業務効率化
公開日: 2019.06.04 / 最終更新日: 2020.08.18

コストパフォーマンス(コスパ)とは?意味や使い方、算出方法を紹介

ビジネスシーンだけではなく、日常生活においてもコストパフォーマンスという言葉はよく使います。今回はその言葉の持つ意味や会話においての使い方・使用例、コストパフォーマンスの算出方法、そしてコストパフォーマンスを上げる方法についても解説します。

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コストパフォーマンスとは?


コストパフォーマンスとは、「コストに対してのパフォーマンスのレベル」のことを指します。パフォーマンスという言葉は使う場面や対象物によって変わりますが、たとえば「商品のクオリティ」や「依頼した仕事の出来上がり」などの意味合いで使うことがあります。ここではコストパフォーマンスについての基本情報を紹介します。

和製英語で、省略形は「コスパ」

コストパフォーマンスという正式名称よりも、「コスパ」と略して使われることが多い言葉ですが、和製英語となるためビジネスシーンで使うには注意が必要です。「コストパフォーマンスがよい」という意味合いを英語で伝える際に、たとえば「この商品はコスパが良い」と言いたい時は以下のように言います。

「This product has good value for the price.(値段のわりに価値が高い)」
「This product is reasonable.(お手頃価格)」

コストパフォーマンスをそのまま「cost performance」と発言しても意味が通じないことはありませんが、会話において日本語のそれが持つ意味合いで発言されることはほとんどありません。意味合いとして「コスパ」と近い単語は「value」となるため、「good value for money」や「great value for the price」などと発言すると良いです。

料金や労力に対する満足度で使われる

コストパフォーマンスという言葉は、「料金や労力に対する満足度」に使われる場合が多いです。たとえば、美容院での施術がお手頃価格だったにもかかわらず、想像以上に仕上がりが良かった時などは「コストパフォーマンスが良い」と言えます。また、高い価格を支払った商品がすぐに消耗してしまい、使えなくなってしまった場合などは、「コストパフォーマンスが悪い」と言うことができます。

「費用対効果」「対費用効果」と近い

日本語で同じ意味を表す言葉としては、「費用対効果」や「対費用効果」が挙げられます。どちらも、払った金額に対して得られる「効果」や「成果」の度合いを表す言葉です。費用対効果が良い(高い)・低い(悪い)という言い方ができ、投資する金額に対して成果は良いのか・悪いのかなど、ビジネスの場で使われる事が多くなります。

コストパフォーマンスの使い方・使用例


コストパフォーマンスという言葉の意味は理解できましたか?日常生活でもよく耳にする言葉ですが、実際にはどのように使われることが多いのでしょうか。どのような場面で使うのか、その使い方や使用例を紹介していきます。

「コストパフォーマンスが低い」

払った金額に対して期待どおりの性能が備わっていない、あるいは、期待したほどのサービスが受けられない場合、「コストパフォーマンスが低い」「コストパフォーマンスが悪い」という使い方をします。必ずしもクオリティやサービスが絶対的に悪いことを表すわけでなく、あくまで「コスト」と照らし合わせた場合に「低い」「悪い」ということです。

「コストパフォーマンスが高い」

「コストパフォーマンスが高い(良い)」という使い方は、払った金額に対して期待以上のサービスやクオリティを得られた時に使います。こちらも、必ずしもサービスやクオリティが絶対的に高いことを表すわけではなく、「コストの割には高い(良い)」という意味合いを持っています。

「コストパフォーマンスを上げる」

コストパフォーマンスは「上げる」と表現されます。たとえば「消費者にとってのコスパを上げよう」という場合、価格はそのままで品質や性能を上げる、もしくは価格を下げて品質や性能は維持する、などと対策をとることが可能です。

コストパフォーマンスの計算方法


コストパフォーマンスは計算によって算出することができます。日常生活では感覚的に「コスパが良い」「悪い」と捉えられますが、ビジネスの場では実際の算出方法を覚えていきましょう。ここでは具体的に数字を用いてコスパの算出方法を紹介します。

コストパフォーマンスの算出方法

ビジネスにおいてコストパフォーマンスという言葉を使う場合、「投資対効果」という意味合いで使われる場合が多いです。言葉どおり、コストパフォーマンスは投資金額と得られた成果(売上や利益など)を用いて算出することができます。

たとえば、10万円の投資で50万円を売り上げたとしたら、「50万円÷10万円」という計算式で算出します。出てきた数字自体に高い・低いなどの意味はありません。以下で紹介する例のように数字を比較する場合において活用できます。

広告を打つ際のコスパの算出方法

商品の広告を打つ際、ソーシャルメディアを使ったAプラン(100万円)と、雑誌広告を使ったBプラン(200万円)があるとします。Aの宣伝効果は商品の売上が2,000万円、Bプランは3,000万円とすると、Aの場合は「2,000万円÷100万円=20」、Bは「3,000万円÷200万円=15」。このように比較すると、AプランのほうがBプランよりも売上金額は低いものの、コストパフォーマンスが良いことが分かります。

学ぶときのコスパの算出方法

コストパフォーマンスは商品やサービスの購入以外にも応用できます。たとえば、何かを学ぶためにオンライン講座を申し込む、ジムに入会するという時にもコストパフォーマンスは意識できます。学ぶことによってどのくらいのリターン(成果)が得られるのか、授業料とリターンを比べた場合のコストパフォーマンスを考えることによって正しい判断ができるでしょう。

企業のコストパフォーマンスを上げる方法


企業におけるコストパフォーマンス、いわゆる投資対効果や費用対効果を上げるためにはどのような方法があるのでしょうか?ここでは社員のモチベーションを上げる・費用を抑える・IT化の推進という3つの方法を紹介します。

社員のモチベーションを上げる

企業の中で大きな割合を占める人件費ですが、社員のモチベーションを上げることによってパフォーマンスを上げることができ、結果的にコストパフォーマンスを高めることができます。社内での表彰制度を作る、成功事例を共有する、インセンティブをつけるなど方法はさまざまですが、同じ人件費が発生するのであれば、高いモチベーションを持って働いてもらうほうが会社にも社員にも良い方法でしょう。

工程の一部を外部に委託する

費用を抑えるために必ずしも社内で行わなければならないこと以外は、アウトソーシングでの外部化やクラウドソーシングの活用を検討してみましょう。うまく外部委託を活用することで、クオリティは保ちながらも支出を抑えることにつながるため、結果的にコストパフォーマンスも上がります。

中でも、クラウドソーシングは、アウトソーシングを本格的に導入することに比べて活用しやすいため、労働力の一部として活用する企業が増えています。導入期間や費用なども融通が利くため、プロの力を借りたい、ノウハウがないので経験者の知見が欲しい、委託したい業務は明確だけれども依頼先が見つからない、などの悩みがあればぜひ検討してみましょう。

一部の業務を外部に委託することで、結果としてコストパフォーマンスを上げた企業様の事例はこちらです。あわせてご覧ください。
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IT化を進める

ツールの導入などでIT化を進めることによって、今までかかっていた時間を短縮し、コストパフォーマンスを上げる手もあります。それによって人手不足の部署に人材を回すなど、適切な配置を行うきっかけにもなります。ルーティーンとして発生する仕事、単純な作業にはソフトウェアの導入なども検討してみましょう。

まとめ

今回はコストパフォーマンスというテーマで、その言葉の持つ意味、使い方、コストパフォーマンスを上げる方法などを紹介しました。コストパフォーマンスの考え方は、ビジネスの場だけではなく日常生活においても活用できます。今回の記事を参考にして、身の回りの支出に関するコストパフォーマンスを意識してみてはいかがでしょうか。

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