マーケティング
公開日: 2019.12.23 / 最終更新日: 2020.09.10

展示会のノベルティの効果とは?制作方法やコツ、注意点を解説!

展示会は企業の知名度を上げる目的以外にも、宣伝するために出展したり、見込み客獲得のために出展したりと目的はさまざまです。その際、名刺交換のきっかけ作りや、自社商品の興味を集めるために配るのが「ノベルティ」。せっかく配るのであれば来場者が喜ぶノベルティを作りたいという方に向けて、展示会のノベルティの効果や制作のコツを紹介します。

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展示会のノベルティの目的・効果


冒頭でも簡単にお伝えしましたが、ここでは改めて展示会でノベルティを配布する目的を紹介します。展示会でノベルティを渡す理由は大きく分けて3つです。

会社、商品の知名度向上

ノベルティは会社名や商品名が印字しているものを配ることが多いです。これは、自社名や自社商品、サービスの知名度を上げる目的があるからです。このようなノベルティの多くは、文房具やデスク回りで使える雑貨を配布しますが、毎日使ってもらう・使う人の近くに置いてもらう狙いがあります。

カレンダーなどのノベルティは、デザインや機能面などに工夫を施すことによって、自社のファン化につなげることも可能です。また、展示会をきっかけに会社間の取引が発生した場合、ノベルティに社名や連絡先が印字してあることで、用件が発生してもすぐに連絡が取れるメリットもあります。

名刺、アンケートとの引き換え

多くの企業にとって、展示会出展の大きな目的のひとつは、新規取引先や見込み顧客の獲得です。そのため、名刺やアンケートを回収するためにノベルティを渡します。この目的の場合、来場者がその場で思わず「欲しい」と感じるようなものを渡すと効果的です。

商品のアピールやブランディング

自社商品に関わるノウハウブックや、マニュアルなどが記載された販促物をノベルティとして配布する場合があります。これは、有用な情報を目的に展示会に来ている人達に対し、有用な商品やサービスであるという直接的なアピールを行うことが狙いです。配布前には名刺交換をすることもポイント。ノベルティ目的で名刺交換をする人よりも、自社商品に興味・関心が高い人だと分かります。

来場者が喜ぶノベルティを作るコツ


どのようなノベルティが喜ばれるのでしょうか。喜ばれるノベルティを作るには、以下の4ポイントを意識しましょう。

使いやすさを意識する

ノベルティが実際どのように使われるのか、使用シーンをイメージしましょう。使用シーンが具体的にイメージできること、使用の際に使いやすいものであることがポイントとなります。

ターゲットを意識する

ノベルティは、ブースに立ち寄ってきた来場者全員に見境なく配布するのではなく、ターゲットめがけて配布したほうが最終的な目的である成約確率は高まります。それなので、重要なことは自社の商品を利用するターゲット像を把握しておくことです。そのターゲットを意識したノベルティを制作しましょう。

商品や事業との関連性

ノベルティと自社の商品との関連性はあるでしょうか。関連性が全くない場合、あとからノベルティを見ても商品や社名がイメージできないことが多く、あまり効果的とは言えません。ノベルティに関連性を持たせることで、自社のブランディングや商品イメージの強化につなげていきましょう。

持ち運びやすさ/大きさ

展示会はひとつのブースだけではなく複数のブースを見て回ることが一般的です。来場者はあちらこちらでパンフレットなどをもらうことになります。そのため、かさばるような大きさのノベルティは敬遠される傾向にあり、そのようなものを配布することで自社のイメージも悪くなる可能性も考えられます。ノベルティの持ち運びやすさや大きさにも配慮しましょう。

展示会のノベルティを制作する方法


展示会に使うノベルティを制作するにはどうすれば良いでしょうか。制作方法についてご紹介します。

制作会社にすべて依頼

ノベルティ専門で制作する会社があるので、このような会社を活用するのもひとつの方法です。対面で打ち合わせをしなくても、ウェブ上でノベルティを選択して印字内容を指定することで、簡単に発注が完了できる会社もあります。このように会社のホームページ上で依頼する場合は、ボールペンやタンブラーなどの立体物のノベルティがおすすめです。制作会社によって特徴はさまざまなので、あらかじめどのようなノベルティが希望なのかよく検討したうえで活用してみてください。

自社のデザインを印刷会社に依頼

自社のデザインを印刷会社に送り、印刷のみを依頼する方法もあります。たとえばクリアファイルやうちわなど、印刷技術があれば対応可能な平らなノベルティに向いています。印刷会社を使う場合、安価で大量に制作ができるという点がメリットです。

デザイン案は外注することが可能

ノベルティのデザインをいちから作るのは大変ですが、それでもオリジナリティのあるノベルティ制作を検討しているならば、ぜひクラウドソーシングを活用しましょう。たとえば、クラウドワークスのコンペ形式ならば、たくさんのデザイナーから一気にデザイン案を募ることができ、その中から好みのデザインを選べるので、コストもリスクも最小限に抑えることができます。

展示会のノベルティ制作時の注意点


展示会のノベルティを作る際に注意しておきたい点を2つ挙げます。とても重要な内容なのでしっかりと押さえておくようにしてください。

ノベルティには名入れをする

すでに解説したとおり、ノベルティの目的は自社商品やサービス、会社の知名度向上を図るものです。ただのプレゼントやおまけとして配るのでは意味がありません。そのため、ノベルティにはしっかりと商品名もしくは社名を名入れしましょう。それを使っているうちに覚えてもらったり、使っている人の周りの人に対してもアピールできたりするからです。

景表法(景品表示法)について

「高額なノベルティを用意すれば集客が有利になる」と考えるのは間違いです。ノベルティを作る上では景品表示法という法律をチェックしておく必要があり、これに違反してしまうと罰則を受けることになります。ノベルティは、景表法では「総付景品」という位置付けになります。取引額が1,000円未満では200円まで、1,000円以上では商品価格の2割が上限となっているので要注意です。

まとめ

展示会で配るノベルティは、社名や商品名、サービス名を知ってもらうことが大きな目的のひとつです。そのため、制作する際には名入れを忘れずに行いましょう。ノベルティ制作では、もちろん制作会社や印刷会社に依頼してもOKですが、景表法の内容も忘れずに確認しておいてください。

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伊藤孝介
セールスプロモーション会社を経て独立し、フリーランスで地方自治体や中小企業のマーケティングリサーチ、販促企画などに携わる。 業務拡大のため2017年に合同会社を設立し、現在経営中。 マーケティング系ライター歴5年。マーケティング用語の解説や、事例紹介、WEBマーケティングなどが得意。

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