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公開日: 2019.08.20 / 最終更新日: 2020.01.06

採用動画の効果とは?制作のポイントや活用するメリットを解説!

求人は応募者数によって採用の成否が分かれます。多くの求職者の目に留まり、チャネルを増やすために注目されているのが採用動画です。どれだけの効果があるのか、制作のポイントはなにか、採用動画の上手な活用方法などを解説していきます。

採用動画とは?


採用動画は、応募者を集めることを最終的な目的にしていますが、その活用については多岐に渡ります。

よく見かけるのは、YouTubeやインターネット広告への動画の使用です。広告ばかりではなく、ホームページやSNSに動画を掲載することも多くなってきました。学生や求人者向けの会社説明会で動画を使用することもあります。現在において、採用動画はさまざまなシーンで使われているのです。

採用動画を制作する必要性とは?


採用動画の利用用途はさまざまですが、ではなぜ採用動画を作るのでしょうか?

入社を決める大きな要因のひとつに「社風、企業文化」が挙げられます。しかし「社風、企業文化」というのは雰囲気や空気感そのものであるため、伝えるのが難しい項目です。実は、動画はテキストや写真と比べると雰囲気や空気感といったものがもっとも伝わりやすいコンテンツ。自社の魅力をリアルに伝えられるツールと言えることから、採用動画が重用されるのです。

ただし、本当に動画が必要かどうかはしっかりと検討しましょう。動画制作には予算も人手も必要です。「あったら良いな」程度では、その後それほど活用しないままになってしまう可能性も高くなります。強い動機を確認したうえで制作することをおすすめします。

採用動画のメリットや効果は?


テキストだけでは伝えきれない情報も、採用動画では表現することができます。3つのメリットや効果をチェックしていきましょう。

会社の認知拡大やブランディング

採用動画の基本的な目的は、応募者の増加や良い人材を確保することです。そのためには、会社の魅力や事業についての説明が欠かせません。会社紹介を動画に盛り込むことによって、会社の認知拡大やブランディングに繋げることができます。そのため、最初から汎用性を見越した動画作りをする場合もあります。

言葉では伝えにくい情報を伝えられる

「百聞は一見に如かず」という有名なことわざにもあるように、聞くよりも見るほうがより多くの情報を伝えることができます。たとえば、待遇や業務内容の説明などは言葉でも十分に伝えることができますが、社内やオフィスの雰囲気、働いている人たちの表情など、言語化しにくい情報を伝えられるというメリットがあります。

会社の雰囲気を伝えミスマッチを回避

入社後、「思っていたのとは違った」という理由で早期退職してしまうケースはしばしば起こります。入社を決める重要な要因である雰囲気や空気感などは説明会や面接において言葉で伝えることが難しく、受け取る人によって感じ方が変わることがあります。こうした誤解やミスマッチを回避するためにも採用動画は効果的です。

採用動画を制作するコツ


採用動画は求職者のために制作することを念頭におきましょう。具体的な3つのコツをご紹介します。

用途や目的に合わせて制作する

目指すものが変われば、制作方法も構成も変わります。採用動画を作る目的は何か、どんな成果・効果を期待しているのか、ゴールが明確であればそこに向かう道筋も明確になります。用途や目的に合わせて制作することで、期待している効果(ゴール)に近づくことができます。

求職者が知りたいことを盛り込む

目的や成果を考えるあまり、盛り込む内容が過多になってしまったり、製作者目線で伝えたいことばかりを並べてしまったりしては効果が薄れてしまいます。求職者が何を知りたいのかを意識しましょう。たとえば、職場や働いている人はどんな雰囲気か、成長できそうな職場か、会社の社会的意義は何か、などです。

ネガティブな面も伝えるようにする

応募を求めるあまりに動画をポジティブな内容だけにしがちですが、SNSが発達している現在では「信じられるリアルさ」が重要です。デジタルネイティブ世代はフェイクな情報に敏感なので、あまりにもポジティブな情報だけを発していると「信ぴょう性がない」と判断します。そのため、ネガティブな面も盛り込むようにし、リアルさを追求しましょう。

採用動画を制作する流れ


採用動画を制作するにあたり、具体的な流れを確認していきましょう。

動画の目的や内容を決める

何のために採用動画を制作するのでしょうか?前述したように、採用動画の活用方法は多岐に渡ります。応募者を増やしたいのか、会社の認知度を高めたいのか、入社後のミスマッチを防ぎたいのか、用途や目的によって構成が変わります。まずは目的をしっかりと決めましょう。

制作会社を決定する

自社にノウハウがない場合、動画制作は専門的なノウハウのある制作会社に依頼することになります。制作会社の実績、特徴、価格などを踏まえ、もっともマッチングする会社を選びましょう。

なお、価格はどの工程を依頼するのかで大きく変わります。撮影は自社で行い、編集、仕上げのみ任せるのであれば多くの場合30万円以内に収まりますが、コンサルティングを含む、企画段階から全てを委託する場合は100万円を超えることもあります。

制作会社はトータルでプロデュースしてくれますが、撮影、編集など、パーツとパーツに分けてみるとそれぞれの工程に特化したプロフェッショナルが存在します。それぞれの工程を分割し、クラウドソーシングを活用して依頼する方法もあります。制作会社に依頼するほどの予算がないような場合、このようなフリーランスに依頼するのも手です。

自社で作成する際のおすすめフリーソフトや、外注する際の相場、スケジュールなどは以下の記事で紹介しています。あわせてご覧ください。
関連記事:動画編集をイメージ通りにするには?おすすめの進め方を徹底解説!

動画の撮影を行う

ベースとなる素材の撮影を行う場合、誰に何を聞くのか、どんな動画が必要なのかなど、事前にスケジュールを組んで、協力が必要な対象者には早めに伝えておきましょう。撮影を制作会社に任せる場合でも、制作責任者が立ち会ったほうがスムーズに撮影が捗ります。

動画を編集する

最後は動画を編集していく作業です。SNSや自社サイトに掲載するのであれば1~2分程度に、会社説明会や選考過程で利用する場合は5~10分程度にまとめるのがベターです。利用イメージと全体の雰囲気については、制作会社としっかり打ち合わせを行って進めましょう。

まとめ

採用動画はさまざまな活用が見込めるコンテンツです。会社の認知拡大やブランディングになることはもちろん、会社の雰囲気を伝えられることでミスマッチを回避できるメリットもあります。採用動画を制作する際は、採用動画を作る目的は何か、何を伝えたいのかを明確にしたうえで進めましょう。

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伊藤孝介
セールスプロモーション会社を経て独立し、フリーランスで地方自治体や中小企業のマーケティングリサーチ、販促企画などに携わる。 業務拡大のため2017年に合同会社を設立し、現在経営中。 マーケティング系ライター歴5年。マーケティング用語の解説や、事例紹介、WEBマーケティングなどが得意。

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