マーケティング
公開日: 2019.01.23 / 最終更新日: 2020.11.17

記事広告とは?メリットや効果を出すコツをわかりやすく解説!

「記事広告」とは、商品のPR要素を記事風に仕上げた広告のことです。リスティングやバナー広告よりもリッチな情報を提供でき、掲載するメディアのパワーを利用できるなど、様々なメリットがあります。ここでは、記事広告について、そのメリットや効果的な使い方、効果の確認方法などを紹介します。

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記事広告の基本知識とは?

商品やサービスについて深い理解を促す記事広告

記事広告は、アピールする内容が記事の体裁になっている広告のことで、Web系のメディアをさすことが多いです。広告らしさを感じさせずにコンテンツと広告が自然と融合されたネイティブ広告として、かつては新聞や雑誌などのプリントメディアで多く扱われていました。

記事風の仕上がりなので、通常の広告よりも抵抗感無く読んでもらえるメリットがあります。また、Web上のバナーやテキスト広告よりも多くの情報をしっかりと読んでもらうことで、商品やサービスの理解が深まります。

一方で、記事だと思って読んでいたのが広告だとわかると、だまされたと感じる人もおり、敬遠されないためにも表現には注意が必要です。

料金の相場は10,000PV当たり100万円前後

記事広告を扱うサイトには様々な種類があります。ニュース系の「WIRED」や「しらべえ」、「まぐまぐ」。マーケティング系の「MarkeZine」、「AdverTimes(アドタイ)」。ファッション・ライフスタイル・ガジェット系の「VOGUE JAPAN」、「GQ JAPAN」、「roomie(ルーミー)」などです。

これらのサイトに記事広告を出稿する場合の料金は、掲載するサイトや情報量、実際の記事をメディア側で制作するか否かによって異なりますが、おおむね1万PVあたりで、100万円前後というのが相場です。そのため、クリック単価は100円前後であると言えるでしょう。

SNS広告でクリック単価が100円~、リスティング広告で200円~ということを考えると、その情報量の多さからコスパは良い方だと言えそうです。

記事広告のメリットは?

依頼したメディアの認知度や信頼度を利用できる

記事広告を採用する最大のメリットは、そのメディアの認知度や信頼度、フォロワー数、伝搬力などのメディア力を利用できることです。すでにブランド力のあるメディアは評判も良く、自社商品の認知度が低い場合などは、一気に知名度が上がることも期待できるでしょう。

また、Webサイト単独ではなくプリントメディアなど他のメディアも一緒に保有しているところも多いため、1度の出稿でその会社が抱える複数メディアを利用できる場合もあります。

適切なユーザーにアプローチできる

それぞれのサイトには個性があり、ファンもある程度固定されていることが多いため、特定のターゲットに対するアプローチが可能となります。各メディアでは、自社ユーザーのペルソナをデータとして把握していることが多く、メディアによってはその情報を提供してくれることもあるため、自社商品やサービスに最適なユーザーに情報提供ができます。

客観的な視点でプロダクトを紹介できる

記事広告の多くは、掲載するメディアのライターや編集者が記事を書き広告を制作するため、自社の商品やサービスをひいき目では無く、消費者目線で評価した広告が掲載されます。客観的な視点で書かれた記事は、消費者の共感をうむことが多く、納得した上での商品購入につながりやすくなります。

ストーリーでユーザーに伝えることができる

記事の体裁であるため、商品やサービスの広告をキャッチコピーや箇条書きで伝えるだけでは無く、ストーリー仕立てにして情報を伝える事ができます。例えば、商品の開発秘話や商品に込めた想い、モニターが実際に使った使用感などを、テーマ性のある物語として提供できます。他社との差別化ポイントなどをしっかり伝えたい時などに有効な手段です。

記事広告で効果を出す方法は?

どのような目的で記事広告を出すのかを決める

記事広告を出稿する際は、その特徴を活かした獲得目標を明確にしてから、出稿するのが得策と言えるでしょう。記事広告掲載の目的は、主に4つ挙げられます。

商品のターゲットに近い読者層を保有するメディアに出稿する「認知拡大目的」。商品やサービスを丁寧に説明することで、特に潜在層のニーズや関心を喚起させる「コンバージョン目的」。

検索エンジンで常に上位に位置するメディアへの出稿やSEO対策を施した記事掲載で目立たせる「SEO目的」。良質で評判の良いメディアに広告掲載することで、自社商品・サービスの権威付けを行う「ブランディング目的」です。

掲載の目的をしっかりと決めて、コンバージョンを確認するようにしましょう。

ターゲットにあったメディアを選択する

自社商品やサービスのターゲットやペルソナに合ったメディアを選択し、その読者に届きやすい言葉遣いや記事内容、クリエイティブで制作するようにします。各メディアでは自社のユーザーを把握しているため、ユーザーに響きやすい表現を熟知しています。そうしたメリットを最大限に活かしましょう。

記事広告の効果を「見える化」する

記事広告の効果は、単純なサイトのPV数では測れません。その場ではクリックしなかったものの、別ルートを利用して当該サイトに訪問し、コンバージョンに至った数を示す「ビュースルーコンバージョン」を計測することが重要です。

ただし、記事広告はリスティングやバナー広告に比べて、よりリッチな情報を伝えることができます。そのため、滞在時間や読了率なども測ることができると、より精度の高い効果を得ることが可能となります。

ほかにも、ユーザーアンケートによるブランドに対する理解向上や購入意向を上げる「ブランドリフト」の指標なども目安となるでしょう。いずれにしても、色々な指標でその効果を「見える化」することが大切です。

まとめ

記事広告は、掲載するメディアのパワーを利用でき、特定のターゲットに対して、第三者目線で文章をまとめた広告を提供できるため、大きな効果を期待できる広告手法と言えるでしょう。

また、コストパフォーマンスも、リスティングやバナー広告よりも良く、自社の商品やサービスを効率よく伝えたい場合に有効な手段のひとつです。

実際に掲載する際は、その目的を明らかにして、効果となるコンバージョンを図る指標を複数講じて、「見える化」することが重要です。

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広告代理店でマーケティングやストラティジックプランナー、ライター等を長年担当。専門は統合マーケティングコミュニケーションで、リサーチ実施・分析及びWEBも含めたトータルコミュニケーションプランやの構築やブランディングを得意とする。WEBマーケティング経験も多数。         

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