状を分析する

まずはどの立ち位置にいるのか分析をします。ブランドの認知率、消費者が現状持つイメージ、競合としているブランドと何が違うのかという点を明確にしましょう。加えて、過去に行った施策や広告をまとめます。過去に行なったどのような顧客接点が、現状持つイメージを作り上げたのかを把握するためです。

ブランドのコンセプトを設計する

現状分析ができたら、目指す姿としてのブランドのコンセプトを設計していきます。ブランドプロミス(このブランドが消費者に約束すること)やブランドアイデンティティ、消費者にどのように思ってもらいたいかというイメージを明確にします。この時、現状値とのギャップがあればあるほど、難しい道のりになることを理解しましょう。

例えば、「安っぽい」イメージを持たれているブランドの場合、「高級感・品質感」を目指すことは不可能ではないものの難易度が高くなってしまう、ということです。

コンセプトを具体化する

コンセプトが決まったら、それをどう表現していくかを言語化・イメージ化していきます。ブランドのロゴ、デザイン、カラー、タグラインなどのベースとなる部分加え、ブランドが一人歩きしないようなレギュレーションも決めていきましょう。例えば、「ブランドロゴはこういう使い方はしない」「こういう商品とのコラボはしない」など、イメージを守るためのルールが重要です。

まとめ

ブランディング戦略について、言葉の定義やメリット、具体的事例、戦略の立て方について解説しました。ブランディング戦略は一朝一夕でできるものではありません。ブランドと向き合うことに加え、消費者と向き合っていく中でじわじわと効果が現れていくものです。すぐ効果が出ないからと諦めず、紹介した成功事例などを参考に挑戦してみてください。

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Yukifun26
消費財メーカーでマーケティングを担当。消費者調査、コンセプト・商品開発、ブランディング、メディア戦略立案、販売戦略立案などブランドマーケティング全般、WEBマーケティングについてはオウンドメディア管理、SNSマーケティング、SEOなどを実務として経験。

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