Webサイトを制作・外注する際は、どのような工程を経てWebサイトが完成するのかを把握しておくことが重要です。今回は、Webサイト制作の大まかな流れやスケジュール、Webサイト制作時の注意点や外注先・費用相場などについて解説します。
目次
Webサイト制作のフローとスケジュール
はじめに、Webサイトの制作フローやスケジュールを紹介します。
制作フローの大きな流れ
Webサイト制作には、「ヒアリング・企画」「設計・実装」「運用・評価」「公開・解析」という工程があります。
「ヒアリング・企画」は、制作するWebサイトの目的や課題を整理する工程です。Webサイト運用におけるゴールやターゲットの設定、制作に際する課題の洗い出しなどを行います。目的の達成にはどのようなユーザーアクション(商品購入・資料請求・問い合わせなど)が必要となるのかを関係者間で共有し、次の工程に移ります。
「設計・実装」では、Webサイトのデザインや構造を決め、実際に制作・構築を行います。Webサイトのレイアウトや搭載したい機能、その実現方法を精査し、Webデザインやプログラミング、コンテンツの作成などといった実作業を進める工程です(後ほど紹介する「ワイヤーフレーム」もご参照ください)。
「運用・評価」では、制作したWebサイトをさまざまなシナリオでテスト運用し、操作性や搭載機能の過不足などの評価を行います。不完全な箇所や不具合があれば改修を行い、実運用を想定した最終テストをクリアすれば完成となります。
最後に行う「公開・解析」の工程では、完成したWebサイトをリリース(公開)します。実際に運用を開始した後は、PVやコンバージョン率の解析を定期的に行い、状況に応じて改修を繰り返します。
制作フローのスケジュール
制作するWebサイトの規模や難易度などにもよりますが、上記の工程をすべて行うために要する期間は3カ月前後といえます。実装前の工程(ヒアリング・企画・設計)にはおよそ2〜3週間、制作の実作業にあたる工程(実装・運用・評価)にはおよそ1.5〜2カ月が見込まれ、改善点・修正点などが多く発生すればその分制作期間も長くかかります。
Webサイトを公開したい時期が決まっている場合はそこから逆算して予定を組む必要があるため、できるだけ余裕のあるスケジューリングを心がけましょう。
制作したWebサイトの活用方法については、以下の記事にも詳しく載っていますのでご参照ください。
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Webサイト制作・外注時のポイント
続いて、Webサイトの制作時・外注時のポイントを紹介します。
Webサイトの目的・ペルソナの明確化
Webサイトを新設する際に重要なのが、「制作目的やペルソナ(ターゲットとなる顧客イメージ)を明確にする」という点です。どのような目的(商品PR、ブランディング、広報・採用など)でWebサイトを制作するのか、ペルソナの設定(性別・年齢・職業・嗜好など)をどう定めるのかをしっかりと固め、Webサイトのデザインや設計に反映させることがポイントです。
ワイヤーフレームをしっかり作る
ワイヤーフレームとは、Webサイトのレイアウトを図面化した資料のことです。実際のWebサイトを模して作られ、サイト内のどの位置にどんな要素(ボタン・バナー・ロゴなど)を配置するのかが一目でわかるようになっています。複数ページから構成されるWebサイトであれば、ページの数だけワイヤーフレームを作成します。
Webサイトのレイアウトを「見える化」することで、配置する要素・実装する機能・画面遷移などの過不足を防ぎ、実際の操作を想定しやすくなる点がワイヤーフレーム作成のメリットです。また、ワイヤーフレームを作成・共有することで、関係者間の認識のブレを防ぐ効果もあります。
上記のようなことから、Webサイト設計の工程ではしっかりとしたワイヤーフレームを作っておく必要があります。
Webサイト制作後の計画を立てる
Webサイトの制作が完了した後の計画を立てておくことも重要です。Webサイトを運用していくためには、サーバー・ドメイン・情報の管理、セキュリティやSEOに関する対策などを継続的に行う必要があり、これらのコスト・スケジュール・担当者なども事前に決めておかなければなりません。
Webサイト制作後の運用・保守については、ノウハウやリソースがあれば自分たちで行うことも可能ですが、外部へ依頼することもできます。
Webサイト制作の外注先と費用相場
では、Webサイトの制作を外注したい場合、どのような依頼先があるのでしょうか。主な外注先と費用相場を紹介します。
Web制作会社
Web制作会社とは、個人や企業のホームページ・ECサイト・キャンペーンサイトなど、さまざまなWebサイトの制作を請け負う事業者のことです。Webサイトのヒアリング・企画から公開・解析、さらには運用・保守まで一貫して依頼できる場合がほとんどです。
Webサイトの仕様や依頼範囲などによって料金は変わりますが、一般的なHP制作ツールやテンプレートを使用したWebサイト制作は10〜50万円ほどが相場です。難易度が高いWebサイトの制作は100万円を超えることが多く、完全オリジナルデザインのWebサイト制作やSNS連携などを依頼すると200~300万円超となるケースもあります。
解析や運用・保守まで含めて依頼したい場合、上記とは別に料金がかかります。
フリーランス
フリーランスとして活動するエンジニアやWebデザイナーなどへWebサイト制作を依頼する場合、Web制作会社と比べて料金を抑えられる傾向にあります(相場は10~30万円ほど)。ただし、依頼前にフリーランス個人のスキルや詳細な料金がわかりにくいというデメリットもあります。
また、個人によって対応できる範囲が異なるため、Web制作会社のように複数の工程を一貫して依頼できないケースもあります。多機能なWebサイトやページ数の多いWebサイトを作りたい場合、1人のフリーランスへ依頼すると制作期間が長期に及び、かえって割高になることも考えられます。
クラウドソーシングサービス
クラウドソーシングサービスとは、「仕事を依頼したい人」と「仕事を受注したい人」をマッチングするサービスです。料金体系はサービスによって異なり、登録料や案件掲載料が必要となる場合もあります。
クラウドソーシングサービスを選ぶ際は、依頼したい仕事に適した人材が多く登録しているかどうか、個人のスキルや実績、希望する報酬額や時間単価を事前に確認できるかどうかなどの点をチェックすると良いでしょう。
Webサイト制作の依頼なら「クラウドワークス」
クラウドソーシングサービスの中でも業界最大手のクラウドワークスには、フリーランスのエンジニアやWebデザイナーが多数登録しています。Webサイト制作の複数工程を一貫して依頼することもでき、1工程のみを切り出して依頼することも可能です。Webサイト制作を急いでいる場合には複数人のエンジニアを探してチームを編成し、チームのディレクションに長けた人材に管理を任せるなどという活用方法もあります。
複数の工程が得意な人材を見つけることができれば、工数やコストを削減できるケースもあります(詳しくは以下の動画で紹介しています)。
各ワーカーのスキルや実績はプロフィールから確認することができ、より詳細な経歴を知りたい場合は依頼前に面談を実施したり、オンライン上でワイヤーフレームのサンプルを送ってもらったりすることも可能です。
クラウドワークスの利用登録料・案件掲載料はいずれも無料で、ワーカーに支払う報酬金額は相談や見積もり依頼を経て決めることができます。依頼業務ごとの相場金額も参照できるため、Webサイト制作依頼の平均金額をチェックしてから発注できる点もメリットです。
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まとめ
Webサイトを制作する際には、フローやスケジュール、制作時の注意点などを事前に把握しておくことが重要です。Webサイトの制作や、完成後の運用・保守などは外部へ依頼することもできるため、予算・リソースなどを考慮し、適した外注先を検討すると良いでしょう。