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公開日: 2019.09.11 / 最終更新日: 2020.01.06

採用マーケティングとは?具体的な手法やプロセス、企業事例を紹介!

企業のニーズにマッチした人材を確保するため、採用活動に一般的なマーケティングの視点を取り入れた「採用マーケティング」という戦略があります。今回の記事では採用マーケティングの概要、具体的な手法やプロセス、企業事例を合わせて紹介します。

採用マーケティングとは?


ここでは、そもそも採用マーケティングとは何かを解説します。採用マーケティングは比較的新しい考え方で、最近では多くの企業でこのコンセプトが取り入れられています。

マーケティングの概念を戦略的に取り入れた採用活動

採用マーケティングとは、一言でいうと「採用活動にマーケティングの観点を取り入れること」を指します。人材獲得競争が激化する中、マーケティングの概念を採用活動に取り込むことで、データやテクノロジーを活用しながら優秀な人材確保を行うことを意味しています。

採用マーケティングの重要性が高まっている

近年、採用マーケティングは重要性が高まっています。理由としては、人材不足により採用競争が激化していて、以前と比べると採用手法や応募手法が多様化していることが要因と言えるでしょう。

採用マーケティング活動の5つのプロセス


採用マーケティングとは具体的にどのような考え方で進めれば良いのでしょうか。ここでは、採用マーケティング活動の具体的なプロセスである5つの工程を紹介します。

認知

1つ目のプロセスは「認知」で、ターゲットは潜在層です。就職・転職の意思に関わらず、自社のニーズとマッチする人に会社自体を認知してもらうことが必要です。SNSやメディアを通じた情報発信を行って、ターゲットと関わりを持てるようにしましょう。

興味・関心

2つ目のプロセスは「興味・関心」で、ターゲットは求職者です。就職先や転職先を探している人にアプローチし、自社に興味を持ってもらうことがゴールになります。求人媒体やSNS・オウンドメディアの活用、会社説明会の開催、採用動画やブランディング動画を使ってより詳しい情報を提供し、自社の魅力を伝えることが重要です。

採用動画やブランディング動画は外注することもできます。クラウドワークスで実際に動画制作を依頼している企業様の事例はこちらをご覧ください。
関連記事:一人の信頼できるワーカーを絞り込むまでの選定方法は?動画制作を依頼する上でのノウハウを紹介:株式会社レトロミーム

応募

3つ目のプロセスは「応募」です。実際に就職先・転職先の候補として、応募のアクションを起こしてもらうことがゴールとなります。求職者が働くイメージを具体化できるように「キャリアパス」や「社員インタビュー」など、仕事内容や職場の様子を発信するコンテンツの活用が効果的です。

選考・内定

4つ目のプロセスは「選考」と「内定」です。選考期間中に入社意向を高めてもらうために、自社の魅力やどのようなキャリアが積めるのかなどを応募者に継続して伝えていくことが重要です。面接官は他社との違いや自社の魅力を印象づけると良いでしょう。

入社

5つ目のプロセスは「入社」です。内定者に入社してもらうため、内定後のフォローやケア、モチベーションの維持などを働きかけていく過程です。内定が出た企業は自社だけとはかぎりません。見学会、面談、研修などで継続的に接点を作っていくことが重要です。

採用マーケティングに有効な手法3つ


採用マーケティングを行うためには、どのような方法が有効なのでしょうか。ここでは採用マーケティングにおける効果的な分析手法を3つ紹介します。

3C分析

3C分析とは、「Customer(市場・顧客)」「Competitor(競合)」「Company(自社)」の観点で自社の立ち位置や強み・弱みを見出すための分析手法です。外から見た自社の立ち位置を把握することで、どのようなアプローチが足りていないのかという改善点が見えてくるでしょう。

ペルソナ

ペルソナとなるのは採用したいターゲットです。どのようなスキルや経験を持った人に入社してもらいたいか、詳しく1人の人物像を設定してみましょう。ペルソナの設定により、とるべきアプローチ方法を絞ることができます。

ペルソナの作り方はこちらの記事をご覧ください。
関連記事:ペルソナの作り方とは?詳細な作成方法やBtoB向けの注意点を解説

カスタマージャーニー

一般的なマーケティングにおける「カスタマージャーニー」とは、消費者が商品やサービスを認知してから購入するまでの道のりを示したものです。

そのため、採用マーケティングにおけるカスタマージャーニーとは、「認知」「興味・関心」「応募」「選考・内定」「入社」の5つのプロセスにおいて、求職者がどのような流れで意思決定をするのかを想定して、ゴールまでの道のりを明確にすることです。

カスタマージャーニーの作り方はこちらの記事をご覧ください。
関連記事:カスタマージャーニーとは?作成する3つのメリットと作り方を解説!

採用マーケティングの事例とは?

最後に、実際に採用マーケティングを導入して成功している企業事例を紹介します。

メルカリ:自社メディア「mercan」の活用


出典元:mercan

フリーマーケットアプリで人気の株式会社メルカリは、メルカリで働く人を紹介するメディア「mercan」を立ち上げ、社内の雰囲気や活躍している人を伝えています。求職者のほとんどがmercanの記事を読んでおり、企業ビジョンや働き方にフィットした人を効率的に集められている事例です。

メドレー:SNSを活用した採用マーケティング


出典元:Wantedly

オンライン医療辞典やオンライン診療システムを運営している株式会社メドレーは、Wantedlyなどのソーシャルメディアを活用することによって採用マーケティングを行っています。社員紹介や入社した理由などを積極的に公開することで、近い仕事観を持った人を集めることに成功しています。

まとめ

今回は採用マーケティングの具体的な手法やプロセス、企業事例について紹介しました。人材不足が叫ばれる中、優秀な人材を確保することは企業にとって大きな問題になっています。ぜひ今回の記事を参考に採用マーケティングを取り入れてみてください。

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消費財メーカーでマーケティングを担当。消費者調査、コンセプト・商品開発、ブランディング、メディア戦略立案、販売戦略立案などブランドマーケティング全般、WEBマーケティングについてはオウンドメディア管理、SNSマーケティング、SEOなどを実務として経験。

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