業務効率化
公開日: 2020.06.22 / 最終更新日: 2024.04.05

アウトソーシングと人材派遣の違いは?それぞれのメリット・デメリットも解説

業務効率化や人件費削減のための解決策としてアウトソーシングや人材派遣がありますが、この2つの方法の相違点はどのようなところなのでしょうか。両者にはそれぞれ特徴があるため、メリット・デメリットを理解した上で使い分けることが効果的です。自社に合う方法を選択できるよう、ぜひ当記事を参考にしてみてください。

アウトソーシングと人材派遣の違い


アウトソーシングと人材派遣は、どちらも社員ではない人に業務をやってもらう方法ですが、業務の依頼の仕方において明確な違いがあります。

アウトソーシングは業務を請け負う

アウトソーシングとは、「特定の業務を委託し、それをサービスとして購入する契約」のことです。依頼側は委託した【業務や成果】に対して報酬を支払うこととなり、どのような人材がどのように業務を行うのかは委託先の業者に一任する必要があります。依頼側が業務を委託した時点で、その業務に関する一切の管理はアウトソーシング業者が行うことが原則です。

人材派遣はリソースを提供する

人材派遣は、さまざまなスキルを持つ人材を短期~中長期にわたって委託元の企業へ派遣するサービスです。委託元企業と派遣社員との間に雇用関係は発生せず、業務内容や稼働時間に関する事項は委託元企業が管理します。同時に、派遣社員へ任せる業務の成果に対する責任も、委託元企業が負うことが原則です。

アウトソーシングのメリット・デメリット


アウトソーシングにはどのようなメリット・デメリットがあるのかを詳しく紹介します。

メリット:専門的なノウハウがない業務を任せられる

アウトソーシングを利用する最大のメリットは、自社にはない専門的なノウハウを必要とする業務を任せられることです。たとえば、これから未知の分野にチャレンジする、あるいは専門性が高く常に業務手法を更新していく必要がある業務を行う場合、自社で一から人を育てるのは効率的ではありません。アウトソーシングすることで自社の負担を軽減しつつ、良質なアウトプットを得られます。

メリット:コスト削減や組織のスリム化を実現できる

必要なときに必要な期間だけ業務をアウトソーシングすることで、人材育成や設備負担のコストを削減できることもアウトソーシングのメリットです。たとえば、1年のうちある期間だけ業務が集中する部署などがあれば、その業務をアウトソーシングすることで、常時雇用にかかる人件費を節減できます。アウトソーシングする業務と残す業務、そして人員の配置を見直すことで、組織のスリム化を実現できるでしょう。

デメリット:社内にスキルが定着しない

メリットが複数ある一方、業務をアウトソーシングすると社内にスキルが定着しなくなってしまうのはデメリットです。アウトソーシングでは委託した業務の成果物だけを受領するため、どの程度の人がかかわり、どのようなプロセスで業務を行ったのかを知る術はありません。

その業務に関するノウハウが自社に蓄積されていかないので、もしなんらかの事情でアウトソーシングを廃止することになった場合、その業務を自社でこなすことが難しいと言えるのです。

派遣のメリット・デメリット


派遣を受け入れることにはどのようなメリット・デメリットがあるのかをみてみましょう。

メリット:社内にスキルを蓄積できる

派遣は、専門知識やスキルを持ち、即戦力となる人材を受け入れることから、自社社員にとっては派遣社員が持つ高いスキルを吸収する機会になったり、自社のノウハウとして蓄積できる機会になったりするメリットがあります。派遣社員の契約が続いているかぎりは、自社社員と派遣社員がお互いに良い刺激となって業務が進んでいくでしょう。

メリット:マネジメントがしやすい

派遣は必要な期間のみ人材を活用できることもメリットです。とくに時期によって業務量が大きく変動するような企業の場合、繁忙期のみ派遣社員を受け入れることができれば、常時雇用のムダを省いて人材のマネジメントをしやすくなります。

また、アウトソーシングとは異なり、派遣社員は自社に来社して業務を行います。直接対面で指示を出せる・マネジメントができることによって、安心感や信頼性を高められるのもメリットです。

デメリット:期間や業務内容に制限がある

派遣は派遣期間の上限が法律によって3年と定められています。どんなに優秀で、信頼して仕事を任せられる派遣社員がいるとしても、3年経過したら契約を終了しなければなりません。

また、人材派遣を利用できる業務にも制限があり、建築、あるいは警備などに関する業務は利用できないので要注意。これらの業種において労働力を確保したいならば、直接雇用またはアウトソーシングなどで人材を確保するほかありません。

アウトソーシング/派遣の決め方とは


アウトソーシングと派遣のどちらを選ぶとよいのか、決め方を3つ紹介します。

直接の管理が必要かどうか

繰り返しますが、アウトソーシングは業務を自社から切り離して委託するため、その業務がどのように遂行されるかについては直接管理できません。一方、派遣は派遣社員が来社して業務を行うため、自社の管理下で直接指示を出すことが可能です。

自社に合うのはどちらか、あるいはどのように使い分けるかを判断するとき、その業務についてどの程度権限を握っておきたいのか、というのはひとつの重要なポイントとなります。

ノウハウの蓄積が必要かどうか

上述の通り、アウトソーシングは成果物のみ納品されるため、業務に関するノウハウが自社に蓄積されません。その点、派遣ならば知識と経験のある派遣社員が自社社員と一緒に業務を行うため、スキルを吸収することが可能です。アウトソーシングと派遣を決めかねているならば、ノウハウの蓄積が必要かどうかは大きな判断基準となります。

効率化や品質の向上を望んでいるかどうか

アウトソーシングは自社の社員をコア業務に専念させられたり、専門性の高い業務を委託することで効率化が期待できたりしますが、派遣は専門知識を自社に取り入れることによるスキルの底上げが期待できます。それぞれどちらが良い・悪いではなく、目的に応じてうまく使い分けるのがコツです。

さまざまな業務をアウトソーシングできる「クラウドワークス」

社内業務をアウトソーシングしたい場合、比較的安くスムーズに依頼できるクラウドソーシングサービス(※)を利用する方法がおすすめです。なかでも業界最大手の「クラウドワークス」は登録者数480万人を超えており、さまざまなスキル・実績を持つ人材が多数登録しています。

クラウドワークスを活用すれば、経理・会計の経験者や特定分野の有資格者、バックオフィス業務を得意とする人材などを広く探すことができます。リモートでの業務委託契約になるため、社員を雇用する際にかかる費用(福利厚生費や賞与、交通費など)がかからず、コストを抑えながら経理業務などを外注可能です。事前にオンライン面談を行うこともでき、実績やスキル、人柄などを確認してから依頼するかどうかを検討できます。

【クラウドワークスでの発注事例】
・事務代行(データ入力や資料作成、リサーチ業務など):時給1,000円前後
・経理代行(仕訳や記帳、領収書の精算、給与計算など):時給1,000~1,500円
・秘書代行(スケジュール管理やアポ取り、問い合わせ対応など):月額3~15万円

(※)クラウドソーシングサービスとは、仕事を外注したい人・受注したい人をインターネット上でマッチングするサービスのこと

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まとめ

アウトソーシングと派遣はそれぞれメリット・デメリットがあるため、どのような業務でどのくらいの業務量を依頼したいのかによって上手に選択していくことが大切です。時期によって業務量にムラがある・コストは抑えたいけれども社員の生産性向上も目指したいならば、オンラインアシスタントの導入を検討してみましょう。

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クラウドソーシングTimes編集部
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