LP(ランディングページ)とは、広義ではサイトの訪問者が最初に目にするページをさしますが、狭義では訪問者にアクションをしてもらうことを目的とするページをさしています。そこで、狭義の意味でのLP制作にテーマを絞り、効果的なLPの作り方と気を付けるべきポイントなどを紹介します。
目次
効果的なランディングページ(LP)を作る際に重要なこと
最初に、効果のあるLPを作る際に気をつけておくべきポイントを紹介します。
ファーストビューに入れる情報は精査する
LPは他サイト・他メディアの広告から流入することがあるため、最初の接点となるファーストビューのコンテンツが重要です。ファーストビューをユーザーニーズに合うように作ることで、ユーザーの離脱を防いで効率的なコンバージョン誘導につながります。
ファーストビューに入れるべき要素として、メインビジュアル、キャッチコピー、CTA(Call To Action)ボタンなどが挙げられますが、情報が多すぎるとわかりづらくなる可能性があります。含める要素は精査することが大事です。
共感ポイントを入れる
ファーストビューをスクロールした先には、共感を誘う要素を配置するようにしましょう。「こんなお悩みありませんか?」などの問いかけ、利用者の声などといった訪問者の共感や納得を生むコピーを提示すると、商品やサービスへの関心が一層高まります。
ターゲットの悩みを解決しながらベネフィットを訴求する
ユーザーが商品を購入する時は、特徴やスペックよりも、その商品を利用するとどのような面で良いことがあるのか・どのような利益を得られるのかというベネフィットが決め手になることが少なくありません。LPではターゲットとなるユーザーが得られるベネフィットを分かりやすく伝えましょう。
競合と差別化する情報を入れる
インターネット上にはさまざまなECサイトが乱立しているため、競合商品との差別化要素が明確でなければ埋もれてしまう可能性が高まります。多くのライバルの中から自社商品・サービスを選んでもらえるよう、自社商品の独自性・強みとなるポイントを端的に伝えることも重要です。
【準備編】売れるLPの作り方
LP制作を始める前に、下記2点の準備をしておきましょう。
ターゲット分析・訴求軸決め
LPはコンバージョンを上げることが目的となるページのため、ターゲットのニーズに応えるコンテンツであることが求められます。ターゲット分析をすることによって自ずと軸となる訴求要素が決まります。ターゲットのペルソナを決めることはもちろん、流入が多いキーワードを調べることもターゲットのニーズを理解することにつながります。
ワイヤーフレーム作成
ターゲットや訴求軸が決まったら、LPのおおよその構成となるワイヤーフレームを決めます。LPの目的は、ターゲットに商品・サービスへの興味と理解を深めてもらい、購入などのアクションを起こしてもらうことであるため、これらの要素を順に落とし込んでいきましょう。繰り返しになりますが、ターゲットの気持ちをかき立てるファーストビュー・信頼を得ながらベネフィットを伝えるボディコピー・CTAやフォームなどによるクロージングの3つで構成します。
【制作編】売れるLPの作り方
準備ができたら、実際にLPを作ってみましょう。
コンテンツ作成
最初に、ワイヤーフレームに沿ってそれぞれのコンテンツを作っていきます。たとえば、ファーストビューにはキャッチコピーやメインとなる画像を設置・「売上100万個突破」などといった権威付け・CTA設置などで構成すると、ユーザーが「もう少し知りたい」と感じる可能性が高まります。
なお、ファーストビューに続くボディコピーでは、商品をより深く理解してもらうためのストーリーや共感を生む語りかけ、信頼を得るためのエビデンス、ユーザーが感じるベネフィットなどで構成すると効果的です。ファーストビューからボディコピーで購入意欲が高まったところで、クロージングの要素を入れてコンバージョンへと誘導します。通常はCTAやエントリーフォーム、サンプル・資料請求フォーム、お問い合わせフォームなどを配置します。
デザイン・コーディング
商品やターゲットに合わせたトーン&マナーでデザインし、写真を効果的に利用するなど目的に合った演出を考えましょう。続いて、仕上がったデザインをWebページに変換するコーディングに移ります。社内にデザインやコーディングが可能な人材が不足している場合は外注することもできますが、LPをアップロードするサーバー、LPのURL、問い合わせ対応の体制やマニュアルなどは最低限用意しておくとスムーズです。
運用・効果測定
LPは公開後の運用・効果測定が重要です。なかなか成果が出ない場合は改善と更新を繰り返していきましょう。たとえばファーストビューやCTAの改善、エントリーフォームの最適化(EPO)、コンテンツの内容や表示順の検証などを行いながらPDCAを回していく必要があります。
HTMLが苦手な人向けのLPの作り方
コーディングに必要なHTMLが苦手な場合、ツールの利用や外注などの選択肢があります。
LP作成ツールを使う
HTMLの知識がなくても、LP作成ツールを利用するとハイクオリティなページを作ることができます。たとえば、「ペライチ」は1ページのLP作成に特化したツールとして知られ、3ステップの操作で簡単にLP制作が可能です。公開ページ数が1ページのみの無料プランのほか、独自ドメインやLP連携なども可能なライトプラン、アクセス解析などの機能が充実したレギュラープラン、ビジネスプランがあります。
また、「Jimdo(ジンドゥー)」はテンプレートが40種類以上あるツールで、優れた操作性を持っています。多層構造のページを作成できるため、LPだけではなく一般的なWebページの作成もできます。初心者向けのジンドゥAIビルダー、上級者向けのジンドゥクリエーターがあります。
コーディングを外注する
ツールを使う以外には、コーディングを外注するのもおすすめです。外注先としては、Web制作会社や、クラウドソーシングサービスに登録しているプロなどが挙げられます。クラウドソーシングサービスは外注する相手を選定する手間が発生するものの、コストや納期の自由度は高いといえます。
LP制作の時間や人的リソースが足りないなら「クラウドワークス」
自社内にLP制作が可能な人的リソースが不足していたり、十分な制作時間がなかったりする場合、大手クラウドソーシングの「クラウドワークス」の活用がおすすめです。クラウドワークスには、LP制作の豊富な経歴をもつデザイナー、コーディングに長けたエンジニアなどが多数在籍しています。
LP制作全体の依頼はもちろん、企画作成だけ・コーディング作業だけ・効果測定だけといったピンポイントの外注も可能です。クラウドワークスを通して個人やフリーランスに依頼するため、制作会社へ依頼するよりもコストを抑えられる可能性が高くなります。マイページ上から直接メッセージをやりとりでき、密に連絡を取り合えるのもメリットです。
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LP制作の相場、外注を依頼するときの確認点などをこちらの記事で紹介しています。
関連記事:LP制作の相場とは?フリーランスと制作会社だとどのくらい変わる?
まとめ
LP制作はコンバージョンの達成率(CVR)を上げるためには重要です。その際、共感ポイントを把握したり、ベネフィットを訴求したりすると効果的なLPになります。コーディングができる人材やデザイナーが不足している場合、ツールや外注をうまく利用してみてください。