販促物のデザインをする際には、そのコツを意識するとより効果的なものに仕上がります。今回は販促物デザインのコツというテーマで、実際の手法やポイントについて紹介していきます。実際にデザインを制作する前に決めておきたい項目についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
販促物とは?
販促物は、販売促進物の略称です。販促とはマーケティング活動の一環で、商品やサービスの購入意向を高めるために、サポートの役割で使われるツールのことです。具体的には、チラシ、ポスター、店内のPOP、テスター、ノベルティ、キャンペーングッズなどが販促物と呼ばれるものです。
販促デザイン制作前に決めておくべき3点とは?
販促デザインを制作する前は、目的、ターゲット、提供する価値を決めておくようにしてください。
目的を決める
販促物を制作する目的は何でしょうか。「売上を上げる」「集客する」「新規顧客(トライアル)を獲得する」「既存顧客(リピート)を獲得する」など、大きな目的をまず明確にしましょう。目的が定まっていない状態でデザイン制作を始めると、あれもこれも情報を入れたくなり、効果の薄い販促物が出来上がってしまいます。
ターゲットを明確にする
続いて、その販促物のターゲットは誰でしょうか。「女子中高生」「子供がいる30~40代女性」「30代のサラリーマン」「店舗周辺に居住する高齢者」などの属性(年齢や性別、居住地)と、どのようなニーズがある人なのかを明確にしておきましょう。ターゲット設定が大事な理由は、ターゲットによってメッセージの伝え方や内容も変わってくるからです。
提供する価値を明らかにする
販促物を使ってもっとも伝えたい顧客価値を明確にしましょう。商品の魅力を伝えたいのか、使った人の感想を伝えたいのか、期間限定で行うディスカウントキャンペーンを伝えたいのか等、ターゲットの購買行動を後押しするコアの価値は何かを明らかにすると、その後のデザインも進めやすくなります。
販促物のデザインのコツとは?
販促物を具体的にデザインをしていく中でも、特に重要な2点を紹介します。
情報の優先順位を明確にする
デザイン制作前に決めておくべきことで紹介した「提供価値を明確にする」にも関連しますが、情報の優先順位を明らかにしておきましょう。
「せっかく販促物を作るなら、商品の魅力だけでなく、その使い方も伝えたい」など情報をあれこれ入れてしまうと、逆に何も伝えられない販促物デザインになってしまいます。情報にメリハリをつけ、伝えたいことの順位を決めておきましょう。
どのような行動を起こしてもらいたいか考える
デザインやどのような種類の販促物を選択するかにも関わってくるのが、ターゲットに「どのような行動を起こしてもらいたいか」というポイントです。
たとえば、店内に足を運んでもらいたいのか、手に取ってもらいたいのか、特徴を見てもらいたいのか、体験してもらいたいのか等です。消費者目線で販促物を見て、どのようなデザインであれば狙った行動を起こしてもらいやすいかを検討していくと良いでしょう。
販促物のデザイン制作の方法とは?
販促物デザイン制作を行う3つの方法を紹介します。初めてデザイン制作に挑戦する場合は、プロの意見も聞きつつ進めていくことをおすすめします。
自社でデザイン制作
もっともコストを抑えられるのが「自社でのデザイン制作」です。社内にデザインができる担当者がいる場合は、目的やターゲットなどのガイドラインをある程度決定しておいたうえで相談してみるのも良いでしょう。商品やサービスを理解している人が作ることでターゲットに刺さりやすいデザイン開発ができる一方、実際の制作の手間やクオリティの問題がネックになることもあります。
制作会社に依頼する
販促物の制作自体が初めての場合は、最初から制作会社に依頼する方法があります。知見やノウハウがあることに加え、プロが担当してくれることでクオリティの高い出来上がりも期待できます。このようなメリットがある一方、コストや納期の問題がネックになることもあります。
クラウドワークスで依頼する
クラウドソーシングで依頼をすることも可能です。クラウドワークスにはデザインスキルを持ったメンバーが10万人以上登録されているので、そこから過去の経歴や求めるレベル、可能な納期、予算等も合わせて絞り込んでみましょう。さらにそこから、実際に販促物を制作したことがあったり、販促物のデザイン経験があったりするメンバーを絞り込んでみてください。
なお、デザイン関係を依頼する場合におすすめなのは、コンペ形式です。多数のデザイン案の中から自社のテイストに合うものを選ぶことができ、納期についても柔軟な対応が期待できます。
まとめ
販促物をデザインする際には、あれもこれも情報を詰め込みたくなりますが、要素を絞ることが重要です。初めてなのであれば、クラウドソーシングを使って実際に制作経験のあるフリーランスや個人に頼むのもおすすめです。自社の販促物デザインをブラッシュアップすることもできるので、ぜひ検討してみてください。