トピックス
公開日: 2023.07.05

レジリエンスとは?正しい意味や使い方、高めるコツを解説!

レジリエンスは、メンタルヘルスケアの分野で注目されている概念です。レジリエンスを高めると、社員一人ひとりのパフォーマンス向上が期待できるため、メンタルヘルス対策の一環としてレジリエンスを重視する企業が増えています。今回は、レジリエンスの意味や類似した用語との違い、レジリエンスがある人・ない人の特徴、レジリエンスを高める方法、ビジネスにおいてレジリエンスが必要な理由などを紹介します。

目次

レジリエンスとはどういう意味?

レジリエンスとはどういう意味?レジリエンス(resilience)とは、回復力・復元力を意味する英単語です。もともとは物理学の用語で、物質の弾力性(外部からの衝撃を吸収・変形した後に、元の形状に戻ろうとする力)を表す言葉でした。そこから転じて、心の回復力を説明する際に使われるようになり、心理学の分野では「精神的回復力」「自発的治癒力」と訳されることもあります。

ビジネスシーンでは、『仕事のストレスと上手く付き合い、回復する力や、プレッシャーに押しつぶされることなく、職場環境やその場の状況に順応・適応する力』という意味合いで使われています。このような「回復力」「復元力」「適応力」が、レジリエンスの本質といえます。

レジリエンスとストレスの関係性

レジリエンスとストレス(stress)はどちらも物理学の用語で、以下のような意味合いで使われています。

・ストレス=外力(※)による歪みのこと
・レジリエンス=外力による歪みを「撥ね返す力」

(※)外力とは、物体に外部からの力(積載荷重・水圧など)が作用している状態のこと

日常生活やビジネスシーンにおいては、それぞれ以下のような意味合いで使われています。

・ストレス=(精神的・身体的な)重圧・圧迫・緊張
・レジリエンス=重圧・圧迫・緊張を「跳ね返す力」

人はストレスを受けると、イライラ・ザワザワするといった「心への負担」や、眠れない・疲れがとれないといった「体への負担」を感じます。
このようなストレスに上手く対処し、心身のダメージを減らすことがメンタルヘルスケアにおいて重要です。
また、ダメージを受けても早期に回復できる「心のしなやかさ」「折れない心」を養うスキルを持つ人(=レジリエンスがある人)がビジネスシーンで求められています。

レジリエンスが注目されるようになった背景

レジリエンスが注目されるようになった背景には、日本の国民性や労働環境の変化が関係していると考えられます。
日本が「年功序列・終身雇用」という従来の労働環境から「成果主義の人事評価」へと移り変わっていく中で、仕事のプレッシャーによる個人のストレスが増加したとされています。
とくに、ストレスや逆境に対する耐性が少ないのが社会人として経験の浅い新入社員です。入社後に挫折を経験することで、いわゆる「3年目の退職」が多発する例も見られるため、レジリエンスを高める方法について早期にレクチャーを実施することが重要とされています。

なお、レジリエンスの研究は、過酷な環境で育った人が受けたダメージ(心の傷)がどのような影響を及ぼすかを調べるところから始まりました。
その結果、逆境や困難な状況にあっても力強く成長する人もいることが判明し、脆弱性(vulnerability)と対になる概念・レジリエンスに注目が集まるようになりました。

レジリエンスに似た用語とそれぞれの違い

続いて、レジリエンスと類似する用語の意味と、それぞれの違いを紹介します。

メンタルヘルスとの違い

メンタルヘルスとは、精神的な疲労・ストレス・悩みなどを軽減し、緩和してくれるサポートのことです。レジリエンスは「回復力」「復元力」などを意味しますが、似た用語のメンタルヘルスは「心の健康」「精神衛生」「精神保健」と訳されます。精神医療保険のような役割を担っており、社員の心の病気を予防・回復させるために、メンタルヘルス対策(ストレスマネジメント研修など)を実施する企業も増えています。

ストレス耐性との違い

ストレス耐性とは、ストレスに耐え得る強さのことを指します。プレッシャーをどのように感じているか、どのくらい耐えられるかといった目安になり、ストレス耐性が高い人ほど、ストレスによるダメージへの耐久力を有していることになります。
なお、労働安全衛生法により、労働者数50人以上の企業ではストレスチェックが義務化されており、人材育成マネジメントにおいてもストレス耐性が重視されています。

ハーディネスとの違い

ハーディネスとは、頑強さ・傷つきにくさと表現される、個人の性格(内に秘めた強い特性)のことです。他の用語と似た意味の言葉ですが、レジリエンスが「回復力」であるとすると、ハーディネスは「防御力」と言えるでしょう。
転んだ状態から再び立ち上がる力が「レジリエンス」、ストレスから身を守る頑強さが「ハーディネス」ととらえることができます。

レジリエンスの具体例

レジリエンスの具体例ここでは、レジリエンスの具体例について、PTSD(Post Traumatic Stress Disorder)を例にして紹介します。PTSDとは、生死に関わるような体験(トラウマ)をきっかけとしたストレス症状群のことで、「心的外傷後ストレス障害」と訳されます。トラウマを経験したすべての人がPTSDになるわけではなく、トラウマを克服し適応している人も多くいます。つまり、PTSDを発症するかどうかは、レジリエンスという概念に関係するということができます。
WHO(世界保健機構)の調査によると、日本人の約60%が一生のうちにトラウマとなる体験をするとされています。トラウマを体験したときの年齢や、経験したトラウマの種類によって異なりますが、実際にPTSDを発症する確率は1.1~1.6%程度といわれます。

レジリエントな人(レジリエンスがある人)の特徴

レジリエントな人(レジリエンスがある人)の特徴レジリエンスが高い人(心の回復が早い人)のことを「レジリエントな人」と呼びます。レジリエントな人には、以下のような特徴があります。

感情をコントロールできる

レジリエントな人の特徴は、自分の感情をコントロールできることです。数ある感情の中でも「悲しい」「辛い」「拒否したい」「関わりたくない」「逃げたい」といったマイナス感情と上手く向き合い、ネガティブな思考にならないようにセルフコントロールができる傾向にあります。
自分の置かれた状況に一喜一憂することなく、客観的な視点で物事を捉えられるため、自分の力で克服できることに目を向けてポジティブに前進できます。

失敗しても諦めない

レジリエンスが高い人は、困難な状況に直面したり、何度も失敗を繰り返したりしても諦めないことが特徴です。これは成功体験によって培われた自信によって、「1歩ずつ成長している実感がある」「求める結果は出ていないが前進はしている」など、前向きな感情で行動できるためです。
成長しているという意識を原動力にして行動できる人は、成功体験を通じて「自分なら上手くいく」「やればできる」といった自信を養うことができます。

物事を楽観的に捉えられる

物事を楽観的に捉えられる人は、困難な状況に直面しても「いつかはできるだろう」「なんとかなるだろう」といった希望感が強く、レジリエンスが高まる傾向にあります。反対に、悲観的な人の場合は、「自分にはできそうにない」「もうダメだ」といった不安感が強いことが特徴です。
逆境の中でもポジティブな側面を見出せる楽観的な人は、不安感に打ち勝って次の行動につなげられるため、課題の解決・目標の達成などを成し遂げやすい傾向にあります。

柔軟な発想で考えられる

レジリエントな人は、柔軟な発想で物事を解釈でき、状況に合わせて臨機応変に対応できるケースが多く見られます。多角的な視点で、「これがダメなら◯◯する」「こういった見方もできる」など、問題や課題を解決するための糸口を模索する能力が高い傾向にあります。
このように、逆境を乗り越えるための資質(逆境を打破するきっかけを見出す力)がある人は、ストレスが強い環境でも発想の転換で乗り越えることができます。

「自尊感情」が養われている

レジリエンスが高い人は、自尊感情が養われていることが特徴です。自尊感情とは、自分の良い面を正当に評価する(自分の価値・能力を高く評価している)状態のことで、「自信」の上位概念とされています。肯定的に評価している=自尊感情が高い、否定的に評価している=自尊感情が低いという意味合いです。自尊感情は、主に以下の2つで構成されています。

①自分は他の人と比べて優秀であると感じる=Very-good(とても良い)
②自分を自分で認めて受け入れている=Good-enough(これで良い)

②は、「自己肯定感」のことです。自己肯定感は、自分そのものの価値や存在について(他人と比較するわけではなく)自分で肯定的に認められる状態のことです。

なお、自尊感情と自尊心(プライド)はやや異なります。自尊心とは、自分自身を大切にする気持ちのことで、自分の良い面・悪い面のどちらも受け入れられる状態です。ただし、自尊心がある人は「自分に自信がある」とは限りません。なぜなら、能力があるかどうかと、自分には価値があると思えるかどうかは必ずしも同義ではないからです。自尊感情が養われていると、自信を持って自分の価値・能力を高く評価できるようになります。

レジリエントでない人の特徴

レジリエントでない人の特徴レジリエンスが低い人(心が折れやすい人)には、以下のような特徴があります。

感情の浮き沈みが激しい

レジリエントでない人は、自分の置かれた状況や出来事に対して、一喜一憂してしまうことが特徴です。状況や出来事から生じる結果のみに執着してしまい、「なぜこのような状況になったのか」「本来であれば自分はどう行動すべきなのか」といった物事の本質が見えなくなる場合もあります。
また、気持ちの切り替えが上手くできないことで、物事の結果や周囲の反応、自分の感情の浮き沈みに振り回され、無駄にエネルギーを消耗してしまうため、レジリエンスが高い人と比べて疲れやすい傾向にあります。

すぐに諦めてしまう

レジリエントでない人は、諦めが早いことも特徴のひとつです。目標達成に向けて行動を起こしても、少しの失敗や気分の落ち込みで諦めてしまったり、ストレスへの対処法がわからずに挫折してしまったりするケースが多くあります。また、周囲から素っ気ない態度をとられた・今日は気分が乗らないなどさまざまな理由をつけてすぐに諦めようとする傾向にあります。
目標を達成できなかったという経験が積み重なると、「やっぱりできなかった」「またダメだった」というマイナス思考に陥りやすく、心の回復に時間がかかる場合もあります。

レジリエンスを高めるメリット

レジリエンスを高めると、副次効果として「集中力」「創造力」「問題解決力」「対応力」「営業力」などのスキルも高まる点が大きなメリットといえます。ビジネスの現場では、目標を達成するために逆境や困難な状況を切り抜けるスキルが必要です。
心を強固な鎧で守っているタイプの人(ハーディネスな人)の場合、心が折れてしまうと立ち直るのに時間がかかる傾向にあります。
一方で、レジリエンスを高めると、やせ我慢でストレスに耐えるのではなく、しなやかに受け止めることで、よりストレスに適した対応が可能となります。
また、レジリエンスは大人だけでなく、子どもにも有効なスキルです。なかには、レジリエンスを高めたことで、子どもの問題行動を減少させる効果が見られたという報告もされています。

※レジリエンスを高める方法については、記事後半で紹介しています。

レジリエンスの2つの因子について

ここでは、レジリエンスの2つの因子について、それぞれの特徴や具体例を紹介します。

危険因子とは

危険因子とは、過酷な環境やストレスの元となる要素のことです。具体的には、戦争・災害・病気・貧困・親の離婚・虐待などが挙げられ、危険因子の分野は多岐にわたります。
レジリエンスは、危険因子を克服するための概念ともいえ、レジリエンスを高めることで危険因子に対して適切な対応がしやすくなります。

保護因子とは

保護因子とは、過酷な環境やストレスからの立ち直りをサポートしてくれる要素のことです。保護因子には、内面の因子(個人の性格・特性・思考など)と、環境の因子(学校・職場・地域などの対人関係)があり、良質な保護因子の数を増やすほど、レジリエンスが高まるとされています。

現代の組織レジリエンスとは

現代の組織レジリエンスとはここでは、現代の組織レジリエンスについて紹介します。

企業評価指標のカギとなる

組織レジリエンスとは、組織の「適応力」「耐久力」「逆境力」などのことです。組織レジリエンスを高めると、次々と起こる変化や予想外の事態を受け止めて吸収し、それらをエネルギーに変えて、新たな価値やソリューションを提供できるようになります。
組織レジリエンスは企業の存在価値に直結する(=企業評価指標に影響する)ため、組織レジリエンスを高めることは、資本の出資者(エンジェル投資家・株主など)へ企業価値を伝えたり、信頼を構築したりすることにつながります。

リスク対応・危機管理に役立つ

組織レジリエンスは、不測の事態やトラブルなどに対応できる「危機管理能力」のひとつでもあります。レジリエンスの概念は、逆境や課題、ストレスなどに立ち向かう際に有効であるため、個人・組織だけでなく、国や社会全体に範囲を拡大しても活用できるスキルといえます。
取引先の倒産や赤字拡大、大規模な事故や自然災害などのように、組織が危機的状況に陥るリスクは常に存在します。そのため、危機への対応力を養うためにレジリエンスを高めることが重要とされています。

ビジネスにおいてレジリエンスが必要な理由

現代のビジネスでは、社員一人ひとりのレジリエンス向上が求められています。ここでは、ビジネスにおいてレジリエンスが必要な理由をいくつか紹介します。

社員のストレス耐性が高まるから

近年、職場の人間関係や業務の多忙さから、社員がうつ病や不安障害などになるケースも少なくありません。とくに、ストレスが溜まりやすい環境にある中間管理職や働き盛りの世代(40~60代)にある社員が精神疲労で退職してしまうことを「中年の危機」と呼びます。レジリエンスを養うとストレス耐性が高まるため、精神疲労による離職率を下げる効果が期待できます。

社員に適応力が身につくから

企業や組織には、さまざまな変化(転勤・出向・人事異動・組織編成・企業合併など)があり、このような変化に対応できないと精神疲労が積み重なってしまいます。一方で、レジリエンスを向上させれば、目まぐるしい状況変化によるストレスへの対処法を見出し、健全かつ柔軟に対応することで、逆境や変化に適応して立ち向かえるようになります。

社員の目標達成力を養えるから

キャリアや実績を積み重ねた社員は、より複雑な業務・より多くの業務を担当する機会が増えます。レジリエンスを高めると、難易度の高い業務であってもスムーズにこなしやすくなることがメリットです。
その結果、さらに大きな目標達成に向けて感情や行動をコントロールする能力も向上し、プラスの相乗効果が生まれます。

企業がレジリエンスを高めるためのポイント

企業がレジリエンスを高めるためのポイントここでは、企業がレジリエンスを高めるためのポイントをいくつか紹介します。

独自のブランド力をつける

企業がレジリエンスを高めるために、独自のブランド力は重要なポイントとなります。
例えば、外的環境(市場・競合他社など)に大きな変化が生じても、他社と差別化されたブランド力や独自性があれば、企業やブランドを存続できる可能性が高まります。
また、ロングセラー商品や継続的なサービスを有する企業の場合は、ブランド力や独自性を維持しながら、時代のニーズに合わせて提供する価値を変えていくことも必要です。
このように、「守るべきもの」と「柔軟に変えてゆくべきもの」の調和を図ることで、企業としてのレジリエンスを高めることができます。

シナリオプランニングを活用する

シナリオプランニングとは、将来的に起こる可能性があるシナリオを複数描いたうえで、自社の経営方針や事業戦略、想定されるトラブルなどへの対処法を用意しておく手法です。長期的な視点で複数のシナリオを作ることで、起こるであろう出来事やトラブルを予見することができ、さまざまな状況に対応できるようになります。どのシナリオが現実になったとしても、すぐに対応できるように体制を整備すれば、企業としてのレジリエンス(適応力・耐久力・逆境力)を高めることができます。

セミナーや教育プログラムを開催する

組織レジリエンスを高めるために、「ネガティブ思考をポジティブ思考へ変換する習慣」「柔軟な発想力を養う方法」といった、セミナーや教育プログラムを開催する方法もあります。グループワークやディスカッションを行う、心理テストで社員の自己理解を促すなど、社員に対するレジリエンス教育を行えば、結果的に企業全体のレジリエンス向上が期待できます。
また、専門家(臨床心理士、レジリエンス・トレーナーなど)に依頼し、ストレスマネジメントに関する授業で、ストレスへの対処法を学ぶケースもあります。

レジリエンス向上に役立つ「レジリエンスを築く10の方法」

レジリエンス向上に役立つ「レジリエンスを築く10の方法」レジリエンスは、生まれつき備わっている「先天的な能力」ではありません。幼少期の成功体験が重要とされていますが、誰でも・いつからでも伸ばしていくことができる能力です。

アメリカ心理学会(APA)では、レジリエンスを高めるやり方として「レジリエンスを築く10の方法」を提唱しています。これは、セルフヘルプ(専門家に頼らず、自分の問題を自分で解決する方法)によって行えるもので、以下のような10の方法が記載されています。

①Make connections
自分を支えてくれる人(家族・友人など)と良好な関係を維持する

②Avoid seeing crises as insurmountable problems
危機やストレスに対して、耐え難い・克服できない問題であると捉えないようにする

③Accept that change is a part of living
変化は人生の一部であると理解し、自分で変えられない状況を受け入れる

④Move toward your goals
現実的な目標を立案し、それに向かって前進し続ける

⑤Take decisive actions
不利な状況・苦手な状況であっても、自ら決断し行動する

⑥Look for opportunities for self-discovery
自己発見の機会(自分が成長したポイント・ストレスから学んだことなど)を探す

⑦Nurture a positive view of yourself
自信(自分に対するポジティブな見方)を深める

⑧Keep things in perspective
ストレスがかかる状況を大局的に捉え、長い目で物事を判断する

⑨Maintain a hopeful outlook
希望に満ちた見通し(こうなったらいいな、という希望)を思い描く

⑩Take care of yourself
心と体をケアする(バランスの良い食事をとる、運動する、親しい人と交流するなど)

レジリエンスを高めるために必要なレジリエンスコンピテンシー

レジリエンスコンピテンシーとは、レジリエンスを高める際に必要とされる「総合的な能力」のことです。レジリエンスコンピテンシーは、以下6つのコンピテンシー(行動特性)を向上させると考えられています。

①自己認識力の向上

レジリエンスコンピテンシーは、自分を明確に理解する力(自己認識力)を向上させます。自己認識力が高まると、自分の感情の表現方法・思考のクセ・生理的反応の傾向・行動パターンなどを把握でき、自分の強み・弱みを客観的な視点で捉えられるようになります。

②セルフコントロール力の向上

レジリエンスコンピテンシーは、「自律心」「自己調整」「自己鍛錬」といったセルフコントロール力を向上させます。セルフコントロール力が向上すると、目標達成に向けて感情や欲求を制御できるようになり、ストレスに対して適切な行動を取れるようになります。

③現実的楽観性の向上

現実的楽観性とは、「自分では変えられないこと」と「自分でコントロールできること」を区別し、理解したうえで、現実的な目標達成に向けて前進できる能力です。現実的楽観性が高まると、自分や周りの人のポジティブな点を見出し、自分でコントロールできることを見つけ、何ができるかを考えられるようになります。

④精神的柔軟性の向上

精神的柔軟性とは、自分の置かれた状況を俯瞰的に把握し、冷静かつ柔軟に考えられる能力のことです。精神的柔軟性が高まると、社会的な慣習や物事の先入観にとらわれずに創造的なアイデアを提案したり、多角的な視点で物事を解決したりできるようになります。

⑤徳性の強みの向上

徳性とは、自分の強みを理解し、その強みをもとに目標を実現したり、ストレスに対抗したりする能力のことです。徳性の強みを高めると、普段から自分の強みを活かせるように意識しつつ、目標達成に向けて前進できるようになります。

⑥人とのつながりの強化

レジリエンスコンピテンシーは、周囲の人と強い信頼関係を築き、良い関係を維持する力を高める手助けをします。周囲の人との協力関係を構築できれば、ストレスに対抗する選択肢を増やすことができ、ひとりでは対応が難しい課題にも対応できるようになります。

レジリエンス向上について相談できる人材は「クラウドワークス」で探そう

社員へのレジリエンス教育は自己流では成功しづらいため、レジリエンスカウンセラー・メンタルヘルスカウンセラーなどの有資格者に相談する方法がおすすめです。レジリエンス向上について相談したい場合、クラウドソーシングサービス(※)を利用すれば、さまざまなスキルを持つ人材を探すことができます。なかでも業界最大手の「クラウドワークス」には、レジリエンスやストレスマネジメント、チームビルディングなどに詳しい人材が多数登録しています。
企業向け研修の企画・運営を依頼したり、メンタルヘルス対策の講演を依頼したりすることも可能なので、レジリエンスを高めるために外部人材への発注を検討されてはいかがでしょうか。

レジリエンスに関する仕事を依頼できる人材が探せる!実際のプロフィールはこちら
(※)クラウドソーシングサービスとは、仕事を外注したい人・受注したい人をインターネット上でマッチングするサービスのこと

クラウドワークスの使い方や事例、発注相場がわかる資料をダウンロードする

まとめ

レジリエンスはストレスに上手く対処するためのスキルであり、社員のレジリエンスを高めると組織レジリエンスの向上も期待できます。個々の社員のレジリエンスが高い企業は緊急時の対応力も高い傾向にあるため、安定した運営がしやすくなります。社員のストレス軽減のために組織体系や労働環境の見直しなどへ取り組むとともに、レジリエンスの考え方を社内へ浸透させることができれば、企業の成長にもつながるでしょう。

クラウドワークスのサービス資料
サービス特徴、活用事例、発注相場などを紹介しています。

本資料ではクラウドワークスの特徴、事例、使い方、ワーカーの属性、発注相場などサービスの情報をまとめています。

【こんな方におすすめ】
・サービスを詳しく知りたい
・外部人材の活用を検討したい
・発注相場や事例を知りたい

クラウドソーシングTimes編集部
クラウドソーシングTimes編集部です。クラウドソーシングの最新事例やマーケティング・業務効率化など、企業活動に役立つ情報をお届けします!

コメントは受け付けていません。