インボイス制度開始から2年余りが経ちました。
今年も確定申告の季節がやってきましたが、インボイス対応に伴う「本業以外の作業」にどのくらいの時間を奪われているか、意識したことはありますか?
クラウドワークスが行った最新のアンケート調査(2026年1月実施)では、直接取引(直契約)を継続するフリーランスが確定申告時に直面している課題が明らかになりました。
本記事では、インボイス制度の施行によるフリーランスへの影響について、アンケート調査のデータをもとに解説します。
直接取引のリスクや、クラウドワークスを活用した課題解決の方法なども紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
インボイス制度対応に費やす時間はどれぐらい?
調査によると、インボイス制度開始後に「事務負担が増加した」と回答したフリーランスは多く、年間平均約16時間(※1)の追加業務(本業以外の事務作業)が発生したといいます。
さらに、インボイス登録済みの層に限定すると、追加業務は年間約20.5時間に達していることが判明しました。
これは、
毎月約1.7時間の追加作業が発生している=年間で「丸3営業日分(約21時間)」の稼働が報酬を生まない作業に費やされている
という計算になります。
インボイス制度によって発生した作業とは?
フリーランスが直接取引を行うにあたり、インボイス制度の導入によって発生した事務作業は以下のような内容です。
・取引先ごとに異なる請求書への対応
→相手先によってフォーマットや記入ルールが異なり、一括で対応できないために時間が必要
・登録番号の有効性確認に関するやり取り
→登録番号確認のやり取りに意外と手間がかかる
その他、制度理解の齟齬によって発生する修正依頼や入金遅延、確定申告用の手作業による集計・消込などに時間が取られるという回答も多く見られました。
ユーザーの声:
「取引先によって税込・税別のルールが異なり、請求書を出すたびに毎回微調整が必要で非常に手間。(40代・ライター)」
「クライアント側の理解が不足しており、こちらから制度の説明をしなければならず、本業以外の時間を大幅に取られた。(50代・エンジニア)」
「年末の集計が想像以上に時間がかかり、確定申告の準備だけで数日潰れてしまった。(30代・クリエイター)」
事務作業は単発ではなく、毎月積み重なる“継続コスト”であるため、フリーランスの生産性をじわじわと蝕む要因となっていることがわかります。
年間20時間というと小さく思えるかもしれませんが、この時間があれば
・新規案件の提案を5〜10件増やす
・新しいスキルの学習に充てる
・クリエイティブな思考時間を確保する
などの取り組みによって、事業の成長・拡大を促すこともできます。
インボイス対応は「やるかやらないか」ではなく、「どのように行うか」によって大きな差が生じることを覚えておきましょう。
直接取引とプラットフォーム利用の違いとは?
では、直接取引で仕事を請け負うフリーランスと、クラウドワークスのようなプラットフォームを活用するフリーランスでは、確定申告にどのような違いがあるのでしょうか?
クラウドワークス(標準仕様)のユーザーのうち、39.6%が「直接取引より確定申告の負担が軽減された」と回答しました。(※直接取引経験があり、かつCWの機能を活用しているユーザーへアンケートを実施)
・負担軽減(役立っている):39.6%
・変わらない:45.2%
・むしろ手間が増えた:15.2%
「変わらない」と回答した層を含めると、85%のユーザーは負担増を感じていないことがわかります。
その大きな理由として、「プラットフォームの機能・仕様によって、直接取引で追加発生するような事務作業を行わなくて済む」ということが挙げられます。
クラウドワークス標準仕様の価値
プラットフォームの利用によって、多くのフリーランスが確定申告時に負担を感じにくくなることがわかりました。
クラウドワークスでは、施行当初より以下の機能を「標準仕様」として提供しています。
【ワーカー、法人共通の機能】媒介者交付特例による適格請求書の代理交付
運用元が採用する「媒介者交付特例」により、クラウドワークスが発行元となる適格請求書の代理交付が可能となっています。
そのため、ワーカー個人の登録番号(およびそれに紐づく氏名等の個人情報)をクライアントに開示することなく取引を完結できます。
いわゆる「本名バレ」の防止につながることから副業・匿名ワーカーも安心して活動を継続でき、プライバシーの保護にも役立ちます。
ワーカー(受注者)向けの機能
主に、ワーカー自身がインボイス発行事業者であることを証明し、正しい請求書を発行するための機能が提供されています。
インボイス登録番号の登録・申請
マイページから「適格請求書発行事業者」の登録番号(T+13桁)を入力し、申請できます。
国税庁のシステムと連携して登録番号の有効性を確認し、本人確認情報と照合します。
適格請求書(インボイス)の自動作成
登録番号が承認済みの場合、契約の報酬確定時に、インボイスの要件を満たした請求書がシステム上で自動生成されます。
各種手数料のインボイス(簡易インボイス)取得
ワーカーがクラウドワークスに支払う「システム利用料」「振込手数料」「クイック出金手数料」については、報酬・出金履歴画面の表示が適格簡易請求書の要件を満たすようになっているため、スクリーンショットしてご利用いただけます。
法人(クライアント/発注者)向けの機能
主に、支払った報酬について仕入税額控除を受けるために必要な、インボイスの取得・管理機能が中心です。
ワーカーのインボイス登録状況の確認
発注前に、ワーカーがインボイス発行事業者として確認済みかどうかをプロフィールで確認できます。
適格請求書のダウンロード
報酬を支払った際、ワーカーの登録番号確認申請が承認済みであれば、インボイス制度の要件(登録番号、適用税率、消費税額など)を満たした請求書をPDF形式などでダウンロードできます。
各種オプション・手数料のインボイス取得
クライアントが支払う「振込手数料」や「オプション費用」など、クラウドワークス社に対して支払う費用についても、適格請求書(または簡易インボイス)が発行されます。
支払情報の区分管理
ワーカープロフィール、または支払い履歴画面からダウンロードできるCSVで、ワーカーの適格請求書発行事業者登録の有無を確認できます(※経過措置に応じた税額計算などへの対応のため)。
クラウドワークスの標準仕様は、インボイス制度によって発生した事務作業の負担を軽減するとともに、プライバシー面にも配慮し、フリーランスが安心して本業に集中できる環境を整えています。
クラウドワークス活用チェックリスト
最後に、クラウドワークスを利用する際に役立つチェックリストを紹介します。
インボイス制度対応の負担を減らし、事業へ充てる時間を確保するために、ぜひ活用してみてください。
☑ インボイス登録番号はマイページで申請済みですか?
☑ 登録番号確認ステータスは承認済みですか?
☑ 確定申告前にCSV出力を試しましたか?
[調査概要]
調査対象:クラウドワークス登録ワーカー
有効回答数:117件(直接取引経験者から抽出)
調査期間:2026年1月7日〜8日
調査方法:インターネット調査