業務効率化
公開日: 2020.09.17 / 最終更新日: 2024.02.08

間接費とは?直接費との違いや削減方法などを詳しく解説

コストの削減・スリム化は会社経営において重要な要素のひとつであり、間接費の削減が大きな効果をもたらすことがあります。今回は、間接費とは何か、直接費と間接費の違い、間接費を削減するメリットとその方法などを詳しくご紹介します。

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間接費とは?


間接費とは何を表すのか、また、直接費との違いなどを解説していきます。

原価に関係しない費用

間接費とは、原価に直接的にかかわらない費用のことです。製品・サービスをひとつ製造したり生み出したりするごとに発生するコストではなく、複数の製品・サービスに共通して発生するコストが間接費となります。間接費は大きく3種類あり、補助材料費・消耗工具品費などの「間接材料費」、間接作業賃金・福利厚生費などの「間接労務費」、工場の賃料や光熱費・保険費・通信費・保管料・減価償却費などの「間接経費」に分けられます。

直接費との違い

直接費とは、材料費や製造にかかわった工員の賃金・外注費など、製品やサービスに直接的に関係しているコストです。製品をひとつ作るためのコストは直接費となり、原材料の「直接材料費」、工員に支払う人件費の「直接労務費」、外部委託をする外注費などの「直接経費」に分類されます。

例を挙げると、製品を作る工員が機械を動かしている時の人件費は「直接労務費」ですが、材料を運んでくる時間やミーティング時の人件費は「間接労務費」となります。また、製品を作るときに必要不可欠な材料は「直接材料費」となりますが、補助的に必要な塗料・接着剤・消耗品費などは「間接材料費」に分類されます。

間接費を削減するメリットとは?


続いて、間接費を削減するメリットを解説します。

利益率が向上できる

間接費はひとつひとつの科目が細かく金額が小さいものも少なくないですが、それらを合計してみると大きな割合を占めており、売上の10~20%を占めるという話もあります。科目が多いぶん、削減していくことで大きな利益率の向上になることが期待できるのはメリットです。

売上に影響しにくい

直接費に含まれる原材料費・人件費を削減してしまうと、製品の品質劣化や従業員のモチベーション低下を招きやすく、売上に影響を与えるリスクも高まる可能性があります。一方、間接費の削減は売上高に影響しにくいことが特徴であるため、工夫次第では大きなコストカットが可能です。ただし、むやみやたらに削減するとなると従業員の不満を招きかねないため、適切なアプローチで行うことが肝心です。

間接費を削減する方法とは?


次に、具体的な間接費の削減方法を紹介しましょう。

目標と期限を決定しコストを可視化する

最初は、現在発生している経費の状況を洗い出して、どのコストを削減すべきか・どのくらい下げるとよいか・いつまでに達成させるかを社内で徹底的に話し合います。この際、大きい効果を得られる削減対象を優先的に抽出するとよいでしょう。同時に課題も浮き彫りにすることで、改善のポイントを可視化していきます。これらを明確にした上で目標と期限を設定すると、大きな成果につながりやすくなります。

間接労務費を削減する

間接労務費には、間接的な作業賃金、賞与・手当、福利費などが含まれていて費目が多いため、取り組み次第では大幅な削減が可能です。一例として、不要な業務の削減によって間接作業賃金を減らす・外注やアルバイトなどを活用して人件費を減らす・ITツールなどを活用して効率化を進めるなどといった方法があります。

間接経費を下げる

間接経費には賃貸料・光熱費・旅費交通費などが含まれます。削減方法として、安い電気会社やガス会社に変更する・通信費を法人向けプランに変える・出張管理システムを導入するなどがあります。

間接材料費を下げる

間接材料費には間接的に発生する材料費が該当し、たとえば補助材料費や消耗工具器具などの備品が含まれます。削減するポイントは、必要な分だけを仕入れる・一括仕入れなどで安く仕入れる・在庫を抱えないようにするなどがあります。

間接費の削減にアウトソーシングが有効な理由


間接費を削減するには、アウトソーシングを活用する方法もあります。

固定費を変動費化できる

従業員の人件費は固定費になりますが、アウトソーシングを活用することで人件費を変動費に変えることができます。また、繁忙期や決算前など、必要なタイミングだけ利用することができて汎用性があるため、あらゆるリスクを低減できます。

他のコストの削減にもつながる

たとえば、顧客の問い合わせ対応を行うコールセンター業務を社内ですべて賄うとなると、環境整備のための設備投資費用や人件費などにまとまった費用が発生しますが、専門業者にアウトソーシングするとこれらの費用を大幅に削減できます。また、専門知識や対応可能な人材が不足している業務があっても、アウトソーシングならばノウハウやスキルを有するプロに最初から依頼できるため、採用・育成費をかけずに質の高いアウトプットを得られます。

間接費の削減には「クラウドワークス」がおすすめ

事務代行などを外注したい場合、事務領域のプロやコールセンター業務経験者を広く探せるクラウドソーシングサービス(※)を利用する方法がおすすめです。なかでも日本最大級の「クラウドワークス」は登録者数480万人を超えており、さまざまなスキル・実績を持つ人材が多数登録しています。

依頼する業務範囲などを自由に決めることができ、事務領域全般などといった依頼も可能です。リモートでの業務委託契約になるため、間接労務費や間接経費(賞与や手当、福利厚生費、交通費、その他備品など)はかからず、社員を1名雇用するよりもコストを抑えられます。また、月末の繫忙期のみ経理業務を依頼したり、月単位で中長期的に事務代行を任せたりなど、自社の要望に合わせて柔軟に相談することも可能です。

【クラウドワークスでの発注事例】
・事務代行(データ入力やリサーチ業務、資料作成など):時給1,000円前後
・経理や会計の代行(領収書の精算や給与計算、月次決算など):時給1,000~1,500円
・秘書業務の代行(スケジュール管理、問い合わせ対応など):月額3~15万円

(※)クラウドソーシングサービスとは、仕事を外注したい人・受注したい人をインターネット上でマッチングするサービスのこと

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まとめ

間接費は、直接費とは違って直接売上に影響しにくいコストであるものの、細かく対策を行うことで大きなコストカットにつながります。間接費を削減するには、まず経費をすべて洗い出して可視化することが肝心です。間接労務費の削減には外注も有効であるため、ぜひ検討してみてください。

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クラウドソーシングTimes編集部
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