企業が主催するグラフィックやプロダクトのデザインコンペは、自社の新商品・サービスなどのコンセプトやPRに適した作品を集める目的で行われることが多いです。デザインコンペが多く行われるジャンルとコンペの種類をはじめ、デザインコンペのメリット・デメリットなどを解説します。
目次
デザインコンペのジャンルややり方とは?
最初に、デザインコンペが多く行われるジャンルと、コンペの種類を説明します。
コンペが多く行われるジャンル
デザインコンペが多く行われるジャンルは、グラフィックデザイン・プロダクトデザイン・イラスト・ロゴ・シンボルマーク・キャラクター・映像・写真・アニメーション・Webデザイン・アプリデザインなどです。
目的としては、新商品のイメージキャラクター、化粧品などの新しいパッケージデザイン、クレジットカードなどの券面のデザイン、企業紹介用のコーポレート動画、新サービスのLPデザイン・オウンドメディアデザインなどがあり、さまざまな理由からデザインコンペが開催されています。
デザインコンペの主な種類
デザインコンペの種類には、特に制限を設けずに広く一般から募集する「公募コンペ」、主催者が参加条件を絞って募集する「指名コンペ」、応募者の経験・実施体制・実施方針などの提案書の中から主催者が妥当な提案者を選ぶ「プロポーザル方式」などがあります。
公募コンペは基本的には誰でも参加でき事前に提示するデザイン条件も細かくないのが特徴ですが、指名コンペは主催者がデザイナーやデザイン会社をあらかじめ指名しておき、細かいデザイン条件を提示のうえで選考を行うのが特徴です。
デザインコンペを行うメリットとは?
デザインコンペを行うメリットは、主に以下の3つです。
企業のPRになる
デザインコンペの開催が決まると、そこから周知のための告知を行います。この告知によって、企業のコンセプトや商品・サービスを広く知ってもらう機会を作ることができます。コンペの内容、関連する業種・業態、ターゲットによって告知に活用する媒体は異なりますが、たとえばPR TIMESなどの広報・PR系のメディアを利用することによって、ターゲットにかぎらず広く一般への周知が可能です。
また、コンペをきっかけにして同業者や業界への波及効果をもたらしたり、環境や資源系のコンペにすることで間接的に民衆への問題提起・アピール効果につながったりする可能性も高まります。
多くの作品を比較できる
コンペ形式とは、事前に提示したテーマに対する作品・案を集めるものであるため、不特定多数の作品の中から比較・検討できることはメリットです。また、特定のデザイナー・デザイン会社へ複数の作品を依頼する場合は数が増えるほどに費用も増えますが、コンペ形式は開催を告知する費用、および作品への賞(賞金など)を準備おけば、ある程度は全体的なコストを想定できる点もメリットに挙げられます。
優れたデザイナーと出会うチャンスになる
多ければ一気に100~1,000を超す作品を集めることができるため、優秀なデザイナーや想像以上にクオリティが高い作品に出会える可能性が高まるのもメリットです。もしかするとアマチュアで無名にもかかわらず素晴らしい才能を秘めている人物に出会えるかもれません。
デザインコンペのデメリットとは?
では、デザインコンペのデメリットには何があるのでしょうか。
リソース・スケジュール・予算の確保が必要
コンペを実施するには、事前に準備する時間、担当者などの手配、応募期間として余裕のあるスケジュールを確保する必要があります。また、近年では応募者へコンペフィーを支払う傾向もみられることから、こういったコンペフィーや報奨金などの予算確保も求められます。
作品のクオリティが予測しにくい
デザインコンペは、見当違いのデザインや、提示した条件にそぐわない作品が多数応募されてくる可能性が少なくありません。全体のクオリティを予測しづらいのもコンペの特徴といえ、数は多く集まっても評価対象とはならない作品ばかりが集まるリスクもあるのはデメリットといえます。
コミュニケーションが不足しがち
特定のデザイナーやデザイン会社などへ直接依頼するのに比べると、デザインコンペは募集前から選考後にかけてクリエイター側とコミュニケーション不足になることがあり、コンペの目的・意図などといった深い部分を伝えられないままクリエイター側は作品を仕上げることになる可能性があります。クリエイターは基本的にどの人も初見であることが多いため、仮に選考後に修正・仕上げを依頼したくなってもうまく意思疎通ができず、希望する作品に仕上がらないという可能性も少なくありません。
コンペのメリットを生かしてデザイナーを探せる「クラウドワークス」
コンペによる公募形式によってクリエイターやデザイナーを探したいときは、クラウドソーシングサービスの「クラウドワークス」の活用をおすすめします。
クラウドソーシングとはオンライン上でお仕事の発注者と受注者がやりとりできる仕組みで、クラウドワークスは国内ユーザー数No1のサービスです。お仕事を依頼する方法をコンペ形式にすることで、全国に在籍するプロから複数案を集めることが可能です。自社でコンペを開催するのに比べると、準備期間や担当者などを設ける必要がなく、予算をできるだけ抑えて公募をかけることができます。
選考後であってもクリエイター側とプラットフォーム上からやりとりできるため、修正依頼や追加発注などもでき、作品のクオリティ担保にもつながります。また、同じクリエイターへ継続してお仕事を依頼したい場合、「プロジェクト方式」に切り替えることによって別業務の発注も可能です。
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まとめ
デザインコンペは多くのジャンルで開催されており、うまく活用することで企業のPRになる・多くの作品を一気に集められる・優秀なデザイナーに出会えるなどのメリットがあります。しかし、余裕をもったスケジュールやリソースの確保、必ずしも条件を満たす作品ばかりが集まるとは限らないといった点もあります。自社での開催が難しい場合には、クラウドワークスを通してコンペ開催を進めてみてはいかがでしょうか。