チラシの一部をコンペ方式で募集選出し、残りを一人の方に依頼したい場合。

そのあたりは「戦略」なのかな、という感じがします。
と申しますのも、どんな発注の仕方をしたとしても「想定している予算総額」は変わらない筈だからです。

例えば予算総額が８万円だったとします。
この時考えられる戦略としては「最初のコンペを４万で提示し、残りの三枚を４万でお願いする」か「最初のコンペを２万で提示し、残りの三枚を６万でお願いする」のは総額は同一ですが「見栄え」は変わってきます。

しかも、総額を提示するかしないかもクライアント側に任されています。
例えば

●A案-------------------
【継続依頼有り】40000円　
4Pのチラシの作成を考えております。
つきましては最初の１Pのみを作成して頂き、候補者の中から一人を選出致します。
選出させて頂いた方には残りの3Pの作成もお願い致します
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●B案-------------------
【継続依頼有り】20000円　
4Pのチラシの作成を考えております。
つきましては最初の１Pのみを作成して頂き、候補者の中から一人を選出致します。
選出させて頂いた方には残りの3Pの作成もお願い致します。
尚、4ページ作成頂いた場合の総額は80000円のお支払いとなります
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では、御社が支払う総額は変わりませんがA案のほうが「食いつき」が良いかもしれないですね。
なぜかといえば応募する側は勝手に「1P40000なら、総額は16万になるかもしれない」などと考える可能性があるからです。

ですが「誠実さ」で言うならばB案です。
公募した案件というのは、作成者側のポートフォリオ（履歴）としても残るわけですから、御社という存在が「何をどのように」依頼をしたのか、というのは（オプションを設定しない限り）閲覧することが出来ます。

つまり「商売の一環として」チラシをお作りになられるわけですから、ご依頼になられる時には一定程度の「誠実さ」があるほうがよろしいかと思います。
（仕事を受ける側も、消費者となる可能性があるということです）

とはいえコンペ形式の場合、継続云々以前に「パッと見」の金額で食いつく人も多いでしょうから予算総額の半分くらいを目処にして金額をご提示になられ、採用された方には残りの半分を支払います、というような形で総額もご提示になられてはいかがでしょうか。