手軽に始められるウェブ広告と言えばリスティング広告。自分も始めてみたいけど効果はあるのか、どうやって活用すればいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。そこでこちらではリスティング広告のメリットやデメリットについて解説していきます。
リスティング広告とは?
まずリスティング広告について簡単にご紹介します。
リスティング広告の概要
リスティング広告はYahoo!やGoogleなどの検索エンジンを使い、ユーザーがキーワードを入力して検索した後の画面に出るテキスト型の広告です。キーワードにはユーザーの興味や関心が含まれていることが多く、それを利用して広告を掲出し、自社製品に興味を持ってもらうというアプローチができます。
クリックされたかによって費用が決まる
広告費は広告がクリックされたその都度課金されます。広告が掲出されるだけでは課金されません。また1回のクリックごと料金が異なってくるのも特徴で、料金設定は入札方式を取り、1円から9,999円までの間で決まります。金額はキーワード、広告の品質、入札数の多さが変動要因です。
概して検索回数の多いキーワードほど入札数も多く、入札価格が高騰します。
リスティング広告の効果
リスティング広告の効果は、キーワード毎に広告の掲出と不掲出を決められるので、自社商品に合わせて広告掲載できます。加えてユーザーの興味や関心に即座にリーチできる点も、リスティング広告ならではと言えます。
リスティング広告のメリットは?
ではリスティング広告のメリットを見ていきましょう。
予算が自由に設定できる
これがもっとも大きなメリットです。1カ月1万円までと言った形で予算設定を行えば、その範囲内で広告掲出が行われます。「予算がないので掲出を抑え目にする」「週末は稼ぎ時なので入札価格を上げて掲出する」といったカスタマイズも自由自在です。
リアルタイムで広告効果を測定
広告の表示回数やクリック数などを管理画面ですぐに確認できるので、ほぼリアルタイムで効果測定ができます。広告予算の消化ペースが速い場合は、キーワードの入札価格を下げるなどの微調整も簡単です。
ターゲットを絞って配信できる
住んでいる場所、年齢層、閲覧しているデバイスなどで、広告を配信するユーザーを分けられるほか、過去ホームページに訪れたことのある人、購入したことのある人などに絞って配信できるので、効率的です。
リスティング広告のデメリットは?
大多数にリーチするのは難しい
設定によってターゲットを絞れる分、不特定多数のユーザーにリーチするのが難しい側面があります。多くのユーザーにリーチしたい場合は、マスメディアを含めた他の広告媒体を利用する必要があるでしょう。
広告のカスタマイズに時間がかかる
自社商品やターゲットに合わせて広告のカスタマイズができますが、自由に設定できる分、ちょうどいいラインに落ち着かせるまで時間がかかります。その間はトライアルアンドエラーを繰り返し、結果をレポート化して改善、というPDCAサイクルを回す必要があり、骨の折れる仕事になります。
リスティング広告の出稿方法とは?
掲載される順番は入札制
リスティング広告は、キーワードが入力されたら必ず広告掲載されるわけではありません。加えて掲載された場合も順番があり、これは広告の品質や入札価格に寄って代わってきます。入札額は上位表示の条件ではありますが、絶対条件ではないので、入札価格を高額にした場合でも上位に掲載されないケースがあります。
Yahoo!プロモーション広告のケース
1.まずYahoo!プロモーション広告からアカウントを取得
2.Yahoo!JAPANビジネスIDを取得し、広告管理ツールへログイン
3.広告の作成、入金
管理画面でキャンペーン※1、広告グループ※2、広告作成(「キーワード」「広告」「リンク先ページ」は必須)や入金額、入金方法の設定を行います。
※1 広告する商品やサービスの単位
※2 商材ごとのグループ分け
4.広告の審査
Yahoo!プロモーション広告による審査の後、広告掲載が開始されます。
5.広告掲載開始
掲載開始後は状況を見ながら運用を行います。
Google AdWordsのケース
1.Googleのアカウントを作成
2.Google AdWordsにログイン
3.キャンペーンの設定
管理画面のキャンペーンタブをクリックすると、広告の種類が出てきます。通常のリスティング広告に当たるのが「検索ネットワークのみ」のため、こちらを選択。広告を表示させたいデバイス、地域などを選択していきましょう。
4.広告予算を設定
1日の広告予算上限を設定します。またクリック単価(入札戦略)を設定します。「自動入札=すべて自動で決定」か「個別クリック単価=すべて自分で設定」のどちらかを選択しましょう。
5.広告グループを作成
商品やサービスが複数ある場合は、商品やサービスごとに広告グループを作ります。管理がしやすく、効率的な運用ができるようになります。
6.キーワードを設定
商品やサービスに関連するキーワードを設定します。
7.広告文の入力
広告の見出し、説明文を制限文字数内で入力。
8.広告審査・配信
広告審査が通れば掲載となります。
リスティング広告の運用方法とは?
リスティング広告掲載後の運用をどうするかは広告主の頭を悩ませます。方法としては2つあります。
自社でPDCAを回す
自社で広告運用担当を立てるなどし、掲載から運用、効果測定、改善といった形でPDCAを回していきます。はじめは手間がかかりますが、自社内でノウハウがたまっていき、次第に効率的に運用できるようになります。
リスティング広告の代行を頼む
もう一つは代行を依頼する方法です。1か月いくらといった形で自社の代わりに広告を運用してもらいます。運用上すべての手間が省けるので社内リソースが少ない場合に有効です。またプロのノウハウを持っているので、自社で運用した場合よりも効果的に運用できる可能性があるでしょう。
同じ代行といっても「ネット広告代理店に頼む」「クラウドソーシングで依頼する」というパターンがあります。広告代理店の場合はコストが高くなりますが、安心感があります。クラウドソーシングの場合、コストを安く抑えられることが多いです。
まとめ
ここまでリスティング広告の概要と、効果についてメリットとデメリットを解説してきました。これからリスティング広告の運用を始める方はこちらに記載したトピックスを参考に、効率的な運用を目指していきましょう。