マーケティング
2019.06.11
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リードタイムと売り上げの関係とは?リードタイム短縮のコツも解説

「リードタイム」という言葉はもともと製造現場で使われていた言葉ですが、それ以外の場面でもよく耳にします。今回の記事では、リードタイムに関する基本的な知識から、売上との関係、リードタイムを短縮するための方法まで解説します。

リードタイムとは?


ここでは、リードタイムという言葉の意味や使われ方について紹介します。リードタイムは使う場面やその人の立場によって意味合いが変わるため、一般的な定義に加えて、基本的な4種類のリードタイムの意味について解説します。

発注・受注から納品までにかかる期間という意味

リードタイムは生産や流通の現場においてよく使われ、もともとは「発注・受注から納品までにかかる期間」という意味を表す言葉でした。ただし売り手側・顧客側、さらに業種によっても少しずつ意味合いが異なり、たとえば売り手側から見たら「営業をかけてから受注するまでの期間」を指しています。

リードタイムという言葉は、以下のとおり4種類に細分化されます。詳しく確認してみましょう。

開発リードタイム

開発リードタイムとは「商品企画を検討・決定し、部材の調達や生産する工場などを決めるプロセスにかかる期間」を意味します。開発段階では、まずスペック詳細などの商品企画を決定し、そこからどのような材料を使うかを決めます。そして資材の調達、実際に生産する工場を決めていきます。これら一連のプロセスが開発リードタイムです。

調達(購買)リードタイム

調達(購買)リードタイムは「商品企画に合わせた資材を調達して、生産の前段階までにかかる期間」を指します。素材は自社生産する場合もありますが、別の会社から調達する場合も多いでしょう。海外の会社から調達する場合は、その運搬などを含めたリードタイムを加味する必要があります。

生産(製造)リードタイム

資材を調達し「生産を開始してから出来上がるまでの期間」を生産(製造)リードタイムと言います。生産を自社内で完結できる場合と、「パッケージングだけは外注する」など自社以外の工程が含まれる場合もあります。

配送(出荷・物流)リードタイム

配送(出荷・物流)リードタイムは「商品が出来上がってから、実際に納品するまでの期間」を指します。運んで納品するだけの工程ではなく、「検品」「納品先の振り分け」「配送」「納品後検品」など関わる人と場所が増えるため、ほかのリードタイムと比較すると予想しにくい工程と言えます。

リードタイムと売り上げはどう関係している?


ここではリードタイムと売上の関係性について紹介します。リードタイムが長いと売り上げ機会の損失に繋がることがあります。さらに期間が長ければ長いほど、在庫を保有する期間も長くなるため、結果的に「在庫過剰による収益悪化」を招きます。

リードタイムが長いと売り上げ機会の損失に繋がる

リードタイムが長いということは、注文を受けてから商品を納品するまでに時間がかかるということです。言い換えると、市場のニーズに対してスピード感を持って対応できないことを意味します。

たとえば、需要が急拡大して追加で発注をもらっても、競合他社よりリードタイムが長ければ、商品の提供が追いつかず結果的に売り上げ損失に繋がってしまいます。

生産リードタイムが長いと在庫が増える

生産リードタイムが長いということは、自社で抱える在庫が増えることを意味します。生産リードタイムが短ければ、資材を調達してから出荷・納品し、お金にかわる期間までが短いということです。反対にリードタイムが長ければ、生産に必要な「資材在庫」、生産途中の商品も「仕掛かり品」として在庫を多くかかえることになります。

在庫が過剰になると収益の悪化を招く

在庫が過剰になると、収益の悪化を招くリスクがあります。食品などは陳腐化や品質劣化により、商品として販売できなくなってしまう可能性があります。また長期間保管できる商品であっても、保管スペースの確保や管理する人の人件費なども発生するでしょう。加えて、財務面ではキャッシュフローが減るためデメリットと言えます。

リードタイムを短くするメリット


リードタイムを短くすることによって、ほかにどのようなメリットが生まれるのでしょうか。「現場の問題点が見えてくる」「キャッシュフローの改善」「顧客満足度の増加」という3点について解説します。

現場での問題点が見えてくる

リードタイムを短縮する取り組みの中では、まず「どこに問題があるのか」が見えてくるでしょう。「調達リードタイム」「生産リードタイム」「配送リードタイム」それぞれのどこにリードタイムを長くさせている要因があるのか、把握することができます。

在庫が減りキャッシュフローが改善される

リードタイムの改善を行うと、資材調達から出荷・納品までの期間を短縮できるため、現金化するまでの期間を短くできます。商品在庫も会社の資産としてカウントされますが、商品はあくまで商品で流動性が低いため、キャッシュフローの悪化につながります。

在庫を減らすこと(=仕入れから現金化までを短縮)することによって、キャッシュフローの面で大きな改善になるでしょう。

顧客からの評価が高くなり売り上げが伸びる

市場ニーズに対するスピード感の重要性については上述のとおりですが、単純に売り上げ機会を獲得できるだけでなく、注文をもらった得意先・顧客からの評判につながります。リードタイムが短縮できれば、顧客からは「欲しい時にすぐ納品してくれる会社」という信頼感が醸成されるため、その後の取引や関係性にも好影響を与えるでしょう。

トータルリードタイムを短縮し売り上げを伸ばすには?


リードタイムを短縮することによって、自社にも顧客にも良い影響があることがわかります。では、トータルリードタイムを短縮して売り上げを伸ばすためにはどのような方法があるのでしょうか。ここでは「メーカー業の場合」と「その他業種」の場合に分けて解説します。

メーカー業の場合

生産現場におけるリードタイムの短縮には、まず「トヨタ生産方式」の導入を検討しましょう。コンセプトは「ジャストインタイム(必要なものを・必要な時に・必要なだけ)」と「自動化」の2つです。

自動化を推進することにより「不良品発生率を抑制」できます。加えて「設計や部品の共通化」も検討しましょう。在庫の削減だけでなく、大量発注による仕入れコスト減にもつながります。

そのほかの業種の場合

そのほかの業種の場合は「システムのクラウド化」「コンテンツ管理システムの最適化」「クラウドソーシングの活用」などが具体的改善策と言えるでしょう。

「システムのクラウド化」や「コンテンツ管理システムの最適化」を行うことにより、部門や社外をまたぐ場合に特に時間がかかる情報集約面での改善が期待できます。システム自体のレスポンスの改善にもつながるでしょう。また「クラウドソーシングの活用」についても時間短縮・工程削減になります。

さまざまな分野のアウトソーシングがインターネット上で簡単にできるため、営業の時間や会社対会社で発生する契約にかかる期間などが短縮でき、リードタイムの改善につながるでしょう。

まとめ

「リードタイム」の言葉の定義や種類、売り上げの関係性、そしてリードタイム短縮のための具体的方法などを解説しました。世の中の変化するスピードは速くなってきているため、1日でもリードタイムを短縮して市場や顧客のニーズを逃さない取り組みを進めたいものです。今回の記事を参考に、自社のリードタイム改善にチャレンジしてみてください。

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Yukifun26
消費財メーカーでマーケティングを担当。消費者調査、コンセプト・商品開発、ブランディング、メディア戦略立案、販売戦略立案などブランドマーケティング全般、WEBマーケティングについてはオウンドメディア管理、SNSマーケティング、SEOなどを実務として経験。

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