Web担当者なら一度は耳にしたことがる「SEO」。
SEOとは「Search Engine Optimization」の略であり、日本語では「検索エンジン最適化」といわれます。これはユーザーが検索エンジンで検索した際に、自社のページを上位表示させるための対策を指します。検索エンジンが何を基準に上位表示をするのか・しないのか(=アルゴリズム)を解明することができれば、的確な対策を取ることが可能です。
しかし、Googleを例に取ると、日々研究のもとアルゴリズムを改善しており、アルゴリズムを解明することができないのが実情です。そのため、Googleが発表しているガイドラインや、経験を参考に対策を打つことが求められます。
明確ではない分、世の中には誤った情報があふれており、効果が無い対策や、逆にペナルティを受けてしまう対策を打ってしまうと、効果がでるまでにとても手間と時間がかかります。そこで、まずはペナルティを受けないように注意をしたいSEOのイロハの「イ」をまずは紹介していきます。
目次
ペナルティの原因
ここで指す「ペナルティ」とは「インデックス削除」や「検索順位の下降」です。インデックスの削除は、「検索エンジンからの検索がほぼ見込めなくなること」を意味します。さらに検索順位の下降も、「アクセス数の減少」につながります。
ここで必要なことはペナルティを受けるサイトは「ユーザーにとって価値が低いとみなされた」と理解することです。もちろん、アルゴリズムは機械による判断のため価値があるにも関わらず、下位に表示されてしまうものや、その反対の事例もあります。
しかし、「ユーザーにとって価値があるかどうか」を考えることで、大半のペナルティは防ぐことが可能です。以下でペナルティの原因となるものの一例を挙げます。
過度のキーワードの詰め込み
「キーワードはページ内に多ければ多いほど良い」という人もいます。
しかし、「明らかに順位を上げるため」と判断されるようなものはご法度です。内容が無く、不自然に高頻度でキーワードが使われるサイトはペナルティを受ける可能性が高くなります。知りたい情報をきちんと載せているサイトより、単にキーワードがたくさんあるサイトが上位にきたらユーザーにとっては不便ですよね。
やはり、検索するということは、ユーザーは何かしらの情報を求めています。明確な答えや勉強になるものなど、中身があるサイトを見たいというのがユーザーの心理です。
他サイトのコピペ
コピペやほぼ引用でしかない、オリジナル性に欠けたページもペナルティを受ける可能性があります。そもそもコピペは著作権の問題もありますので、避けることが無難です。
不自然なリンク
以前はリンク数が多ければ上位表示される傾向にありました。そのため、今でもそれをSEOに効果があるとして提唱する人やサイトもあります。
しかし、中身の無いサイトからのリンク数だけを稼いだサイトが、上位に来ることもユーザーにとっては望ましくありません。そのためSEO対策のために意味のないページを量産し、リンク数を稼ぐ行為はペナルティの原因になる可能性があります。
注意すべきは、リンク数が多いことが問題では無いということです。きちんとしたサイトであって自然と増えていく分には、気にしなくて良いポイントになります。
ペナルティを受ける原因の一例を紹介しました。見ても分かる通り、どれも良いコンテンツの作成に注力した場合には起こりにくいものです。そのため、SEO対策に囚われず良質のコンテンツを作成することに意識を向けてください。
ペナルティ確認方法と対策
きちんとした運用をしていた場合でもペナルティを受けてしまうこともあります。ペナルティを受けた際には冷静に対処しましょう。ペナルティを受けた際にはペナルティの種類によって警告が来る場合と来ない場合があります。
警告が来れば分かるのですが、警告がないまま順位が下がった場合は注意が必要です。「ペナルティを受けたのか」それとも「アルゴリズムの変化なのか」判断がし辛いからです。警告がある場合と無い場合で対処を以下にまとめました。
警告がある手動のペナルティの場合
ペナルティのうち自動ではなく、Google社員による手動のものである場合はGoogle Search Consoleによってペナルティの有無と原因が分かります。
何かしらペナルティを受けていた場合は、Google Search Console上にペナルティの警告が表示されるため、そこで原因がわかります。Google Search ConsoleはSEO対策などにも有用なため、ペナルティに関わらず登録をおすすめします。
ペナルティの解除方法
手動のペナルティを受けてしまった場合は、ページの改善だけではペナルティ解除にはつながりません。自らGoogleに再審請求を出す必要があります。その際にやるべきことを紹介します。
警告にある原因を取り除くと共に、「自分ならこのサイトを見たいと思うか」を問いかけて改善してください。その際、警告文の他にGoogleのガイドラインを参考に作業を進めましょう。
警告されていたペナルティを取り除くことができたらGoogle Search Consoleで再審査リクエストを送信します。この時、他のペナルティに抵触する部分が無いかの確認を必ず行ってください。
リクエストが承認されるとサイトの手動によるペナルティは削除されます。承認されなかった場合は「再審査に関するよくある誤り」というものを読んでしっかり対応しましょう。
この時の注意点としては、再審リクエストに限った話ではないですが、人が読むものなので分かりやすく明確に書きましょう。どんな問題があり、どのように対処をしてどうなったか。これをきちんと分かりやすく書きます。相手の読みやすさを重視してください。
分かりやすい文章にするために注意すること
初心者の方は、情報に踊らされないためにSEO対策やペナルティに関して頭に入れる必要があります。しかし、根本は「ユーザーにとって価値のあるコンテンツを作成すること」を意識しましょう。
それを前提として、「分かりやすい文章」が大切になってきます。どんなに良い情報も伝わらなければ意味がありません。そこで、「ユーザーにとって分かりやすい文章」を書くためのコツを簡単にまとめました。
主語と述語の対応
書き続けると忘れがちな観点です。間の文章を隠して、主語と述語だけをつなげて違和感が無いか確認しましょう。
冗長な表現をしない
簡潔な文章にするために、過度な婉曲表現などは避けましょう。
例:◎◎かと考えることができないこともない ▼▼できかねると判断させていただくことになった
漢字表現
漢字が多すぎても少なすぎても受け手にとっては読みづらい文章になります。自分で様々なページを見て感じてみてください。以下で、ひらがなで書いた方が良いものをとりあげます。
例:平仮名→ひらがな 出来る→できる 事→こと 居る→いる 在る→ある
相手に伝えたいこと
結局は相手に伝わらなければ意味がありません。自分が伝えたいことを伝えたいように発信しても届かないのです。相手が欲していることと自分の伝えたいことのマッチする部分を、相手が理解しやすいように発信します。
まとめ
初めてWeb担当者になった方には、難しいこともたくさんあると思います。しかし、根本は単純。「いかにユーザー視点で考えることができるか」にかかっています。
ユーザー視点でよいコンテンツを作成することができたら、多くの人に見てもらいたいですよね。多くの人に見てもらうための工夫は、経験のある企業に相談しましょう。ビジネスの展開が早い現在では、利用できるものは利用して、効率良く結果を出していきましょう。