業務効率化
2019.02.05
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なぜ中小企業は人手不足なのか?原因と解決策から成功事例も解説!

少子高齢化による労働人口の減少が懸念される日本。特に中小企業は、今後も人手不足に苦しむことが予想されるでしょう。本記事は、中小企業の人手不足の原因や解決策について徹底解説しています。また、人手不足解消の成功事例も紹介しています。

深刻化する中小企業の人材不足の現状とは?

出典元:中小企業庁・(独)中小企業基盤整備機構「中小企業景況調査」

中小企業の人手不足の現状は、どうなっているのでしょうか?上記の図は、中小企業庁・(独)中小企業基盤整備機構「中小企業景況調査」を参考に、従業員数過不足DIの推移を表したものです。業種別に人手不足感の推移を表しており、DI数値が低いほど人手不足を感じていることになります。

どの業種でも2009年頃をピークにDI数値が年々下降。つまり、人手不足を感じている企業が増えていることが分かります。また、このマイナス傾向は今後も続いていくことが予想されるでしょう。

中小企業の人手不足の原因は?

少子高齢化による労働人口の減少

人手不足の大きな原因は、少子高齢化による労働人口の減少です。これは、中小企業に限った話ではなく、大企業でも同じこと。しかし、求職者は大企業に流れる傾向があるので、少子高齢化の影響をより受けやすいのは中小企業だと言えるでしょう。

生産年齢人口(15~64歳)の減少は、もはや避けられない事実です。また、高齢化が進むにつれ、親の介護という問題を抱える従業員も増えるかもしれません。ゆえに、労働力の確保がより一層難しくなることが予想されるでしょう。

従業員のエンゲージメントの低下

人手不足のさらなる原因として、従業員のエンゲージメントの低下が挙げられます。エンゲージメントとは「愛着心」のような意味で用いられることが多い言葉です。従業員が企業の目標や方向性を理解し、自らの力を最大限発揮しようという貢献意識を指します。

従業員のエンゲージメントを低下させる原因は、働く意欲の低下、もしくは働き方の多様化にあります。「この会社が好きだ」「ずっとここで働きたい」と感じる従業員が減ると、人材流出になりかねません。

人手不足の解決策は?

従業員の労働環境を改善する

従業員が働きやすい環境を整えることで、従業員エンゲージメントを向上させて人材流出のリスクを抑えることができます。

業務内容の適正化や残業時間の削減、ワークライフバランスの見直しなど、改善できる点は多く見つかるはずです。実際に従業員の意見を聴きつつ、労働環境の改善に努めてみてください。

福利厚生を充実させる

福利厚生を充実させることも大切です。賃金を上げることも人手不足の解決策になりますが、経営へ及ぼす影響も大きいです。一方で、福利厚生の見直しは比較的容易に行うことができます。

福利厚生は、従業員の満足度だけでなく、会社の魅力度にも直結します。人材流出を防ぐのに加えて、人材確保の面でも大きなメリットにつながるでしょう。

採用活動に注力する

人手不足を解決するには、採用活動に注力することも大切です。経営上、コストを抑えなければならない場合もあるでしょう。しかし、労働人口が減少していく中、どの企業も今まで以上に採用活動に力を入れていくことが予想されます。

これまで思うように人材確保ができていないなら、採用活動方法を変えてみましょう。求人サイトに掲載をしても、応募がなければ意味がありません。インターネット等を活用し、様々な方法で企業側から求職者にアプローチしてみるといいでしょう。

クラウドソーシングを活用し業務を外部化する

人手不足の解決方法として、業務を外部化することも挙げられます。例えば、営業の人手が不足している場合、営業を外部チームに委託する方法もあります。外部化コストはかかりますが、採用コストを省くことが可能です。また、それぞれの従業員が自分の業務に集中できるようになります。

外部化の方法も様々ありますが、クラウドソーシングが実用的でしょう。必要なタイミングで必要な分だけ、業務を外注することができます。

関連記事:個々が強みを活かして働くために、クラウドソーシング活用。営業やデザインの外注術:株式会社トークナビ

人手不足の解決策となる事例とは?

残業時間を削減した「向洋電機土木株式会社」

「向洋電機土木株式会社」は、残業や長時間移動により従業員が疲弊し、生産性が上がらない状況にありました。そこで、ITやテレワークを導入し、労働環境の改善に努めました。

その結果、残業時間9割削減に成功。生産性も2倍に向上しました。当然、従業員のワークライフバランスも向上し、エンゲージメントが高まっています。

出典元:向洋電機土木株式会社

ベビーシッターを会社で契約した「株式会社ランクアップ」

オリジナル化粧品を取り扱う「株式会社ランクアップ」は、女性社員の育児サポートを充実させています。単に育児休暇を導入しているだけではありません。女性が安心して出社できるよう、ベビーシッターを会社で契約しています。

この取り組みにより、女性社員の出産率は50%、出産後の復職率は100%になっています。ライフイベントに伴う女性社員の離職を防ぐことができ、さらに従業員の満足度向上にもつながりました。

出典元:株式会社ランクアップ

採用ターゲットを変更した「共和電機工業株式会社」

新卒採用が難航していた「共和電機工業株式会社」は、若手・男性という採用ターゲットを見直しました。女性の積極採用を始め、働き手を確保できるように改善。さらに、育児休業や時短勤務を推奨し、女性が働きやすい環境を整備しました。

その結果、男女問わず若手労働力の確保が可能になり、ライフイベントに伴う離職者も減りました。従業員の満足度も上がり、定着率の向上につながっています。

出典元:共和電機工業株式会社

まとめ

今回は、中小企業の人手不足の原因や解決策について徹底解説しました。少子高齢化による労働人口の減少が懸念される中、人手不足の問題は避けては通れません。労働環境の改善や業務の外部化など、人手不足解消の成功事例を参考にしながら様々な解決策を模索していきましょう。

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にしすん
早稲田大学商学部卒業後、コンサルティング会社で人事業務を担当。新卒・中途採用全般に携わる。 その後、フリーランスとして独立。WebマーケティングやWeb広告の分野で活躍中。マーケティング・金融・会計・人事労務など、幅広い知識を持つ。

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