マーケティング
2019.01.24
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ブランディングはマーケティングと違う?戦略の立て方と事例を紹介!

ウェブメディアを利用して会社やサービス、製品のアピールを行っていきたいと考えた場合、ブランディングやマーケティングの実行が必須となるでしょう。

この際、ブランディングとマーケティングの違いも理解しなければなりません。では両方の違いとは何なのでしょうか。それぞれの戦略の立て方と事例をご紹介しましょう。

マーケティングとブランディングの意味とは?

マーケティングとブランディングの違い

まずはマーケティングの意味から確認していきましょう。近代マーケティングの父、フィリップ・コトラーの著書『マーケティングマネジメント』によれば、マーケティングとは、「個人や集団が、製品および価値の創造と交換を通じて、そのニーズやウォンツを満たす社会的・管理的プロセスである。」と書かれています。

またアメリカマーケティング協会(AMA)によれば「顧客、依頼人、パートナー、社会全体にとって価値のある提供物を創造・伝達・配達・交換するための活動であり、一連の制度、そしてプロセスである。」と定義されています。

対してブランディングは、企業価値を向上させるための、いわばイメージづくりのことを指すでしょう。マーケティングのように情報発信ありきではなく、ブランドが形作る世界観や価値観が認知されていく過程で、自然と形作られるブランド価値、それが世の中に浸透していくことをブランディングと呼ぶのです。

ニーズを満たし価値を提供するマーケティング

マーケティングとは分かりやすく言うと、自社の製品やサービスなどの情報を、商売の相手である消費者や法人に対して、自社発信することです。自社発信の方法は広告や広報活動、キャンペーン、イベント開催、サンプル配布といった施策などさまざまです。

消費者が抱える悩みなどに気づき、彼らが解決したいと考えるニーズを満たし、新たな価値を提供するマーケティングができれば、成功に近づくでしょう。

商品・サービスを差別化するブランディング

一方ブランディングがしっかりできていれば、商品やサービスをライバルと差別化する大きなパワーとなります。

例えば高級ブランド品は、すでに「高級」「手に入りにくい」「希少価値のある」といった要素によってブランディングされています。

同じ素材を使って同じ工程で作られたバッグでも、ロイヤリティのある高級ブランドとそうでないブランドの製品では、たとえ値段が高くても高級ブランドの製品のほうが選ばれやすいでしょう。ブランド自体の付加価値によって割高な価格設定を行っても全く問題がないのです。

また高級ブランドの多くが「老舗」と呼ばれるように、長期的な顧客獲得が可能になるほか、世界的に知られているように企業自体の認知度も上げることができるのが、ブランディングの力です。

プロモーションとの関係性は?


では、プロモーションとマーケティング、ブランディングの関係性とは一体どんなものなのでしょうか。

プロモーションとは文字通り、販促活動です。販促活動を通して消費者に商品について興味・関心を深めてもらい購買につなげていくプロセスを指し、マーケティングの一部になります。

一方でブランディングはプロモーションの結果として、ブランドとしての価値の向上が実現することが目的となるものなので、直接的な関係はなく、あくまで間接的な関係にあると言えるでしょう。

売れ行きを伸ばすために行うのがプロモーション、売れ行きが伸びた結果、多くの人に製品を知ってもらい、良い製品をつくる会社、信頼できる会社といったように、ブランドに関するイメージを高めていくのがブランディングです。

ブランディング戦略の立て方は?

ブランディングは長期的な視野に立った場合、非常に有効なものであることが分かりましたね。ではブランディング戦略の立て方をご紹介していきましょう。

1.自社を理解し、ターゲットを明確にする

自分たちの強みが何かを把握していないケースは多く、そのために上手にブランディングできていないこともあります。強みの把握はユーザーの生の声を聴くのが一番よく、SNSなどを使って広く意見を集めてみましょう。その上で強みと、ターゲットにしやすいユーザーを明確にします。

2.コンセプト、ポジションを決める

ターゲットが決まれば、そのターゲットがブランドに対してどんなイメージを抱いてほしいのかという理想と、自分たちがどんな価値を提供したいかといった、ブランドのコンセプトを決めます。自社の強みを押し出したブランドコンセプトをもとに、他社が追随できない分野を作り、市場内で唯一無二のポジションを構築していきます。

3.コンセプトに沿った訴求をする

コンセプトを元に、ターゲットやポジションを意識したプロモーション活動を展開していきます。たとえば男性の若者がターゲットの製品であれば、SNSなどのメディアを利用するのも戦略の一つとなるでしょう。ターゲットの行動や考え方に合わせ、時間帯、場所、どのように広告を出すのが効果的かを踏まえ、訴求を進めていきます。

ブランディング戦略が成功した会社の事例とは?

ではブランディング戦略を成功させた会社の事例をご紹介します。

ターゲットの再設定によって生まれ変わった「シーブリーズ」

もともとこの製品は20代、30代の男性をターゲットに、海に行ってシャワーを浴びた後の使用を考えて作られた製品でした。

時代が変わり、海水浴客自体が減り、売上も減少。ブランドの高齢化で製品シリーズの存続が危ぶまれる中、ターゲットを10代の男性に変更し、使用シチュエーションも「海」→「日常」へと再設定を行います。この「リ・ポジショニング」が功を奏し、売上は低迷期の8倍に回復しました。

一般ではなく車好きに訴求した「マツダ」

大衆向けの一般車を展開していた90年代に低迷期を迎えていたマツダは、他社に対抗する形で価格戦略を進めます。その結果、更なる窮状を招き、買い取り価格が大幅な値崩れを起こすという状況になってしまいました。この状況を打破したのが諸費者のニーズを見つめなおしたブランディングでした。

大衆に向けてではなく、マツダ車を愛するコアなユーザーの要望に応える車作りをした結果「車にこだわるならマツダ」というブランドイメージの定着が叶い、低迷期を脱したのです。

顧客のニーズを突き詰めた「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」

2002年にオープンも、3年後の2004年には事実上の経営破綻を起こしたユニバーサル・スタジオ・ジャパン。現在では単月で日本一の集客数を誇るまでに回復した集客ですが、その要因は「ターゲット客層の幅を広げる」「TVCMの質をアップ」「チケット価格の値上げ」にありました。

それまで欠落していた「消費者視点」に目を向け、その消費者視点という価値観と仕組みにUSJを変えたことで、消費者の中にUSJというブランド価値が生まれたことが回復の要因と言われています。

まとめ

ここまでブランディング、マーケティングとの違い、ブランディング戦略の立て方、そしてブランディングの成功例をご紹介しました。これから新しいブランドを立ち上げる方は、よりスマートなビジネス展開を目指すためにも、ぜひ参考にしてみてください。

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nikkson
IT会社でウェブ広告の作成から運用、分析まで一連の流れを担当。 運用、クリエイティブディレクターの経験から、 多角的な目線でウェブマーケティングに鋭く切り込む。

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