マーケティング
公開日: 2019.07.03 / 最終更新日: 2020.11.10

イベントのプロモーションは効果ある?集客のコツから事例も紹介!

時代が変わっても、イベントは今も昔も変わらず重要なプロモーション手法です。イベントを主催するとき、一番心配なのが集客でしょう。イベントにどれだけ集客できるかが、プロモーションとしての成否を分けるといっても過言ではありません。イベントプロモーションの方法や集客のコツについてまとめました。

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イベントプロモーションとは?


イベントと一口に言っても、実にさまざまな様態・目的のものがあるため、どんなものをイメージしていいのか難しいところです。最初に、イベントプロモーションとは何を指すのかについて定義していきましょう。

イベントのスポンサーシップを通じて製品・サービスの販売促進を行うプロモーション活動のことをいう

引用元:コトバンク

コトバンクによるイベントプロモーションの定義によれば、上記のとおりとなっています。つまり、イベントプロモーションは自社の商品を販売するために来場者に体験してもらったり、説明したりする場を設けることと言えるのです。

イベントプロモーションのメリットとデメリットは?


イベントプロモーションにもメリットとデメリットがあります。それを把握したうえで実施するかどうかの決断が必要です。

まずはイベントプロモーションのメリットですが、ユーザーにダイレクトなアプローチができることが挙げられます。ユーザーは、商品を実際に見たり触ったり体験したりすることができます。企業側にとっても、ユーザーの反応を直で感じることができたりアンケートを取ることができたりなど、商品開発に有益な情報を得ることも可能です。

デメリットはイベント準備のコストや手間がかかること、また、来場者数が少なかった場合は費用対効果が悪いことが挙げられます。特に集客に対するコストと労力は大きく、イベントの規模に比例してリスクも高くなります。

イベントプロモーションで意識すべきことは?


イベントプロモーションを行う際に意識すべきことを6つ挙げました。イベントプロモーションを開催する際にはチェックしていきましょう。

集客の目的や目標を明確にする

イベントを開催する目的と目標を明確にしておきましょう。目的や目標に応じてイベントの手法や運営方法、顧客へのアプローチが変わってくるので、イベント運営するチーム内で共有することが重要です。

イベントの目的にあったターゲットを決める

誰に何を伝えたいのか、ターゲットを決めましょう。性別、年齢、ライフスタイルなど、さまざまな視点から具体的なターゲット像を割り出していきます。どんなイベントであればコミュニケーションが取りやすくなるのか、イベントの全体像が見えてくるでしょう。

集客までのステップを意識する

マーケティングには「AIDMA」の法則というものがあります。Attention(注目)、Interest(興味を持つ)、Desire(欲しいという欲求)、Memory(記憶する)、Action(購買行動)という5つの頭文字をとった購買行動のステップのことです。

イベントの集客においてもこのステップは有効です。それぞれのステップでどのようにアプローチしていくのかを考えていくと集客戦略を立てやすくなります。

イベントへの興味を高める情報発信をする

イベント集客のキモは情報発信です。どんな媒体を使ってどのように情報を発信するのかが、集客にダイレクトに影響を与えます。先に決めたイベントのターゲットに対して、どの媒体を使えば届きやすいのか、どのような内容を発信すれば興味を持ってもらいやすいのかを念頭に置いて進めていきましょう。

反響を確認して改善するべき施策を考える

情報発信をしていくと、それに対する反応やコメントを確認することができます。Facebookであればリーチ数やシェア、「いいね」の数、メルマガであれば開封率やクリック数があります。このような反響を確認し、どこに届いているのか、改善するべき点は何かを考えていきましょう。

告知頻度を意識する

イベントの告知は1度だけ行えば良いというものではありません。時間が経てば経つほど情報の鮮度は下がってきます。イベント開催まで随時告知を行いましょう。イベントの進捗状況や新しい情報を更新していくことで、参加を迷っている人への後押しとなります。

イベントプロモーションの方法やコツは?


次に、実際にイベントを盛り上げるための方法やコツをお伝えします。

装飾や音響を活用して関心を集める

前述したAIDMAの法則によれば、イベントプロモーションの最初はAttention(注目)が必要です。イベントは来場者の目をいかに引きつけるのかがファーストステップ。そのため、装飾や音響など、人の注意を引きつけるものを活用することが重要です。

ノベルティをプレゼントする

イベントで参加者の興味・関心を引く方法としては、ノベルティが挙げられます。ノベルティのプレゼント方法は、商品購入者のみに配られるもの、参加資格なく誰にでも配られるものなどさまざまですが、景品を用意することでイベントへの参加者を呼び込むことにつながります。ノベルティの有無は集客に影響を与えますので、しっかりと告知するようにしましょう。

エンターテインメントの要素を盛り込む

楽しい雰囲気の場所があると何だか気になってしまいませんか?イベントプロモーションも同様です。

ターゲットが子どもであれば、子どもたちが楽しめるようなダンスやパフォーマンス、主婦であれば試食やレシピ紹介など、ターゲット層が楽しめるようなエンタテイメント要素を盛り込むことで楽しい雰囲気を作り出すことができます。楽しそうな雰囲気は、さらに人を呼び込むという良い循環を生み出すことにもつながります。

イベントにおける集客のポイントはこちらの記事でも紹介しています。
関連記事:成功するイベントの集客方法とは?興味を引く仕掛けや成功事例を紹介

イベントプロモーションの事例は?

企業によるイベントプロモーションの成功事例を紹介します。

サガプライズ!


出典元:サガプライズ!

佐賀県の地方創生プロジェクトとして生まれた「サガプライズ!」は、人気ゲームとのコラボレーションによる体験型プロモーションです。佐賀県の地域経済活性化を目的とし、東京都と佐賀県を舞台に体験型のイベントを実施しました。その結果、実施エリア人口の2倍以上となる1万人を集客する成果を挙げました。

鉄道イベント『ageHa TRAIN』


出典元:SEIBU RAILWAY presents ageHa TRAIN

私鉄大手の「西武鉄道」と、エンターテイメントスペースを提供している「ageHa」の異業種2社がコラボレーションしたイベントが『ageHa TRAIN』です。電車内にDJブースを設置して、ダンサーによるダンスパフォーマンスを実施しました。

このイベントは、鉄道ファンとクラブイベント常連客という全く違った客層に、それぞれの魅力を伝える目的で行われています。めずらしい組み合わせのコラボレーションだったこともあり、メディアの注目度が高く、企業認知度を高める結果となりました。

まとめ

イベントプロモーションは販売促進における基本的なプロモーション手法です。イベントを成功させるためには、しっかりとした集客戦略が欠かせません。成功しているイベントプロモーションの事例を参考にして、ぜひイベントを盛り上げてください。

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伊藤孝介
セールスプロモーション会社を経て独立し、フリーランスで地方自治体や中小企業のマーケティングリサーチ、販促企画などに携わる。 業務拡大のため2017年に合同会社を設立し、現在経営中。 マーケティング系ライター歴5年。マーケティング用語の解説や、事例紹介、WEBマーケティングなどが得意。

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