外注ノウハウ
公開日: 2020.02.14 / 最終更新日: 2024.06.14

【発注前に】システム開発費用の相場はいくら?費用を抑えるコツも紹介

システムの開発や改修が必要となった際、システム部門などがない企業は外注を検討することが一般的です。依頼先によって費用にはかなりの幅があるため、システム開発費用の外注相場を知っておきましょう。今回は、システム開発の外注費用の相場や内訳、費用を抑えるためのコツなどを紹介します。

システム開発の費用内訳


システム開発は、難易度や必要工数、開発環境の状況などが案件によって大きく異なるため、費用の見積もりが難しいとされています。ここでは、システム開発費用の主な内訳である人件費と設備費について説明します。

人件費

システム開発の費用のうち、8割前後を占めるとされるのが人件費です。

システム開発は一人で行うことが難しいため、プロジェクト全体をマネジメントする「プロジェクトマネージャー(PM)」、PMをバックアップしていく「プロジェクト・マネジメント・オフィス(PMO)」などの管理者が必要となります。

上流工程(要件定義やシステムの設計など)を行う「システムエンジニア(SE)」、要件定義書や設計書をもとにシステムのコーディングを行う「プログラマー(PG)」でチームを組み、場合によっては、WebデザイナーやITエンジニアがアサインされることもあります。

小規模なチームでも10人前後、大規模なチームになると100人単位になることもあり、まとまった人件費が必要となります。

ポジションごとの人件費の目安金額(月額)は以下のとおりです。

・上級システムエンジニア…100~160万円
・初級システムエンジニア…60~100万円
・企業所属のプログラマー…50~100万円
・個人事業主/下請けのプログラマー…40~60万円

たとえば、単価100万円の技術者2人が3カ月間担当するとなると、200万円×3カ月=600万円がかかります。

設備費

設備費もシステム開発費用に加算されます。設備費には、開発・テストに使用するPCはスマートフォンの代金、開発に伴う電気代や光熱費、開発場所を確保する必要がある場合はオフィスレンタルのための費用などです。また、必要に応じてサーバー代やクラウドサービス代などもかかります。

システム開発の種類と費用相場


システム開発には7つの種類があります。それぞれの特徴と相場を見ていきましょう。

・CMS
CMSとは「コンテンツマネジメントシステム」の略で、プログラム言語などの専門知識がなくても作れるソフトウェアやアプリケーションのことを指します。ホームページを作れるワードプレスなどが有名です。開発費用の相場は80~400万円です。

・マッチングサイト
マッチングサイトは、需要と供給を結びつけるサービスで使用されます。開発費用の相場は100~500万円で、メルマガ配信や検索機能などのオプションを増やすほど高くなります。

・ECサイト
ECサイトは、自社の商品やサービスをインターネット上で販売できるサイトです。商品数によっても相場は変化しますが、おおむね60~400万円ほどが開発費用になります。

・口コミサイト
口コミサイトは、お店や商品利用の情報をユーザーが寄せることができるサイトを指します。開発費用の相場は80~300万円程度です。

・Q&Aサイト
多くのユーザーから回答を得られるサイトが、Q&Aサイトです。ポイントシステムや検索システムなどの追加機能を加えると高額になりますが、システム開発の相場は60~300万円です。

・SNS
X(Twitter)やFacebookに代表される、ユーザー同士でつながりを構築できるサイトがSNSです。開発費の相場は他のシステムよりも若干高めで、100~500万円となります。

・掲示板
ユーザーが自由に投稿でき、コミュニケーションを図れるのが掲示板です。簡易的なものでは50万円と相場は低めですが、決済機能や位置管理情報などの追加機能を加えると、総額300万円程度になることもあります。

システム開発費用を抑えるコツ


システム開発費をできるだけ抑えたい方のために、開発費用を抑える方法とコツについて紹介します。

具体的イメージを固めてから発注する

システム開発を行う際には、発注前に具体的なイメージを固めておくことが重要です。追加したい機能や変更したい仕様、希望したい操作性や速度などを明確にしておけば、設計書の大幅な修正や追加作業が起こりにくくなり、予期せぬ費用の発生を抑えることができます。

投資回収期間を想定しておく

「開発したシステムをどのくらいの期間にわたって使用するか」という点をあらかじめ想定しておきましょう。短期間しか使用しないシステムに多額の投資を行うことにはリスクが伴うだけでなく、市場の変化によって予想より早くシステム刷新が発生することも考えられます。
そのため、投資回収期間をイメージした上で予算を決め、適正な費用を出しておきましょう。

パッケージやASPを活用する

オリジナルのシステムをゼロから設計・開発するより、既存のプログラムやパッケージを活用したほうが開発期間を短縮でき、開発費用も抑えやすくなります。ただし、一般的な機能しか搭載されていないパッケージやASPもあるため、カスタマイズや追加開発を行う必要がある範囲を事前に見極めておくことが重要です。

フリーランスや個人に依頼する

システム開発を請け負う企業ではなく、フリーランスや個人にシステム開発を依頼すると、費用が安く済む傾向にあります。企業へは一連の工程をすべて依頼するケースが多いものの、フリーランスや個人へは一部の工程だけでも依頼できるという面でも、コストを抑えられる可能性が高いといえます。

システム開発の依頼なら「クラウドワークス」がおすすめ

システム開発を依頼できるフリーランスや個人を探す方法として、クラウドワークスが挙げられます。

システム開発スキルをもつ個人が多数在籍

クラウドワークスでは「自社がもっとも欲しい技術や経験をもつ個人」を、数多くの登録者の中から選択できることが大きな特徴です。実際にどのようなクラウドワーカーがいるのかは下記リンクからご覧ください。検索窓にキーワードを入れると、さらに細かい条件でクラウドワーカーを絞り込めます。

システム開発のスキルを持つクラウドワーカー一覧を見る

一部の工程だけの依頼も可能

前述したように、フリーランスや個人のエンジニアにシステム開発の一部の工程だけを依頼することもでき、もちろん全工程を外注することも可能です。クラウドワークスを利用している企業が実際にどのように工程を発注しているのか、こちらの仕事一覧ページからご確認ください。

システム開発のお仕事の募集一覧ページを見る

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まとめ

システム開発にかかる費用の多くは人件費です。予算を抑えるためには依頼内容をまとめておくことと、依頼する相手の専門性を把握した上で発注することがポイントです。予算に幅を持たせることができるようになるので、フリーランスや個人を含めて検討してみましょう。

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