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お客様からの依頼で、代理でロゴのコンペを開きました。
30提案ほどあつまったのですが、お客様から、気に入ったものがないと言われた場合、
仮払いは済ませてしまっているし、この場合どうしたらよいのでしょうか?
最近、安価なデザイン料で、コンペ方式を取り、何十人もの若手デザイナーというよりまだ経験の浅い学生まで参加させ、ロゴマークのデザイン、を制作させ、多数の中から選ばせる方式の新手の代理店が出て来ていますが、そこと同じとまでは言いませんが、クライアントの要望が反映されていないのは、当たり前だと思って居ります。
なぜなら、直接何度も打合せを行ってクライアントの要望、企業理念、企業としての夢や展望などの理解が出来ての仕事の進め方とは言えないからです。
勿論そこまでしても良い結果が得られない事も在りますが、お互いがとことん話し合っての仕事の進め方とは大きな違いが出て来ます。
物は考えようで、30案集まった作品を、全て気に入らないというのではなく、デザインタイプ別に仕分けし、言葉で表し評価してみて下さい。
デザイナーは、言葉を具現化するのが仕事ですが、その逆をやって仕分けするのです。
そうすれば、理論的に分析出来、何が悪いのかも見えて来ます。
デザイナーが、プレゼンテーションの時に、行うポジショニングの表を作り(X軸Y軸にコンセプトなりイメージを設定したもの)を作り当てはめて行くと分かりやすいです。
その上で、技術的なレベルや発想力など総合的に判断して3点位のデザインに絞ってみて下さい。
その3点のデザインを制作したデザイナーと再度話し合いをし、クライアントのイメージなどの話し合いをして、
再提案してもらうのです。
そうする事によって、より良いデザインのプランが出来上がると思います。
もう一つ、クライアント企業の代理でコンペ開いたと在りますが、クライアントの要望など十分に理解した上でデザイナーに伝えないと上手く行きませんので、完全な代理ではなく、クライアントも関与してもらうのが一番良い方法かと思います。
大手代理店さんでも、クライアントとデザイナーと直接話し合わせるのが普通です。
完全な代理となりますと言葉一つでもニュアンスの違いが出て来てしまい、なかなか上手く意志が伝わりません。
タブーの例としては、クライアント側に何もイメージが無く、良いデザインが在れば採用しようというスタンスの場合、先ず決まりません。
クライアント側にも、明確なコンセプト、企業理念、これからの展望など強い意志が無いと決まりません。
要するに、クライアント側に確固たる意志が在り、ブレない事も重要な要素となります。
もう一つのタブーは、古いロゴデザインとの比較です。
使い慣れた、古いデザインが在る場合は、デザイン決定する上での比較対照にしない事です。
会社の全員が、古いデザインに愛着が在りますので、この場合も古い物の方がよく見えてしまいます。
新しいデザインに換えるという目的を忘れてしまい、元の木阿弥になってしまいます。
古いデザインが在る場合は、そのデザインを先ず使わないという会社全体の意志決定をしてからでないと上手く行きませんのでその辺も確認した方が宜しいかと思います。