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公開日: 2019.09.17 / 最終更新日: 2020.01.06

人材採用を成功させる方法とは?戦略立案のポイントやコツも解説!

日本全体で労働力不足が叫ばれる中では、企業にとって優秀な人材を採用することの難易度は年々上がっています。今回の記事では人材採用を成功させる方法として、採用難の現状や戦略立案のポイント、採用以外で人材活用を行う方法について解説します。

日本企業における採用難の原因や課題


近年は「超売り手市場」と言われるほど、企業にとって採用が難しい状況が続いています。ここではその原因や課題について2つの観点で解説していきます。

労働力人口の減少

2019年現在においては、ここ数年で団塊の世代がリタイアの時期を迎えることになります。少子高齢化が進んでいる日本では、抜けた団塊世代の労働力を補うだけの若い労働力が確保できていません。定年退職後の再雇用や外国人の在留条件の見直しなどを国全体で取り組んではいるものの、労働力減少の問題は今後も継続すると言われています。

企業の中でも、特に中小企業は人手不足などの課題が山積みになっているかもしれません。中小企業においての人手不足の解決策、人手不足の状況下でも工夫して従業員定着率を向上させている企業事例を紹介しています。
関連記事:なぜ中小企業は人手不足なのか?原因と解決策から成功事例も解説!

応募者と企業のミスマッチ

ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社が発表した「グローバル・スキル・インデックス」によると、日本はアジア・太平洋地域の中で「採用のミスマッチ」がもっとも深刻であるという結果が出ています。求められるスキルが高度化している一方、海外のポジションと比べると見合った賃金体系が確立できていない、また多様化する働き方に対応できていないなどがその要因です。

採用戦略を立てる際のポイントやコツ


採用が難しい状況が続く中、どのように採用戦略を立てていけば良いのでしょうか。ここでは採用戦略を立てるポイントとして4つのコツを紹介します。採用活動を始める前に、もう一度見直してみてください。

ターゲットを明確にする

採用ターゲットの明確化は採用戦略の中でもっとも重要な工程のひとつです。実際、採用ターゲットを明確にできていないまま採用活動をスタートさせる企業が多いですが、これでは結果的に人材のミスマッチや短期離職のリスクが高まってしまいます。

「イノベーションを起こせる人材が欲しい」「事業を成長させられる即戦力人材を採用したい」など、どのような活躍を期待するのか明確にし、パーソナリティや具体的なスキルも明らかにすることが重要です。

自社に合った求人募集方法を決める

求人募集の方法は、紙媒体、オンライン、人材会社を通じた募集、知人などからの紹介、ソーシャルメディアの活用など多岐にわたります。媒体によって集まる人材の質が大きく異なるため、募集方法を決める際は自社に合った方法を選択するようにすることが重要です。

採用手法の費用対効果を考える

採用はコストがかかるため、費用対効果を考えて適切な採用手法を選択することが重要です。その費用もさまざまで、無料で情報掲載ができるハローワーク以外にも、オンライン広告の出稿、マージンを引かれる紹介会社の利用などがあります。費用面だけでなく、採用できるスピード、集まる人材の質、掲載できる情報量、準備や手間などを考慮して、適切な手法を選択しましょう。

雇用助成金・補助金も視野に入れる

新たに人材を雇用した際にもらえる雇用助成金の活用も検討しましょう。助成金の目的は労働者の職業安定、失業防止などとなり、すべての雇用が対象になるわけでありませんので注意が必要です。条件や申請方法などを確認しておくことが重要です。以下に一部の助成金を紹介します。

《特定求職者雇用開発助成金》
・特定就職困難者コース:母子家庭の母、高年齢者(60~64歳)、障がい者の雇用が対象
・生涯現役コース:65歳以上の離職者の雇用が対象
・障害者初回雇用コース:障が者を初めて雇い入れた場合に支給

《地域雇用開発助成金》
・地域雇用開発コース:雇用情勢が厳しい地域で、事業所を設置して雇用した場合に支給
・沖縄若年者雇用促進コース:沖縄県内で事業所を設置して35歳未満の人を雇用した場合に支給

上記以外にもさまざまな助成金があります。人材雇用の前にはこのような制度をチェックしておくことがおすすめです。詳しくは厚生労働省の事業主の方のための雇用関係助成金ページをご覧ください。

人材採用を成功させる方法とは?


人材採用を成功させるための具体的な方法とはどのようなものでしょうか。ここでは4つのポイントに絞って解説します。

面接の均質化を図る

面接は、筆記試験や履歴書ではわからない応募者のパーソナリティを評価できる重要なコンタクトポイントです。採用のミスマッチを避けるために相互理解を深める場としても重要ですが、人が人を評価するぶん、その質にばらつきが出やすいのも特徴のひとつです。面接官に対して専門的なトレーニングを行うなど、クオリティを保ち、均一化を図ることが求められます。

説明会やセミナーを開催する

説明会やセミナーの開催は、その準備に手間やコストがかかるものの、多くの人材に一度にアプローチできる点がメリットです。また、応募の前段階で直接応募者と接触できるため、双方にとって採用のミスマッチを防ぐ効果もあります。

採用コストを管理する

採用コストを管理して、自社にとっての効果的な方法を見つけて行くことが重要です。採用にかかわるコストには「採用コスト単価(採用コスト総額÷採用人数)」「求人コスト単価(求人広告費総額÷採用人数)」の2種類があるので、それぞれ管理するようにしましょう。

コストを下げる方法としては、ミスマッチの削減、内定者フォローによる辞退削減、求人広告の効率化、リファラル(社内の知り合い紹介)採用の拡大、ソーシャルリクルーティングの活用などが挙げられます。

採用アウトソーシングを使う手も

自社内で採用まで手が回らない場合や、採用のプロに任せたい場合は、採用アウトソーシングという手段も検討してみましょう。採用のコンサルタントサービスを提供する会社もあるので、社内に採用に関する知見がない場合などは有効活用できます。

クラウドソーシングサービスのクラウドワークスにも、人事の経験があるメンバーが多く登録されています。さまざまな業務の中でもスポットで外部リソース利用をしてみたい場合や、経験者の知見が欲しい場合などは、ぜひニーズに合わせて検討してみましょう。

また、人材採用にあたっては、採用サイトの制作も視野に入れてみるといいでしょう。採用サイトを制作したほうがいい理由や制作のコツを紹介しています。
関連記事:応募者を集める採用サイトとは?デザインのコツや成功事例を紹介!

採用以外で人材活用をする方法とは?


採用手法を試してみてもなかなか人材採用が難しかったり、採用後のミスマッチや短期離職が発生して早急に人材確保が必要だったりする場合、クラウドソーシングで個人に依頼する方法を検討してみましょう。

近年は働き方の多様化で、一流企業に勤めていながら副業を行なっている人なども増えてきています。社内においても、コア業務・ノンコア業務を分けてみて、一定量のノンコア業務がある場合は期間を限定してクラウドワークスを活用して、アウトソーシング化することも検討してみましょう。

ノンコア業務をクラウドワークスで外注し、社員がコア業務に集中できる環境作りに成功した企業様の事例はこちらです。ぜひあわせてご覧ください。
関連記事:社内に専属ディレクターを配置し、作業の外注で会社力を数倍に。多くの業務を発注するノウハウ大公開:株式会社ケースオクロック
関連記事:3年で売上10倍にするにはコア業務に集中できる環境が重要。ガイアックスの管さんが語るクラウドソーシングの向き合い方と活用法

まとめ

日本においては、今後も人材不足が継続していくことが予想されています。採用手法の費用対効果を考えながら、どの方法が自社に合っているのかを検討することが重要です。多様化する働き方に対応し、優秀な人材を確保できる採用戦略を立てるため、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。

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Yukifun26
消費財メーカーでマーケティングを担当。消費者調査、コンセプト・商品開発、ブランディング、メディア戦略立案、販売戦略立案などブランドマーケティング全般、WEBマーケティングについてはオウンドメディア管理、SNSマーケティング、SEOなどを実務として経験。

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