振込代行とは、取引先への支払いや給与などの振込を代行してくれるサービスのことです。では、利用することによる具体的なメリットとは何でしょうか。振込代行サービスの概要、メリット、主な依頼先などを紹介します。
目次
振込代行とは?
最初に、振込代行の業務内容を説明します。
送金などを安価な手数料で振込代行するサービス
企業が振込を行う機会は、業務の仕入れ費用の振込、給与の振込、事務所などの賃料の振込、公共料金などの振込というように多岐にわたります。同行間ならばまだしも、異なる銀行への振込には手数料が余分に発生すること、手数料を抑えるためにいくつかの口座を使い分けると振込作業が煩雑になることから人的コストがかさむことなど、振込作業時に発生するコストの削減は企業にとって重要な課題のひとつです。振込代行サービスとは、こうした複雑な送金・返金などの業務を安価な手数料で代行するものです。
振込代行へ依頼できる内容
振込代行へ依頼できる業務は、銀行窓口・ATM・郵便局・コンビニエンスストアから支払い先への振込、インターネットバンキングによる振込対応、複数口座への支払いなどが含まれます。また、振込代行サービスの多くが支払先管理・請求書管理なども請け負っています。
振込代行へ依頼するメリットとは?
改めて、振込代行へ依頼することによるメリット2つを詳しく紹介していきます。
振込手数料の削減
振込代行を活用することによる大きなメリットは、振込手数料を削減できることです。同行間・同支店間だと220円前後の振込手数料でも、他支店宛て・他店宛てとなると500円以上になることもあります。このように他支店や他店への振込時に発生する余分な手数料を振込代行サービスによって一律料金にすることができ、件数が多くなるほどコストダウンを図れます。
たとえば、卸売業・小売業・製造業などの場合は月間数百件から数千件の振込作業が発生するケースもあり、年間にすると50万円~100万円以上の振込手数料を削減できることもあります。
振込業務の効率化
もうひとつのメリットは、振込業務を効率化できることです。振込先の入力、請求書の整理、支払い予定表の作成などといった煩雑な業務をすべて任せられる可能性が高いことにくわえ、振込データの一括アップロードなどの機能を活用することによって労務負担を大幅に軽減することができます。また、上述したように、振込手数料を抑えるためにいくつかのキャッシュカードを保持して使い分けたり、いくつかのATMを行き来したりすることも不要となります。
主な振込代行依頼先とは?
次に、主な依頼先を紹介します。それぞれ特徴や料金体系が異なるので、自社のニーズに合った依頼先を選ぶようにしましょう。
振込代行サービス
依頼先のひとつとして挙げられるのは、専門ないしは業務の一環として振込代行を行う「振込代行サービス」です。事業者の中には、インターネット振込専門のところや、大手カード会社などと連携したセキュリティ重視のところ、また料金も1件あたりの手数料のみで設定しているところ、別途初期費用を請求されるところなどとさまざまです。
税理士事務所
税理士事務所の中には、振込代行を請け負っているところがあります。一般的な振込代行のほか、ネットバンク開設などを行う事務所や、ほかの経理業務の代行を併せて請け負う事務所もあります。月額1万円前後から依頼できるところもあるため、会社で契約している税理士事務所がある場合は調べてみることもおすすめです。
クラウドソーシングサービス
クラウドソーシングサービスとは、仕事を依頼したい人・探している人をインターネット上でマッチングするサービスのことです。フリーランスの人材が多数登録しており、登録者の実績やスキル、保有資格、他クライアントからの評価などを確認できるため、自社の要望に適した人材を探すことができます。経理や会計に関する業務(仕訳や記帳、振込代行、月次決算の代行など)を短期・長期のどちらでも依頼できるため、外注の窓口としてクラウドソーシングサービスを活用している企業が多くあります。
振込代行依頼なら「クラウドワークス」がおすすめ
振込代行などを外注する際は、経理や会計、総務などの事務領域全般を依頼できるクラウドソーシングサービスを利用する方法がおすすめです。なかでも日本最大級の「クラウドワークス」は登録者数480万人を超えており、さまざまなスキル・実績を持つ人材が多数登録しています。
会社の繁忙期のみスポットで依頼する・決算前の事務を部分的に外注するなど、自社の要望に合わせて依頼内容や納期、料金などを柔軟に相談可能です。近年ではルーティンワークや振込代行などのノンコア業務を外注化する企業も多く、クラウドソーシングサービスを活用することで、社内の生産性向上に成功している事例もあります。
【クラウドワークスの発注事例】
・事務代行(データ入力や書類整理、リサーチ業務など):時給1,000円前後
・経理代行(記帳や仕訳、請求書の発行、振込代行など):時給1,000~1,500円
・秘書代行(スケジュール管理やテレアポ、振込代行など):月額3~10万円
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まとめ
振込業務は煩雑で、手数料や人的コストがかさむ業務のひとつです。振込先が多いほど振込代行サービスを利用することによって振込手数料を大幅にカットすることができますが、振込業務のほか総務業務・経理業務などもまとめて代行依頼したい場合にはクラウドソーシングを活用することがおすすめです。