企業インタビュー
2019.01.17
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自分たちで出来る業務は外注して、会社の競争力を高めていく。開発領域を外注する時のノウハウを大公開:株式会社チュートリアル

株式会社チュートリアル様では、通常、要件定義が複雑な開発領域を中心に、クラウドソーシングを活用されています。今回は、クラウドソーシングで依頼する業務の基準や利用上の工夫などについて、代表取締役の福田さんに伺いました。

クラウドソーシングの発注能力を高めることで、社員一人の生産性を向上させる


―御社の事業内容や福田さんが担当されている事業領域について教えていただけますか。
弊社ではクラウド型RPA(SaaS)の「Robotic Crowd」の開発や運営、販売を手がけています。私は代表として、一通り関わっています。



―何名くらいの規模の企業になりますか。
役員2名、社員が3名です。あとは、アルバイトや外部の業務委託のワーカーさんを入れると、10数名になりますが、実質的には6~7名ですね。


―外注されているのはどういった領域でしょうか。
主にサイトやパンフレット、チラシなどのデザインと開発を外部に依頼しています。RPAのソフトウェアを自社開発してクライアント様に提供していますが、管理画面などのコア部分の開発は自社でやり、LP制作や受託で請けている開発などを外注している形です。

社内にデザイナーはいませんが、エンジニアはおりますので、社内のリソースが足りないときに活用しています。クラウドソーシングでは、3名の決まったワーカーさんに頼んでいる状況になっています。


―外注先として、クラウドソーシングを活用されている理由を教えてください。
急ぎの案件を依頼しやすい面があることです。企業との取引では手続きに結構時間をとられるので、たとえば来週稼働して欲しいとしても難しいのではないでしょうか。クラウドソーシングの場合は、たまたま手が空いてる人がいれば、すぐお願いできるというところが良かったですね。

他には、人材に関わるコストを変動費化して、優秀な人材に都度依頼できることにメリットを感じています。弊社はこれから成長していく段階のため、積極採用を行っていますが、一人採用して増やすだけでも、人材不足で良い人材は確保しにくいですし、その中で特にエンジニアは大変です。

それであれば、クラウドソーシングなど外注への発注能力を身につけて、好きなときに委託する業務量を増やせる状態にする方が、これからの競争力として正しいのではないかと考えています。

社員の発注能力を高めていくことで、社員一人当たりの生産性を向上させることもできます。一人の社員が発注すれば、後は管理するだけですので、多分十何件くらい管理ができると思います。ワーカーさん2人ずつに依頼すると10件で20人になりますが、それだけの人数を雇用するのは無理です。そういった面でも柔軟な組織作りができる良さがあると感じています。


信頼できるエンジニアを見つけるために、ワーカー選定は丁寧に。


―依頼するワーカーの選定はどのようにされていますか。
プロフィール画面で、条件に当てはまる経験者の人だけ選んでいます。たとえば、開発言語の「node.js」を使用する場合は、使用経験がある人だけに絞っています。

あとはメッセージのやり取りをして、求めていることとワーカーさんができることにズレがないか確認しています。「この案件で困ったことは何ですか?」とか、「このようなサイトを組もうとしていますが、どのようにして組みますか?」といった質問をすると、だいたい経験値がわかるので。

それから、今お仕事をお願いしているワーカーさんは、料金をお支払いするテストワークを実施しました。「○○と○○の実装を□時間以内でやってください」と時間単価制で1週間くらいお願いして、レビューを行い、よかった人に続けて依頼しています。


―開発のテストワークは具体的にどのような方法で実施しているのでしょうか。
こちらでテストワーク用の要件定義書をお渡しし、実際に実装してもらっている形になります。テストワーク用の費用は発生しますが、よいエンジニアさんとは長期的なお付き合いとなるので、目先に発生する費用ではなく、信頼できるエンジニアを見つけるためにこの部分は丁寧に選定しています。

テストワークで実際に実装された内容を確認し、問題なかった方に継続でご依頼するといった流れになっていますね。


トライアンドエラーが済んだ開発業務の要件定義を行って発注


―どの段階にある業務をクラウドソーシングで外注するか、迷われているクラアント様が多いのですが、どういった業務を依頼されていますか。
自社でまだやっていない領域は自社で行い、トライアンドエラーを繰り返してノウハウが蓄積されている領域は外部に発注しています。仮説検証を行い、1度問題なくできたことは外注する形です。

たとえば、アプリ開発では画像を入れ込んでいくところとスクロールが絡むところは、経験がないと意外につまずくことがありますが、どうやればよいのかノウハウを持っているので、外注する際に提供しています。

開発は開発会社や業務委託で有名なところに依頼することもありますが、クラウドソーシングで依頼するのは、マネジメントして教えられる領域が中心です。


―クラウドソーシングを活用するにあたって、苦労されたことはありますか。
クラウドソーシングではないのですが、フリーランスの方に依頼していたときに、実装の仕方について話をしている段階では理解されていると感じていても、コミュニケーションベースでは解釈の違いから、違ったものが上がってくることがありました。

今は、要件定義をドキュメントベースで精密に作成しているので、変更点があったときにも元の資料との矛盾が把握しやすくなり、解釈の違いが起こりにくくなっています。

外注のフリーランスの方とのやり取りの経験が、クラウドソーシングの利用時に活きている形です。ワーカーさんからも、的確な質問が来るようになりました。開発を依頼する際には、要件定義のドキュメントを渡して、あとは1週間、あるいは2週間に1回、進捗の確認を行っています。


―要件定義のドキュメントを精密に作られているからこそ、対面のやり取りではなくても、イメージ通りのものが上がって来る体制が作れているのですね。
はい。それからデザインは良し悪しというよりも好き嫌いがあるので、デザイナーとフロントエンジニアに分けて、デザインが確定してからエンジニアに依頼するようにしています。

エンジニアにデザインを任せていると、ボタンの色一つとっても色がイメージと違うことが起こりますので。エンジニアには、デザインを考えるよりもコーディングに集中してもらいたいですね。


―今はどういった社内体制でクラウドソーシングを活用されているのでしょうか。
現在は私が要件定義のドキュメントを作り、1名の社員がワーカーとのやり取り等を行っていますが、今後は他の社員も全員自身の業務を外注できるようにしていきたいと考えています。

ただ、いきなり外注するとなると社員自身がどのような要件定義書を渡せばイメージ通りの実装ができるか理解できないと思うので、まずは社員一人ひとりに担当している案件の要件定義書を自分で作ってもらい、その要件定義書をもとに社員自身に実装開発してもらっています。

その過程で実装が問題なくできるかどうかで本人も外注できるかどうかの判断がつくと思うので。まずはワーカー視点の実装を経験してから、今度は外注する側に立ってもらうという流れで体制を構築していこうと思っています。


―なるほど、社員一人ひとりに外注スキルを身に着けていくということですね。他にも、クラウドソーシングの利用で工夫されている点はありますか。
フィードバックを密にやるようにしていて、SlackのチャンネルやGitHubを使って、コードレビューは必ずするようにしています。ワーカーさんが成長するので、こちらも手放せなくなって、また発注しようと思いますので。


―今後、新しく発注したい領域はありますか。
オウンドメディアを作っているので、いずれは、ライティングを発注していこうと思っています。今は上流工程でライティングが発注できるマーケターを募集している段階です。

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掲載企業

株式会社チュートリアル
自社開発のSaaS RPA「Robotic Crowd」のサービス提供・導入支援を行う。「Robotic Crowd」はソフトウェアのインストールや環境構築は不要、PCを起動させたままにすることなく稼働します。端末数に紐付かない課金形態のため複数ユーザーでの共同作業でもコストが増えすぎることもなく、ブラウザベースで実行可能ですのでOSを選ばず導入可能です。
クラウド型RPA「Robotic Crowd」

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