マーケティング
公開日: 2020.09.28 / 最終更新日: 2020.10.14

ユーザビリティ改善の具体的な4つの方法。現状の分析方法なども解説

運用しているサイトのアクセスが伸び悩んでいる場合、ユーザビリティを改善することが大きな解決策になるかもしれません。サイトのどこに課題があるのか、まずは現状の課題を分析することが重要となるため、この記事では分析方法や着目ポイントなどを紹介していきます。

ユーザビリティ改善のための分析方法


ユーザビリティは「使い勝手のよさ」などと訳されます。ユーザビリティ改善によって、ユーザーがサイトにストレスを感じることなく満足に使えるようになることが期待できます。そこで、現状の課題点を把握するために知っておくべき分析方法を3つ紹介します。

ヒューリスティック評価

ヒューリスティック評価とは、専門家の経験則に基づいて現状のユーザビリティを主観的に分析する手法です。プロによって作成されたリストに基づいて行うため、短い期間で幅広い範囲の調査を実施できます。

認知的ウォークスルー

サイト内でユーザーが取るであろう行動を分析して、流れの中で出てくる課題を把握する方法が認知的ウォークスルーです。評価項目のリストなどを初めから作成せず、ユーザーのニーズを達成できるか、わかりやすいフィードバックが設定されているのかをチェックします。

認知的ウォークスルーはヒューリスティック評価よりも重要な課題を絞りやすく、開発初期から実施できる特徴がありますが、評価者のスキルに依存する点を留意しておくことが必要です。

アクセスログ解析

アクセスログ解析とは、コンテンツのパフォーマンスが機能しているかを評価する手法で、アクセス数・コンバージョン率・離脱率・直帰率を把握します。ユーザーにアンケートやインタビューなどを行い、アクセスログと掛け合わせた評価を行うことも可能です。

ユーザビリティ改善のための着目ポイント


ユーザービリティ改善のためのポイントを、使用感と見やすさの観点からそれぞれ5個ずつ紹介します。

使いやすいかどうか

「使いやすさ」に対する着目点は、機能性・反応性・人間工学性・利便性・保証性の5つに分かれます。

機能性は、クリックをした際にエラーが出ないかどうか、きちんと動作するのかを把握します。反応性は、視覚と聴覚に対してフィードバックがきちんと行われているかを把握します。具体的には、ユーザーが行なったアクションに対して適切な反応ができているか、商品購入後に確認メールが届いているのかが挙げられます。

人間工学性は、ユーザーがストレスなく行動できるかを把握します。ページスクロールしたいのに他のものが反応して使いにくくないかなど、人間の心理面も考慮したページになるように確認を行います。利便性は、必要なものが必要な時にアクションできるものになっているのかを把握します。文字入力の制限が事前に把握できる、商品について知りたいときに詳細情報のリンクが設けられているなどです。

保証性は、ユーザーが間違った操作をした際に正しい方向に導けているかを把握します。たとえば、ページを離れる際に「データが削除されます」という事前確認を行うなどです。

見やすい・読みやすいかどうか

「見やすさ」「読みやすさ」に対する項目は、可視性・理解可能性・論理性・一貫性・予測可能性の5つがあります。

可視性は、ユーザーが見やすいサイトになっているのかを把握します。広告と重要なボタンの区別がきちんとついている、リンクテキストがリンクだとわかるなどです。理解可能性は、共通認識を持った作りになっているのかを把握します。誰が見ても意味を理解することできるアイコンになっている、ECサイトでモデルが着用している写真があるなどです。

論理性は、ユーザーが違和感を持たないような作りになっているかを把握します。違和感の例として、クリックしても次のページに遷移しない、付属商品の情報がないなどがあります。一貫性は、デザインや言い回しなどが視覚的に統一されているのかを把握します。ページによってフォームの背景が違っていないか、機能が違うボタンが同じデザインになっていないか、などです。

予測可能性は、ユーザーが次の反応を予測できるような作りになっているのかを把握します。別のウィンドウに遷移することがわかる、申し込み完了へのステップ数がわかるなどです。

もしECサイトを運営しているのであれば、ユーザビリティも含めて売れるサイトのデザインを以下の記事で紹介しているので、併せて参考にしてみてください。
関連記事:ECサイトのデザインのコツは?参考にしたいサイトや作り方も紹介

ユーザビリティの具体的な改善ポイント


以下のポイントを目指してユーザビリティを改善していきましょう。

ファーストビューを最適化する

ユーザーは最初の印象で無意識にそのページの良し悪しを判断します。ビジュアルで内容をイメージできる、フォントが統一されているなど、ユーザーが違和感を持たずに「さらに続きを見たい」と感じるような作りにすることがポイントです。

次のアクションを促す構成にする

メニューが多すぎる、現在地がわからないなどのページは、次に繋がるアクションを起こしにくくなります。そのため、ユーザーが使い慣れていると思われる配置や、クリックしやすいような導線を意識した作りにして、ユーザーが次のステップに進みやすいような構成にするのも大切です。

クリックしやすいデザインにする

カテゴリ数が多いなどの場合、ユーザーにとってどこに自分が欲しい情報があるのかわかりにくくなってしまうため、クリックしやすいように軸を整理しましょう。また、デザインに強弱がないとアピールしたいものがわかりにくくなるので、アピールしたい部分・その他の部分とでデザインに強弱をつけるのもコツです。

入力しやすいフォームにする

フォームの項目が多すぎるとユーザーが不便に感じることがあります。シンプルかつ使いやすい項目数・デザインにすることが大切です。

ユーザビリティ改善を経験者に依頼するには?


ユーザビリティ改善のための時間や人的リソースが足りない場合には「クラウドワークス」で適任者を探してみてはいかがでしょうか。

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ユーザビリティに関するスキルを持ったクラウドワーカーを探す場合、UXデザインやインタラクションのスキルにくわえ、より効果的な設計にするためにもデジタルマーケティングのスキルを持つ人材を探してみるのがおすすめです。ユーザビリティ改善にはユーザー心理の理解が重要といえるため、このスキルを持つ人材ならば、よりユーザーの立場に立った使いやすいサイトへ改善できる可能性があります。

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まとめ

ユーザビリティの改善には、ユーザー心理を理解して、見やすくストレスなく使用できるサイトにすることが重要です。ユーザビリティに優れたサイトは、リピーターを生み、web集客やコンバージョン向上にもつながります。まずは紹介した着目ポイントに沿って現在のサイトの課題点を探してみましょう。

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伊藤孝介
セールスプロモーション会社を経て独立し、フリーランスで地方自治体や中小企業のマーケティングリサーチ、販促企画などに携わる。 業務拡大のため2017年に合同会社を設立し、現在経営中。 マーケティング系ライター歴5年。マーケティング用語の解説や、事例紹介、WEBマーケティングなどが得意。

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