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公開日: 2019.10.17 / 最終更新日: 2023.07.11

【動画で解説】働き方改革は中小企業には無理?課題や解決策を詳しく紹介!

日本政府が推進する働き方改革ですが、これは大企業にかぎった政策ではなく、中小企業も対象には含まれています。大企業に比べ、資金的にも時間的にも余裕の少ない中小企業がどのように働き方改革に対応していけば良いのか、課題と具体策を考えてみましょう。

中小企業が抱える課題の解決策となるのは?
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働き方改革関連法案の影響とは?


働き方改革関連法案が2018年6月に参議院本会議で可決され、企業は働き方改革への取り組みが必須となりました。推進のための詳しい情報は、厚生労働省の該当ページをご覧ください。

働き方改革を巡る中小企業の課題は?


働き方改革を進めていくにあたり、中小企業はどのような課題を抱えているのでしょうか。

人手不足

中小企業は、大企業と比べても人手不足に陥っている企業が多いのが特徴です。ヒューマンリソースが限られている中で、労働時間の見直しや職場環境の整備など、改革を推進していくことの大変さが浮き彫りになっています。

賃金の高騰と採用難

就職は売り手市場が続いていることもあり、中小企業にとっては人材の獲得がますます難しくなってきています。それに加えて働き方改革によって実質的な賃金の高騰は避けられないため、どのようにして人材を確保するのか、人件費を確保するための利益をどのように生み出していくのかが大きな課題です。

残業規制による失注の可能性

これまでは繁忙期などにおいて残業の規制が実質ない状態でしたが、働き方改革施行後は繁忙期であっても残業時間の規制があるため、これまで同様に仕事を受注できない可能性があります。季節による仕事受注に波がある企業では、経営戦略の見直しが必要です。

中小企業の課題や解決方法についてさらに詳しく知りたい方は、以下の動画もご覧ください。

中小企業に働き方改革は必要?


働き方改革はどうやら中小企業にとっては条件が厳しく、向かい風になってしまっているのではないかという懸念もあります。日本の企業のほとんどを占める中小企業にとっては、働き方改革はしないほうが良いのでしょうか?

中小企業において、働き方改革があろうがなかろうが、いくつもの深刻な問題を抱えていることには変わりありません。大きな問題のひとつとして挙げられるのは人材不足です。不安定な経営から人材が離れていくという悪循環は、働き方改革によって改善できる可能性があります。

働き方改革をし、魅力的な職場環境を整えることによって、優秀な人材が集まることが期待できます。また、多様な働き方を取り入れることによって、出産や育児でキャリアを離れてしまった優秀な女性人材の獲得や、シルバー人材などの登用を行うことも期待できます。

中小企業の働き方改革への対応策は?


中小企業は今後、働き方改革に対してどのように対応していけば良いのでしょうか。手をつけやすい具体的な方策を4つ見てみましょう。

勤怠管理を適切に行う

働き方改革の柱のひとつでもある時間外労働の規制について対策するためには、まずは自社の現状を知る必要があるでしょう。そのためにできることは、勤怠管理を適切に行うこと。今の労働実態を知ることで、どの部署の残業が多いのか、どこをどのように改革すれば良いのかが具体的に見えてくるはずです。

主婦や高齢者など多彩な人材の活用

働き改革はライフスタイルに合わせた多様な働き方を推進しています。正社員という既成概念にとらわれない、新しい働き方を取り入れることが重要です。その手始めとして、以前はフルタイムで働いていたような能力の高い主婦や、働きたい意欲の高いリタイア層といった人材の活用を始めてみても良いでしょう。

ITツールの導入による業務効率化

労働時間制限などの規制強化が伴う働き方改革ですが、実質的な労働時間の短縮は慢性的な人手不足に陥っている中小企業にとってはマイナスです。このピンチは業務の効率化を図ることで解消しましょう。中でも、ITツールの活用は初期費用こそかかりますが、一度導入してしまえば人材不足解消と業務効率化の両方を適えることができ、長い目で見ると高い費用対効果を発揮します。

アウトソーシングの活用

最後に紹介するのはアウトソーシングの活用です。すでに一部の企業では積極的に活用している事例がありますが、アウトソーシングを活用することで、社員は、社員自身が直接取り組む必要のあるコア業務に集中することができます。社員がコア業務に集中できると作業能率は向上し、さらに残業時間も減らすことが可能です。

こちらの記事は、社員自身が直接取り組む必要のないノンコア業務を外部化することで、社員がコア業務に集中できるようになった企業事例です。あわせてご覧ください。
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関連記事:3年で売上10倍にするにはコア業務に集中できる環境が重要。ガイアックスの管さんが語るクラウドソーシングの向き合い方と活用法

アウトソーシングのひとつ「クラウドソーシング」を利用した企業の声を集めました。ぜひこちらの資料もご覧ください。
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まとめ

働き方改革を実行するにあたって、特に中小企業は課題も多いです。政府もそれを見越して中小企業に対しては猶予措置を取っています。しかし、時間があるから急いで対応しなくても大丈夫ということではありません。今からできることを少しずつ始めていくことで働き方改革を進めていきましょう。

実際の成功事例から紐解く、
チームの生産性がアップするポイントとは?

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伊藤孝介
セールスプロモーション会社を経て独立し、フリーランスで地方自治体や中小企業のマーケティングリサーチ、販促企画などに携わる。 業務拡大のため2017年に合同会社を設立し、現在経営中。 マーケティング系ライター歴5年。マーケティング用語の解説や、事例紹介、WEBマーケティングなどが得意。

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