企業インタビュー
公開日: 2014.03.13 / 最終更新日: 2020.01.06

NPOの立場からクラウドソーシングの可能性を模索:「いちかわライフネットワーククラブ」

NPO法人「いちかわライフネットワーククラブ(略称:i-LNC<アイリンク>)」は、 千葉県市川市を拠点に、ビジネス支援(起業支援)、人づくり事業(IT講習、人材育成、資格認定)、いちかわTMO講座の開催(市川市と共催)などを通じて、 産官学民協働の可能性を追求している団体です。

今回は、i-LNCのメンバーそれぞれのクラウドワークスの活用事例から、地域団体の取り組みのなかでのクラウドソーシング活用のヒントをご紹介します。

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多彩なカリキュラムを通じて、地域のリーダーの育成に取り組む

ーNPO法人「いちかわライフネットワーククラブ」とはどういった団体なのでしょうか?

■熊野健志さん(IT企業勤務・NPO法人いちかわライフネットワーククラブ 人づくり事業部長)
千葉県市川市にて活動しているNPO法人です。

私達は、地域の多彩な才能をもっている方々の能力を発揮できる環境を創ることを目的に、行政の区長や大学の講師を招いたレクチャーやディスカッションなどの取り組みを行っています。

私達は、街づくりのリーダーを創るための講座のなかで、クラウドワークスのワークショップを開催したのをきっかけとして、参加したリーダーひとりひとりがクラウドワークスを活用するようになりました。

今回集まっていただいたのは、その中核メンバーたちです。

地域のリーダー達のクラウドソーシング体験、その感想は?


-それでは、それぞれのクラウドワークスの活用方法とご感想をお聞かせいただけますでしょうか。

■青山真士さん(ベイライン株式会社代表取締役・NPO法人いちかわライフネットワーククラブ 理事長)不動産の賃貸業を営んでいます。私は、お客様からの適正なニーズや価格を調べるための市場調査などにがクラウドワークスを活用してみましたが、業者に頼むと数万円かかっていたアンケートがとても安価で、しかもほんの数時間で集まってしまったのには驚きました。

アンケートの集計結果はCSVファイルとしてダウンロードできますし、不明点があれば事務局に問い合わせをすればすぐに対応してもらえます。クラウドワークスは、とにかく使いやすかった! という印象です。

■倉田和敏さん(NPO法人いちかわライフネットワーククラブ 人づくり事業部 食生活アドバイザー)
私は、クラウドワークスを使って「食育」というテーマでアンケートをとってみました。以前からクラウドワークスへは登録していたのですが、改めて使ってみると食育への回答から「文化遺産」の活用などの思いがけない切り口のキーワードが出てくるなど、アイデアを生み出すのに役立つという実感を得ました。

このほか、名刺用のロゴデザインなどもお願いしてみましたが、私の想いに共感してくれるプロのデザイナーの方々が、素敵なデザインを仕上げてくれるというのは嬉しかったですね。

私は年齢的にシニアユーザーになると思うのですが、特に使いにくいとは感じませんでした。はじめて使うシニアの方だと、コンペやスカウト、タスクなど用語の使い方には最初戸惑うかもしれませんが、サイト上に丁寧な案内もあります。

あとは、「ありがとう!」ボタンがいいですね。やり取りをするなかで、手軽に思いを伝えられるというのは助かります。

■松本浩和さん(尺八工房まつもと主宰・NPO法人いちかわライフネットワーククラブ 人づくり事業部)

私は自身の事業についてのアンケートに、クラウドワークスを活用してみました。非対面のサービスということを考え、あまり欲張らないようにするというか、意識的に業務に求めるハードルを下げて活用しました。

そのおかげで、気軽にタスクを頼めた気もしています。

アンケートでは想定通りの回答も多かったのですが、それによって、事業へのイメージを再確認できたのは収穫でした。普段は1人で事業を行っているものですから、こうしたサービスを利用して、第三者の意見を収集できるというのは便利だと思います。

■中川潤一さん(老人介護情報センター 副社長・中川潤一建築設計事務所・NPO法人いちかわライフネットワーククラブ 人づくり事業部)私は、設計事務所と介護の老人ホームを運営しており、その会社を統合する際に、新会社の名前をどうするかを考えていたんです。

そこでクラウドワークスのコンペを利用して社名を募集しました。2つのHPを載せてアイデアを募ったのですが、発注を上手にやれば、かなり良い化学反応を期待できるサービスだという手応えを感じました。

あと、実際に使ってみて「働き方が変わるのでは」という実感を得ました。個人事業主が業務のすべてを一人で行うのは大変ですが、いつでもクラウドソーシングで手伝ってくれる人を募ることができるというのは本当に助かります。

今後は今日集まった仲間達を中心にしてクラウドワークス活用ノウハウの共有をすすめ、それを地元の商店やアーティストにも還元していけば、面白いことができるのではないかと感じています。

■宮川はるみさん(いちかわ手作り市実行委員会 代表・NPO法人いちかわライフネットワーククラブ 人づくり事業部)
私はワークショップなどについてのアンケート募集をクラウドワークスで行いました。はじめて使った際はアンケート対象者を市川市民に限定したのですが、ちょっと内容がローカル過ぎたので、次の利用では「手作り」に関するキーワードで募集してみたところ、たちまち回答が集まりました。

嬉しかったのは、アンケートのコメント欄に自らの想いを書き添えてくださる方が多かったこと。ただのアンケートではなく、ネットの向こうにいる人とコミュニケーションをしていることを実感できました。

今後は市川市限定のグループを作って、その人たちに業務を発注したり、アンケートをとったりして、市民同士が協力できる「クラウドワークスクラブ」のようなものを作りたいなあと考えています。

地元の個人商店の方などは、ITのスキルがある人とそうでない方の差があるのが現状です。でも、クラウドワークスはこんなに簡単に使えるんだよ、ということを伝えていけば、地域全体でもっと上手にITを有効活用できるようになると思うんです。

今後は、このメンバーたちと一緒に、そういった仕組み作りをすすめていきたいと考えています。

・・・・・・

クラウドワークスを活用して業務を発注している組織や会社は数多くありますが、その多くは担当者を立てて運用するというのが一般的です。

所属する各メンバーがそれぞれクラウドソーシングを活用し、そこで得られたノウハウを組織の知として共有していくという「いちかわライフネットワーククラブ」さんの活用方法は、クラウドソーシングを組織の力、地域の力を強めていくことにつなげる先進的な事例といえるでしょう。

皆さまの組織・団体でも、こうしたグループでの活用を検討してみてはいかがでしょうか。

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掲載企業

特定非営利活動法人 いちかわライフネットワーククラブ
ビジネス支援(起業支援)、人づくり事業(IT講習、人材育成、資格認定)、
まちづくり等を通じて、 産官学民協働の可能性を追求するNPO団体。
いちかわライフネットワーククラブ 人づくり事業部 公式サイ ト

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