サーバー負荷に対する移転について

はじめまして。

がるさんのおっしゃるように、構成や負荷の掛かり方によって適切な環境が変わりますし、現時点でも「サーバスペック的に捌けない」のか「作り的にまずい」のか分かりませんので、まずは「環境や作りの診断/見直し」で募集をかけて、その結果を基に「実際の改修」か「実際の移設」の募集をかけるのがよいかなと思いました。

御社のサイトを拝見したところ自社内で開発チームを抱えているようですので「既に上記実施済みのうえで移設を選択した」という場合、「簡単なシステム構成（言語以外に利用フレームワークやDBなどのミドルウェア、役割ごとのサーバ種別（Webサーバ以外にメールとかは？冗長化は？DBは？）、複数サービスの相乗り具合、移設対象サービス数など）」と「利用形態（平均/ピークアクセス数、ピークタイミング、主なリクエストの種類、更新/参照の比率、主な利用者のカテゴリ、停止可能な頻度/時間帯など）」などを提示すると、精度の高い見積もりや提案を得やすいかなと思います。

＠以下、上記を一旦脇に置いて、一般論としての構成案を幾つか記します。

1.さくらVPSへの乗り換え
さくらのマネージドサーバは運用等をさくら側でやってくれますが「御社に開発チームがあること」「マネージドの上位プランを選択していないことから予算的な制約があると推測されること」から、自前運用前提でVPSにしてもよいかなと思いました。さくらマネージドですとCore i5(2core)/4GBで月9,800ですが、さくらVPSでは仮想6core/8GBで月7,980になります。
さくら以外でもVPSですと値段は抑えめにできますし、並行してリクエストを捌くWebサービスの場合はcore数が効いてくるのですが、物理サーバだとどうしても高めになるため仮想サーバであるVPSがおすすめです。

2.AWSなどクラウド環境への乗り換え
うまく工夫しないと現在よりも高くなる可能性がありますが、ピーク時期に偏りがある場合（キャンペーンの時に激増するけど普段はそれほどでもない場合など）、サーバ数やスペックを容易に増減できる環境にするとコストを抑えつつその時々のアクセス数に対応できます。
御社では複数のサービスを運用しているようですが、アクセス数に特徴のあるサービスとそうでないサービスに分かれる場合、クラウドですと「特殊なサービスは独立したサーバに配置し、小さめのサービスは複数まとめて単一サーバに配置する」といった戦略を取りやすくなります。
AWSの場合は簡易計算ツールがあるのですが、条件を細かく入れる必要があるので、費用については前述の諸条件に大きく依存します。

＠スケジュール上実作業を当方でお受けすることは難しいですが、以下、参考として実作業（サーバ費を含まないもの）の費用感を記します。

前述の通り、移設の費用は現在の構成や条件によって変わってきますが、移設後のテスト部分を御社にお願いした場合でも1サービスあたり最低5万（インフラ/ミドルウェアの設定やモジュール/DBの移行に何も難しい問題がない場合）、少しケアが必要な場合は20万、1ヶ月ほど使う場合は80～100万ぐらいは掛かると思います。ただ、対象サービスがn個あって構成がほぼ同じである場合はそれを単純にn倍するのではなく、もっと抑えられるとは思います。

なお、移設や改修などの実作業とは別に、このような形でのアドバイスやアーキテクチャ案をメールやチャットベースでやり取りすること自体は当方でも月5万～10万の範囲で対応できます。