商品・サービスの認知度を高める効果的な方法として、記事広告(PR記事)の制作・掲載が挙げられます。今回は、記事広告にかかる費用の種類や相場、メディア別の掲載費用の目安、費用を抑えるポイントなどを紹介します。
目次
記事広告(PR記事)とは
記事広告とは、商品・サービスについて第三者視点(ユーザー目線)でまとめたレビュー記事のことで、「PR記事」「タイアップ広告」などと呼ばれることもあります。
知名度の高いメディア(ニュースサイト・有名ブログ・雑誌など)へ掲載するケースが多く、そのメディアを利用・購読しているユーザーに向けて、商品・サービスの特徴や魅力を発信します。
記事広告は企業(広告主)が商品・サービスのPRを行うのではなく、掲載するメディアの担当者、外部のライターなどに記事制作を依頼することが一般的です。
第三者の視点から商品・サービスの使用法や使用感を紹介するため、説得力や信頼性を持たせやすい点がメリットです。また、通常のWeb記事と似た構成(※)であるために広告と意識されにくく、ユーザーから敬遠されにくい利点もあります。
(※)記事広告はWeb記事と類似した構成・書き方で作成するのが主流ですが、ユーザーが広告と判別できる文言を併記する必要があります(例:サムネイルや記事内に「広告」「PR」などと記載する)。広告であることを明記せずに掲載した場合、ステルスマーケティング(広告・宣伝意図を故意に隠して商品やサービスを紹介する行為)に該当する可能性があるため注意しましょう。
また、漫画や動画を活用して記事広告を作成するケースもあります。漫画を使った記事広告については、下記の記事をご参照ください。
関連記事:漫画広告を使ったプロモーション方法とは?メリットや企業事例も紹介
記事広告にかかる費用の相場
続いて、記事広告にかかる費用の種類や概要、相場金額を紹介します。
記事制作費用
記事制作費用とは、記事広告を制作するためにかかる費用のことです。依頼内容によって費用は変わりますが、2,000文字の記事制作を外注する場合、1記事あたり2,000円~1万円(文字単価1~5円程度)が相場になります。
記事のライティング(文章作成)のみ依頼する場合は比較的費用を抑えられますが、記事の構成案作成、類似テーマ記事広告の競合調査、取材・インタビュー、記事内で使用する写真の撮影などを含めて依頼する場合は、相場より高額になることもあります。
記事制作を外注する方法、費用の内訳などについては、以下のページを参照してください。
関連記事:記事制作の外注手段・費用を総まとめ!効果的な外注のポイントは?
記事掲載費用
記事掲載費用とは、各メディア(ニュースサイト・ブログ・雑誌など)へ記事広告を掲載するためにかかる費用です。メディアのPV数(ユーザーの閲覧数)が多いほど広告としての効果が期待できるため、記事掲載費用は高額となる傾向にあります。
記事広告の掲載期間を1カ月程度とした場合、記事掲載費用の相場は80~200万円前後です。メディアや記事広告の種類によって金額には幅があるため、事前に確認しておきましょう。
【メディア別】記事広告掲載費用の目安
続いて、記事広告の掲載費用(目安)をメディア別に紹介します。
Sirabee(しらべぇ)
Sirabee(しらべぇ)は、速報ニュース・芸能エンタメ・グルメなどのジャンルについて独自に調査を行い、コラムやランキングなどの形式で配信するニュースサイトです。ユーザー層は20~50代で、過去に月間1億PVを達成した実績があります。
ニュースサイトならではのノウハウを活用して、商品・サービスの魅力が伝わる記事広告の制作・掲載を依頼でき、費用は1記事60万円~(掲載期間は無期限)・想定されるPV数は2万5,000~4万5,000PV程度です。
LIG BLOG
マーケティング系メディアのLIG BLOGは、IT関連のビジネスパーソン(エンジニア・デザイナー・Webディレクター・マーケターなど)をメインターゲットにしており、ユーザーの主な年代は20〜30代です。記事広告の制作実績が約1,000本あり、顧客のマーケティング課題を踏まえた企画立案やSNS広告配信なども依頼可能です。
記事広告の制作・掲載費用は1記事80万円~(掲載期間は無期限)となっており、想定されるPV数は3,000〜1万PV程度です。
東洋経済オンライン
東洋経済オンラインは、ビジネス系のニュースサイトです。政治・経済・教育・ライフスタイルなどのジャンルがあり、ユーザー層は20~50代が中心です。さまざまな種類(リード獲得型・リサーチ型・長期連載・ブランディングなど)の記事広告に対応しており、掲載する商品やサービスのコンセプトに合わせた独自デザインの記事広告を制作してもらうこともできます。
料金は記事広告の種類によって異なりますが、1記事あたりの制作・掲載費用は250万円~、1~2万程度のPVが想定されています。
現代ビジネス
現代ビジネスは、政治・経済などの専門家による分析記事や、さまざまな分野のトレンド情報などを掲載するビジネス系Webマガジンです。漫画を使った記事広告やインタビュー形式の記事広告、動画プロモーション、タクシー広告への配信にも対応しており、近年はSDGs関連商品の記事広告なども見られます。
記事広告の制作・掲載費用は1記事150万円~、想定されるPV数は1~2万PV程度です。
WIRED
テクノロジー系メディアのWIREDは、科学・音楽・アート・スポーツなど、さまざまなジャンルを取り扱っており、クリエイター・エンジニア・起業家・学生など幅広い層が利用しています。メインターゲットは「テクノロジー全般に興味のある20~30代の男性」であり、情報・科学・工学などに関連する記事広告を掲載すれば一定の費用対効果が見込めます。
記事広告の制作・掲載は1記事100万円~となっており、想定PV数は1~3万程度です。
記事広告にかかる費用を抑えるには
ここでは、記事広告の制作・発注・掲載などにかかる費用を抑えるポイントを紹介します。
記事広告の発注本数を増やす
複数のメディアへ1本ずつ記事広告を出すのではなく、同じメディアに複数本の記事広告を発注すると割引が適用されるケースがあります。
例えば、1記事目は通常料金、2記事目は3%割引、3記事目は5%割引、4記事目以降は7%割引など、発注本数が増えるほど割引率が高くなる傾向にあります。
長期的な契約で発注する
記事広告を発注する場合、異なるメディアへ短期間ずつ記事広告を掲載するよりも、同じメディアと長期的に契約する方が費用を抑えられます。
例えば、単発・1カ月の記事広告掲載は通常料金、3カ月契約の場合は3%割引、6カ月契約は5%割引、1年契約は7%割引など、記事広告の掲載期間が長いほど掲載費用が安くなることもあります。
記事部分の制作を外注する
記事広告を外注する際は、記事広告の制作から掲載までをメディアに一任するのではなく、費用対効果の高い外注先へ記事制作のみを依頼したほうが費用を抑えられることがあります。
ただし、記事広告を制作するためには、掲載先メディアの特性を正しく把握し、高品質な記事を制作するスキルが必要です。そのため、依頼前にライターの適性や経歴、能力をチェックできると安心です。
記事広告に関する依頼なら「クラウドワークス」へ
記事広告の制作を外注する際は、クラウドソーシングサービス(仕事を外注したい人・受注したい人をインターネット上でマッチングするサービス)を利用する方法がおすすめです。なかでも日本最大級の「クラウドワークス」は、記事制作実績が360万件以上もあり、72万社以上の企業が利用しているサービスです。
20万人以上のライターがおり、記事広告の執筆経験が豊富な人材や、セールスライティングを得意とする人材など、希望に合うライターを探すことができます。また、記事広告に関するさまざまなスキル(SEO対策・校正・校閲・リライト・写真の撮影・加工など)を持つ人材も数多く登録しているため、ライティング以外の業務を依頼することも可能です。
記事制作の費用相場は1文字あたり1〜3円程度ですが、予算に合わせて発注者側が自由に設定できます。また、文章や画像を用いた記事広告だけでなく、漫画・動画による記事広告を制作できる人材(イラストレーター・動画編集者など)も登録しているため、多彩なスタイルでの記事広告発注が可能です。
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