
メディアの種類は大きく分けて3つあり、テレビやラジオなどのマスメディア、インターネットを介するウェブメディア、スマートフォンなどの最新デバイスを主に媒介とするソーシャルメディアです。それぞれのメディアには複数の広告媒体がありますが、広告担当者のみなさん、明確に区別できていますか?
目次
メディアの種類にはなにがある?
まずはマスメディア、Webメディア、ソーシャルメディアの3つを理解しましょう。
マスメディア
マスメディアとは、数万~数千万人などの不特定多数を対象に情報を発信する「マス向け」のコミュニケーション媒体です。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などが代表的です。これらの4つを比較すると、もっとも情報の即時性があるのはラジオです。次いで、テレビ、新聞、雑誌、書籍という順番になります。
Webメディア
Webメディアとは、簡単に言うと、ウェブ上で何らかの情報を発信しているウェブサイトのことです。ニュースサイト、コーポレイトサイト、ポータルサイト、キュレーションサイト、口コミサイトなどさまざまです。
ソーシャルメディア
ソーシャルメディアとは、個人による情報発信、個人間のつながりなどの社会的な要素を含んだメディアです。ブログやFacebookなどのSNS、YouTubeやニコニコ動画などの動画共有サイト、Twitterなどのメッセージ投稿サイトが該当します。
マスメディアは不特定多数の人に対し一方的に情報を発信しますが、ソーシャルメディアは個人間がコミュニケーションをとれるため、情報が広がっていくのが特徴です。Yahoo!知恵袋などのQ&A型、価格コムなどの口コミ型、Twitterなどのタイムライン型、mixiなどのコミュニティ型があります。
マスメディアの特徴やメリット一覧
マスメディアの特徴と、広告媒体としてのメリットについて見ていきましょう。
テレビ
テレビは日本の家庭においてもっとも普及しているメディアであり、いろいろな層にリーチできる特徴があります。テレビ広告はテレビの放映中に流される15秒、30秒間の広告です。短期間で膨大なリーチ数の獲得、あるいはブランド・ロイヤルティを構築できる点が特徴であり、狙った視聴者層に広告でリーチできる点もメリットです。
新聞
新聞の特徴は、社会的信頼の高いメディアであることです。そのため、広告を利用したときのメリットは企業の信頼につながることと言えるでしょう。大小さまざまな新聞があり、一般紙、経済紙、地方紙、専門紙といったように、読者層に合わせてリーチできる点が特徴的です。
雑誌
雑誌は、ファッションや金融、趣味といった読者のジャンルに特化した紙メディアです。ジャンルに興味があるユーザーが集まっていることが特徴で、効率的に特定のターゲットへのリーチが可能です。
ラジオ
ラジオはテレビと同様に不特定多数の人に情報を届けますが、音声のみ、かつ電波が届く範囲が限られるため、やや地域性が強くなるメディアです。ラジオCMはテレビに比べるとリーチ数や情報の訴求力は劣りますが、低コストで不特定多数の人にリーチできる点が特徴であり、メリットでもあります。
インターネットメディアの特徴やメリット一覧
インターネットメディアの種類とそれぞれの特徴、広告媒体としてのメリットを紹介します。
1次メディア
情報の発信元となる特徴があり、新聞社系や通信社系、テレビ系などは1次メディアに当てはまります。編集者、またはライターが編集機能をもって運営しているメディアを指しています。公的な情報源という印象が強く、PV数も比較的大きくなるため、広告への信頼性も高いのが特徴です。広告でリーチできる層は幅広く、ジャンルごとに選べる点もポイントです。
オウンドメディア
企業が自社運営するメディアで、コーポレイトサイトだけではなく、ブログやFacebookなども含みます。オウンドメディア広告を出すメリットは、その企業や商品を支持する確度の高いユーザーに直接コンタクトできる点です。また、自社メディアであるため実質的な広告費用が掛からない部分もメリットです。
2次メディア
Yahoo!ニュースなどのポータルサイトが二次メディアと呼ばれるもので、1次メディアが配信するニュースなどを二次的に掲載することが特徴です。インターネットメディアの中でも圧倒的に閲覧数が多く、性別・年代や好みを問わず、多くのユーザーにリーチできる点がメリットです。
コンシューマージェネレーテッドメディア
いわゆるコミュニティサイトがコンシューマージェネレーテッドメディアにあたり、口コミサイト、動画共有サイト、ソーシャルメディア、ブログポータル、書きこみサイトなどが該当します。各メディアごとに広告枠を持つケースが多く、さまざまな属性の利用ユーザーに安価な広告費でリーチすることが可能です。近年、広告の出稿数が増え続けているのがこのメディアです。
バイラルメディア
ウイルス(Viral)のような感染力(拡散力)があるのがバイラルメディアです。SNSでの拡散を意識した内容で書かれることが特徴です。ユーザーの目に留まるほどの大きなインパクトがあれば瞬く間に拡散するので、広く商品が知られるまでにそれほど時間がかかりません。特性上、高齢層へのリーチは難しいものの、アクセスを集める目的であれば大きな効果が見込めるメディアです。
ソーシャルメディアの特徴やメリット一覧
ソーシャルメディアの特徴と、広告媒体としてのメリットを紹介します。
ブログ
ブログとは、個人や法人、団体などが、日記や意見表明、論説、最新情報といったものを書き記すものです。ブログ広告はブログのページ内に掲出できるバナー広告が一般的で、Amebaなど独自の広告枠があるブログやアドネットワークの一部に組み込まれ、自動掲出される広告もあります。さまざまな属性のユーザー層にリーチでき、安価で始められる点はメリットです。
SNSサイト(Facebookやmixiなど)
SNSサイトには、Facebookやmixi、モバゲーなどが該当します。人と人がつながり、メッセージを送受信したり、写真や動画でコミュニケーションをしたりすることが目的です。中でもFacebookは世界最大のSNSとされ、日本にも2,000万人以上のユーザーがいます。Facebookユーザー向けに商品広告や自社ページの広告ができ、ターゲティングが細かく設定できるのが特徴です。さまざまなユーザー層にリーチできるため、効率的な広告運用が可能です。
TwitterやInstagramなど
TwitterやInstagramなどもSNSサイトに該当しますが、Facebookなどと比べて人や組織のつながりに主眼をおいておらず、情報を拡散させることを目的としています。中でもTwitterは世界でもっとも有名なSNSのひとつで、広告媒体としては認知度の向上だけでなく、すぐに多くのユーザーにプロモートしたい内容を伝えるときなどに効果を発揮します。いままでターゲットとしていなかった潜在顧客の発掘も可能です。
動画メディア
YouTube、ニコニコ動画などに代表されるのが動画共有メディアです。テレビCMのように動画を利用することができる広告媒体で、テレビCMとの連動やCMでリーチできない層へもアプローチできます。企業のブランディングにも活用されるケースが目立つなど、広告媒体としての市場規模は拡大の一途にあります。
まとめ
ここまでメディアの種類と広告の特徴、メリットなどを見てきました。メディアごとに掲出できる広告の種類やスタイルは異なり、リーチできる層も異なることには注意が必要です。その広告媒体の特徴をよく把握しながら、最適なメディアを選んでいきましょう。